ローラーのあれこれ

直進しか出来ないミニ四駆には、ローラーは必須かつ重要なパーツである割に、知ってる人は知ってるが、知らない人も意外と多い事もあります。
ミニ四駆における現在当たり前なセットの元祖は、「ボタン」と「まち針」です(古っw)。
それはさておき、最近非常によく回るオイル等が人気があるようで、プレミヤ取引が問題になる場面もあるようです。

勿論、回らないより回る方が良いことは当たり前ではありますが、そんな事よりも重要な事は幾つもあります。
私が思い出せる範囲でそんなお話をしてみたいと思います。

「ローラーはどれも大きさが違う」
当たり前だろwと言われそうですが、各サイズを指してる訳ではありません。
どのサイズでも、ローラーの種類により微妙な大きさの違いがあるのです。

例えば、新品の19mmプラリンには
ディッシュ、3スポ、5スポ、6スポ
と複数種類バリエーションがありますが、ディッシュ、3スポの方が5スポ、6スポよりコンマ単位ですが直径は大きいのです。
たったコンマ単位の違いですが、実車換算だと大ワッシャー1枚(0.4mm)で約1.3cm違うことになります。つまり、壁についた状態で、リア2段ならローラーのチョイスにより、どちらかが接触しないか両方接触する事になる訳です。
コーナーをローラーで旋回する時、2点と1点の接触点はどちらの方がスムーズでしょうか?

また、ディッシュ、3スポは断面が半円に対し5スポ、6スポは上側が大きい台形です。
エッジがある方が壁を噛むのも想像出来ると思います。

あくまで一例でしたが、このように各ローラーには違いがあり、それを理解していなかったり、壁との接触面が汚れていたり、傷等で歪になってれば、いくらベアリングが回ろうが、それほど回らないローラーでのセッティングより結果が悪い事もあるのです。

ローラーが回らなくなってきた、新品でも回らない、色々な事が想定されますが、新品でベアリングをメンテナンスして周りが悪いのは、ベアリングが「きつい」事が多いです。
これは、ベアリングがはいる穴の大きさが微妙に小さい事が要因です。
この場合、細い丸型のダイヤモンドヤスリで優しく少しずつ薄く削って合わせますが、たまに削り過ぎることもあるので注意して下さい。また、気持ち緩いと思ったら瞬間接着剤を薄く塗って圧入することで抜けにくくなります。
使用中のベアリングが回らなくなればメンテナンス(ネットにもやり方は沢山出ています。)して、それでもダメなら交換にはなります。

このように、ローラーは重要であるものの見落としやすい部分や気付きにくい部分が意外とあります。
これらを考えてセッティングを見比べ、より速くなれば幸いです😌

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