室町時代から続く近江麻
夏に人気の麻素材。
いつもお世話になっている生地屋さんでも最近は入荷が少なくなっているそうで、入手が困難になって来ました。
以前よく使用していたロシアのリネンも手に入らない…。
麻シャツは顧客から定期的にオーダーが入るので、何かしら用意しないといけないのだけれど…。
そんな中、お世話になっている生地屋さんが「これやったら1反だけあるで〜」とお店の裏から出して来てくれた美しい白い近江麻。
「いいのんあるやん!1反買うたら安してくれる?」「しゃ〜ないな〜」と大阪の船場ではお決まりのやり取りで、お得にゲット(笑)
近江麻は滋賀県の湖東地域で織られる麻布。
麻布特有のチクチク感が少なく、滑らかな光沢感が美しい上質な素材です。
さすが国産!本当に見た目も美しい。
(もちろん海外製の麻布地もそれぞれに良さはあるのですが…)
その歴史はとても古く室町時代から続いているそうですが、最近では生産量も減っているようです。
素晴らしい伝統を絶やさず、技術を継承して欲しいと切に願います。
さて、せっかく美しい近江麻が手に入ったので、早速1着作ってみたくなり、セーラーカラーのブラウスに仕立ててみました。
セーラーカラーは、ご存知の通り水兵の制服を元にしたデザインで、学生の制服として多く取り入れられています。
軍物の衣服は機能的にもとてもよく考えられていて、服を作る上でとても参考になる部分が多いです。
セーラーカラーも私にとっては軍物の衣服のイメージなのですが、大きなセーラーカラーは日本では女子学生のイメージが強く、少し可愛らしい印象なので、今回は大人に似合う小さなセーラーカラーに仕立ててみました。
まだまだ暑い日が続きそうですが、麻素材なら快適に過ごせるのでは…?!
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