新海誠から学ぶ「何度も見たくなる映画論」ヒット商品につなげるマーケティング 【アウトプット】
ヒットする映画の特徴として「わかった」と「わからない」の繰り返しに快感がある。情報量が多すぎず、単純すぎることがない。
ヒット作というのは2回見たくなる
映画としては情報量が多すぎるとついていけなくなる。逆に情報がわかりやすすぎると次の展開などが見えてしまう。
一番いいのはわかるかもしれない、でも、わからない、しばらく見ていたら「あ、わかった」その問いかけと回答の繰り返しのリズムである。
最初にわからない、どういうことと思わせて、あ、わかったっていう快感にたどり着く。それを繰り返していくうちにその快感がどんどん大きくなっていく。それが癖になる映画がヒットする。
優れた広告コピー
「優れた広告コピーは”常識”と”芸術”の間にある」
常識=聞いても当たり前な事
芸術=聞いても何を言っているかわからない事
優れた広告コピーは見たり聞いたりしたときに常識でも芸術でもなくちょうどその間にあるというわけである。
広告コピーを見た時に「そういえばそうだよね」と思えるもの。
・それは当たり前(常識)
・そういえばそうかも(広告コピー)←ここを狙う
・わからない(芸術)
広告コピーの役割は相手に気付きを与えることにある。
優れた広告コピーは見せられたり言われたりして初めて、普段は意識の下に眠っているものを呼び起こす。
マーケティングへの活かし方
新海誠から学ぶヒット映画作品の特徴は「わからない」と「わかった」の心地よい繰り返しが快感につながるというものであった。
適切な「わかる」の落としどころ
必要なのは商品のことをまったく知らない(芸術)の状態から、わかった(常識)にもっていくこと。
映画だけに限らず、人はあるものについてわかったと思った時に快感が生まれる。知的興奮のようなもので、何かが腹落ちする感覚。
お客さんをこの状態にできれば商品・サービスを自分ごと化してもらえる。
マーケティングによって商品へのいい価値イメージができ、単に知っているレベルから一歩進むわけである。
知らない・興味がないという状態から適切な「わかる」に変えるコミュニケーション設計がマーケティングには求められている。