【EDH】《虎の影、百合子》デッキ解説
バリーです。毎週末10時間くらいEDHをやっています。
EDH(統率者戦)における《虎の影、百合子》のデッキについて書きます。
普段はデッキレベル8~9くらいの卓でやっていて、対戦相手としては《トリトンの英雄、トラシオス》や《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》を含む共闘、《刃を咲かせる者、ナジーラ》等がいます。
そんな中で《虎の影、百合子》を選び3ヶ月ほど使ってきましたが、ある程度デッキ構成が固まってきたので本noteで共有します。
EDHというフォーマットの特性上、具体的な実績を挙げることが難しく、そもそも《虎の影、百合子》の構築には様々な型が存在します。記事全体を通して多少主観的な部分があることをご了承ください。
ただ、勝率は30~40%程度なので、そこまで的外れでもないと思います。
有料部分には不採用となったカードについて記載しています。
※「*n」はカードの枚数です
勝ち筋
私がこのデッキで想定している勝ち筋は、百合子のバーンダメージでライフを削り切るかデモコンタッサを通すかの2択で、どちらが勝因となるかは五分五分です。
初めはデモコンタッサ不採用でやっていましたが「絆魂」等でライフを回復されまくると百合子のバーンダメージでは追い付かなくなるので、その解答としてデモコンタッサを採用しています。
他の解答としてはライフ回復を禁じる置物も検討しましたが、後出しでは間に合わないこと、対戦相手によっては腐り得ることから、デモコンタッサに落ち着きました。
また、デモコンタッサで勝つ場合でも百合子の手札補充能力は有効なので、2ターン目に百合子の上忍術を起動できるような構築にしています。
1. 土地 *32
2ターン目に上忍術を起動できるように、青黒は半々くらいで出るようにしています。
(青 *6)
1 島
1 冠雪の島
1 セファリッドの円形競技場
1 海門修復 / 再誕の海門
1 水辺の学舎、水面院
1 雲の宮殿、朧宮
(黒 *7)
1 沼
1 冠雪の沼
1 陰謀団のピット
1 アガディームの覚醒 / 地下遺跡、アガディーム
1 死の溜まる地、死蔵
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
1 涙の川
(両方 *11)
1 Underground Sea
1 湿った墓
1 変遷の泉
1 地底の大河
1 清水の小道 / 泥水の小道
1 闇滑りの岸
1 マナの合流点
1 真鍮の都
1 色あせた城塞
1 統率の塔
1 宝石の洞窟
(フェッチランド *8)
1 沸騰する小湖
1 霧深い雨林
1 溢れかえる岸辺
1 血染めのぬかるみ
1 湿地の干潟
1 新緑の地下墓地
1 汚染された三角州
1 虹色の眺望
※1-2ターン目は必ず土地を置くため《涙の川》からは黒しか出ません
優先度が高いのは百合子にアンブロッカブルを付与できる《死の溜まる地、死蔵》でしょうか。
後述の《汚れた契約》を組み込むために土地もハイランダーとしています。
2. 種クリーチャー *14
2ターン目に上忍術を起動するため、1マナ以下のアンブロッカブルクリーチャーを相当数採用しています。
ちなみに、このデッキ構成でマリガンを2回すると、85%程度の確率で2ターン目に上忍術を起動できる初手になります。
(青 *9)
1 フェアリーの予見者
1 工匠の助手
1 シルヴァー・レイヴン
1 セイレーンの嵐鎮め
1 霊廟の放浪者
1 幽体の船乗り
1 翼作り
1 鱗粉の変わり身
1 サプラーツォの使節
(黒 *3)
1 偽りのパラディン
1 陰謀団の療法士
1 変わり身ののけ者
(無色 *2)
1 ジンジャーブルート
1 羽ばたき飛行機械
《意志の力》や《徴用》等、手札から青のカードを追放するピッチスペルを採用しているため、性能が似たり寄ったりの1マナクリーチャーは青色に寄せています。
《翼作り》と多相クリーチャーは百合子と相性◎です。
占術持ちや打消し持ちも優先度が高めですが、好みで良いと思います。
《ジンジャーブルート》は《粗石の魔道士》や《加工》でサーチしてそのまま速攻+アンブロッカブルで忍術を発動できる点が優秀です。《師範の占い独楽》のためにアーティファクトサーチを組み込むのであれば、採用して損のない一枚だと思います。
3. 忍者 *3
1 巧妙な潜入者
1 逆嶋の学徒
1 静風の日暮
以前はもう少し採用していましたが、アドを取りやすいこの3枚に落ち着きました。
《巧妙な潜入者》は忍者が戦闘ダメージを与える度に1ドローが誘発します。百合子と合わせると2枚ずつデッキを掘り進めることができます。
《逆嶋の学徒》は他のクリーチャーのコピーになれる忍者です。
相手の場の《波止場の恐喝者》をコピーすることで無限宝物トークンを生成できる場合がありますが、そんな派手な技は狙わずに飛行を持つクリーチャーをコピーするだけで強いです。
《静風の日暮》はアンブロッカブル付与と忍者サーチができる忍者です。
