バッテリーホルダーの重要性
ミニ四駆を走らせていくと、コースレイアウトにも依るものの
「もう少しシャーシ捻れないように固くしたいな」
「もう少しシャーシが柔らかい方が入るんではないか?」
と、思うようになる事があります。
大概は、シャーシにカーボン等を貼ったり肉抜きしたりが主になりますが、そうすると汎用性が落ちて「あっちの店ではバッチリだが、こっちの店だと合わない」なんて事もおきて、バリエーション違いの複数台持ちになる場合も多々聞きます。
そんな時にセッティングのバリエーション内に収まる方法として注目してもらいたいのが”バッテリーホルダー”です。
バッテリーホルダーは、type1シャーシを除けば現状全てのシャーシに付属するプラパーツである事は周知のとおりですが、意外と注目されないものでもあります。
しかし、昔はGPUとしても強化バッテリーホルダーが販売されていました。
コレからも分かるように、実は電池ホルダーを上手に使いこなすだけで、下手にシャーシ補強や肉抜きをするよりも効果が体験出来ます。
「なんで?」って声が聞こえてきますが、考えてみてください。
バッテリーホルダーは、ミニ四駆の中で1番硬く1番容積を食うものを保持するものです。
つまり、その保持力・保持方法を変える事で、シャーシの捻れやたわみは極めて変わります。
とはいえ、これを言語化するのは難しく、検証や実験はしましたが、例えるならばMSフレキのバネやグリスの種類や量で”入る入らない”を調整する様な話なので、ずっと筆が止まってました💦
顕著なのは柔らかいシャーシ、極論はXフレキやARフレキを代表するカットシャーシ。そしてFM-Aです。
もちろん他のノーマルシャーシでも体感出来ます。
では、私が走らせているマシンの中ではありますが、実例を紹介したいと思います。
まずはFM-Aから。
比較として掲載するこちらはリア提灯、スラダン搭載のシャーシは至ってノーマルのFM-Aです。
FM-Aを使ってる人は分かりますが、意外と堅牢なので、3レーン・5レーン共にあまり弄る事は無いかと思いますが、堅牢故にコースに弾かれる事があります。これはセッティングに依りますが、私はこのマシンはスラダンで受け流しています。
次は同じFM-Aのリア提灯ですが、リジッドです。
このマシンは、ボディがどんなに下げても重心が高くなりがちで、かつノーマスダン・リジッドの為どうしてもそのままでは弾かれたり振られるのをバッテリーホルダーにS1のものを使う事で、シャーシにいなしを作って走らせています。
このマシンは標準バッテリーホルダーでの完走は難しいです。
つまり、それだけ変わると言う事です。
ここで疑問がある人も出てきます。
一時期話題となった”決められたAパーツの組み合わせ以外、変えたらレギュ違反”の話を思い出す方もいるかも知れませんが、タミヤがGPUでも販売しているように、バッテリーホルダーはAパーツに含まれず、FM-Aは特に、発表時にS1のバッテリーホルダーが取り付けられる事を公式に周知していました。
つまり、それだけの可能性を暗示していた事になります。
今度は私の主力、X系でお話します。
比較として掲載するコレは、例えるならXXをTAREKA仕様のようにボディキャッチでボディを止めているものです(タイヤ弄ってるので正式にはTAREKAではない)。
シャーシにボディを留めるため、バッテリーホルダーはノーマルです。
こちらはXXのフロント提灯仕様、ノーマスダンです。
標準バッテリーホルダーの真ん中を切る事で、若干のいなしを作っています。
これにより、ノーマスダンの許容範囲も広げています。
こちらはXのシャーシに標準バッテリーホルダーの真ん中を切っていなしを作っていますが、捻れ過ぎないように三角部分にキャッチャーを貼っています。
XXのバッテリーホルダーの真ん中を切っても良いのですが、コチラに落ち着いています。
シャーシをカット・軽量化してXフレキに寄せた仕様ですが、このキャッチャー貼りの有無でも変わります。
X系の場合は特に、バッテリーホルダーが2点支持なので、捻れて外れ易くなるからポリカやカーボン等端材を爪に貼って外れ難くするのは必要です。
私は両軸を殆ど使わないので細かい話は出来ませんが、爪への端材貼りやバッテリーホルダーの補強・カットで同じように走りには変わってきます。
バッテリーホルダーは、その名の通りバッテリーをホールドするものですが、その意味・使い方を深掘りすると、意外なほどの副産物を兼ね備える重要なパーツである事を簡単ですが紹介しました。
効果については、セッティングの1バリエーションの範囲で私の拙い文章能力では伝え切れないですが、実際に試して頂くのが1番です。
低予算かつ、かさばらない部品1つでマシン全体のバランスを変えられるバッテリーホルダー。
色々なパターンを用意して、レースシーンに合わせた組み合わせで良き結果に繋がってもらえたら幸いです🤗
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