スーパーカーと青春ユース
2019年に再結成したナンバーガールが2022年12月に再解散するらしい。俗にいう97年組のバンドである。その中に自分の学生時代と共に歩んだバンド、スーパーカーがいる。ナンバーガールはまた再々結成してくれる気もするけど、スーパーカーの再結成はムリなんだろうな、としみじみ思う。
スーパーカーとの出会いは1998年4月、大学1年の春。当時、近所のCD屋にモデルのりょう似の店員さんがいて、その人と思われる字で「おすすめバンドです!」と書かれた紙が添えられていたCDがあった。スーパーカーの1stアルバム「スリーアウトチェンジ」だ。迷わず手に取り、りょうの待つレジへ行った。ロキノン系ど真ん中にいた自分に、ど真ん中ストレートのアルバムが見つかった瞬間だ。
それからスーパーカーのシングルとアルバムをリアルタイムで買い続けた。「Sunday People」
「FAIRWAY」
「WHITE SURF style 5.」
「AOHARU YOUTH」
など、夢中になって聴いた曲は多数ある。それでも、最も印象深いのは最初に聴いた「スリーアウトチェンジ」だろう。ギターの淳治が言っていたように「Lucky」には魔法がかかっていて、20年経ってもそれは変わらない。
中期以降、エレクトロニカに傾倒して解散に至るまで、メンバー間の溝みたいなものは感じとれた。特に淳治はとても窮屈そうな感じだった。自分は純粋にギターロックが好きだから、ナカコーの影響が色濃く出た3rd以降よりも初期が好きだ。好みは人それぞれだから。勝手に想像して申し訳ないけど、淳治はシンプルなロックをずっとやりたかったのかなと思う。そういう淳治の雰囲気がカッコよくて好きだった。勝手な想像だけど。
その後、大学を卒業し働き出して少し経ってから解散の知らせを聞いた。驚きつつも、まぁ、そうなんだろうな、と妙に納得した。デビューから解散まで、その間の大学4年間ずっと特別な存在だったから、1つの青春が終わった感じもした。
さて、それから10数年経ち、バンドデビュー25周年記念ということでYouTubeチャンネル開設したそうだ。今後、更なる展開はあるのだろうか。いずれにしても、いつ聴いても若かりし頃をプレイバックできる音楽に出会えたことに感謝したい。
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