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Re-ClaM 第10号目次公開

 5/21(日)に東京流通センターで行われる文学フリマ東京36にて頒布予定の Re-ClaM 第10号の目次が決定いたしましたので、ここに公開いたします。
 今回の特集は前回の作家小特集に続いて、「もう一つの”Q”、パトリック・クェンティン(承前)」です。特集と呼ぶには項目数が少なくて申し訳ないのですが、メインの「ジョナサン・スタッジ名義未訳作全レビュー」はとんでもなく手間がかかったので、どうぞお許しください。併せて、ディック・キャリンガム名義の最初期作で、身の内に暗澹たる恐怖と制御不能の狂気を閉じ込めた殺人鬼の一代記、「怯える殺人者」を訳載しています。ちなみに、Re-ClaM 第10号と同時発売の Re-ClaM eX Vol.4 では同じくクェンティン特集として、原稿用紙100枚越えの力作中編二編(「出口なし」「嫌われ者の女」)と30枚の短編一編(「待っていた女」)を訳載。さらに、「翻訳道楽」でも五月にクェンティンの中編二編を発売予定とのこと。全部合わせたら単行本一冊くらい余裕でありますぞ。このにわかに訪れたクェンティン紹介ムーブメントに乗り遅れるな!

 連載&寄稿のコーナーも変わらぬ充実度。「奇想天外の本棚」で『死体狂躁曲』を刊行された小林晋さんが、「『殺人狂躁曲』の頃」と題して、同人誌版を出した25年前の思い出を書いてくれました。小林ファンは必読です。短編翻訳も充実で、エドワード・D・ホックのベン・スノウものの初期作でメキシコ出張編の「ユカタンのスノウ」、新聞バックナンバー漁りの過程で発見した、シリル・ヘアーの単行本未収録の秀作「カーラ島の悪魔」を掲載しています。どうぞ、お楽しみに。


【作家小特集】もう一つの"Q"、パトリック・クェンティン(承前)
 ~ Another "Q" of American Classic Crimes, Patrick Quentin (Reprise)
 ディック・キャリンガム「怯える殺人者」(三門優祐訳)
 ジョナサン・スタッジ名義未訳作全レビュー(三門優祐)

連載&寄稿
 Queen's Quorum Quest(第45回)(林 克郎)
 A Letter from M.K.(第9回)(M.K.)
 「ある中毒患者の告白」「A Letter from M.K.」活用法(三門優祐)
 海外ミステリ最新事情(第11回)(小林 晋)
 『殺人狂躁曲』の頃(小林 晋)
 エドワード・D・ホック「ユカタンのスノウ」(宇佐見崇之訳)
 シリル・ヘアー「カーラ島の悪魔」(三門優祐訳)
 原書レビューコーナー(小林 晋)

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