忍術に4マナも必要なのが難点ですが、中盤以降に強いカードです。
4. デモコンタッサ *3
1 Demonic Consultation
1 タッサの神託者
1 汚れた契約
デモコンタッサです。
単純にコンボパーツの枚数は多い方が良いので《汚れた契約》も組み込んでいます。《運命のきずな》との無限ターンコンボの可能性とかも考慮すると、デモコンの2枚目はあった方が勝ち筋が残りやすいと思います。
5. マナソース・コスト踏み倒し *5
1 金属モックス
1 魔力の墓所
1 太陽の指輪
1 彩色の灯籠
1 ボーラスの城塞
マナ加速の必要性が低いため、マナファクトは少なめです。
《彩色の灯籠》は《血染めの月》が怖くて対策として採用しています。
《ボーラスの城塞》は《師範の占い独楽》との相性の良さが光りますが、百合子のバーンダメージで勝とうとする場合は各対戦相手に10点ダメージを与える効果も強力で、フィニッシャーになり得ます。
1マナクリーチャーを大量に採用しているので、パーマネントを10個生贄に捧げるという発動条件も達成しやすいです。
6. 追加ターン *5
1 時間操作
1 運命のきずな
1 時間の熟達
1 アールンドの天啓
1 時間への侵入
高マナ帯カードの中で最強なので採用しています。プレイヤーを対象に取らないものやコスト軽減できるものを優先しています。
百合子の能力が複数回誘発する状態で唱えることに成功すれば、エンドカードになり得ます。
7. デッキトップ操作 *8
1 リム=ドゥールの櫃
1 神秘の教示者
1 渦まく知識
1 吸血の教示者
1 伝国の玉璽
1 対称な対応
1 師範の占い独楽
1 巻物棚
デモコンタッサか追加ターンを積み込んで勝ち筋に繋げていくのが主な使い方です。
手札の高マナ帯カードを積み込める《渦まく知識》と《巻物棚》は爆発力の高いカードですが、上手く嚙み合わないことも多いです。フェッチランド等と組み合わせて普通に手札交換として使うプレイングもアリだと思います。
8. サーチ *7
1 呪文探求者
1 粗石の魔道士
1 加工
1 女王への懇願
1 霊廟の秘密
1 悪魔の教示者
1 悪魔の意図
同じくデモコンタッサ等が主なサーチ先です。
《粗石の魔道士》と《加工》は《師範の占い独楽》をサーチするために採用しています。
9. 除去 *8
1 蒸気の連鎖
1 大群への給餌
1 四肢切断
1 致命的なはしゃぎ回り
1 殺し
1 幕切れ
1 毒の濁流
1 激しい恐怖
百合子と相性の良い、マナコストを軽減できるものを優先しています。
《蒸気の連鎖》はあらゆるパーマネント(土地以外)の除去はもちろんのこと、自分の百合子を戻して上忍術し直したりもできます。使いやすい器用なカードです。
《大群への給餌》は《リスティックの研究》と《血染めの月》の対策として採用しています。
全体除去は自分のクリーチャーを残せる可能性がある《毒の濁流》と《激しい恐怖》を採用しています。
10. 妨害置物 *3
1 Mystic Remora
1 相殺
1 敵対工作員
《Mystic Remora》は設置1マナと軽いのが優秀で、維持もそこまで難しくありません。
自分のターンはマナを使わずに百合子で攻撃するだけでも動きとしては悪くないので、このデッキだと3ターンくらいは維持できます。
《相殺》は置いておくだけで牽制となって強力で、トップ操作を全て打消しとして利用できます。
0~1マナのカードがデッキの半分を占めているので、《否定の契約》や各種教示者などは止めやすいです。
《敵対工作員》はゲームスピードを遅くできる点を評価して採用しています。カードを奪うことが第一目的ではないので、マナが余れば普通に召喚しています。
一応《対称な対応》とコンボになります。
11. カウンター *11
1 青霊破
1 精神的つまづき
1 狼狽の嵐
1 呪文貫き
1 秘儀の否定
1 意志の力
1 否定の力
1 激情の後見
1 誤った指図
1 徴用
1 湖での水難
百合子と相性の良い、ピッチスペルを優先しています。
《青霊破》は《血染めの月》の対策と、仲間内に赤いジェネラルが多いので採用しています。昨今の赤は《波止場の恐喝者》を始めとした強いパーツが多いので、腐ることは稀です。
《湖での水難》はクリーチャー除去も兼ねることができて、かつ2マナと軽いので採用しています。
おわりに
《虎の影、百合子》はデッキ調整もプレイ自体も全く飽きが来ません。優良なジェネラルだと思います。
本noteが《虎の影、百合子》を組む方の参考になれば幸いです。
今後もデッキ構成を変更した際には、本noteを更新します。
何かあれば、Twitter(@recobarry)までご連絡ください。
不採用カード *26
《虎の影、百合子》は様々なアーキタイプがあるので、その型によっては必ず採用されるようなカードもあると思います。
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