夫の嫌いなところは自分の許せないところ
(2018.8の記事を今の視点でリライトしています。)
元気に仕事をしていた頃、
ランチ会で、
「夫婦のあり方」
「パートナーシップ」
「子供達と夫婦とのバランス」
そんな話をよくしていました。
相談も多くいただいておりました。
2018の私が書き記してたのは、
『おかげさまで、夫婦仲良しなのは、完全に主人のおかげ。
私は、感情で動いてしまうことも多いし、
イライラして
八つ当たりしちゃうこともある、爆。
でもどんな時でも
主人は、どーんと受け止めるっていうか、
とりあえず「待つ」ことを選択してくれるんですね。
私がイライラしてても、ピリピリしてても、責めることもありません。
もちろんね、
私が穏やかなときに
「イライラしてたね、どうしたの?」会話を持とうとしてくれる。私は一人で抱え込むタイプだから、聞いてもらうことで、はっ!と気づくことも多い。
私のこの扱いにくい気性を社会とうまく関われない私をしっかり守ってくれている主人のおかげさまで、私達夫婦の仲良しさも、家族の仲良しさも、あるんだと思うのです。』
こんな風に書き記している。
間違ってはいない。
フリーランサー、起業家として生きていた私にとって、
全ての責任を一人でおうために、
かなり無理していたことも多く、
その上、母に助けてもらってたが、子供達三人の子育ても同時進行、
競争の激しい世界で生き残りつつ、感情のコントロールをしながら生きることは、うまくいかず、
夫に助けられてたこともたくさんあった。
でも、
果たして本当に
「仲良しだったのか?」
は、甚だ疑問が今の私には残る。
お互い、仕事が多忙であることにかまけ、本当に互いに向き合っていたのか?というと、
今は
はっきりと「違う」と言い切れる。
ま、それに気づけたのも
卵巣癌という、ステージも進んだ状態で見つかって
向き合ってきたからわかったことだ。
だから、抗がん剤中に、
私が昔書いた記事の内容は
現実のことだけで、
解釈は絵空事、ただの妄想だったと、気づいていくのです。
仕事もなくなり、
暇になり、
他人と連絡も取らなくなると、
色々気付き始めるのです。
一人で無理して頑張ってたこと、
育児を夫婦で協力してできていなかったこと、
実は夫は、本当の意味で私の仕事を理解してなかったこと、
究極的には、
結局は、無意識に、
夫は私を金を稼ぐ道具のように扱い、
それはまた、彼の豊かさのブロック、お金のブロックから引き起こしていて、
私は心のどこかで、理解していて、私が彼の人生の課題を引き受けてしまったということ。
「引き受けるから、愛してね?」という条件付き的な愛情しか受け取れてなかったことなどなど、、、
夫婦として、
14年歩んでて
見えてきたもの。
だから、
過去記事の内容をみると、
どれだけ薄っぺらいか、
よくわかる。
抗がん剤治療中は、
今までの恨みつらみを
夫にぶん投げて
本気で離婚も考えた。
病気がなかったら、
もっと、夫婦の関係は薄っぺらいまま進んでいたかもしれない。
また2018の私はこう続けます。
『でもね、友人達と話してて気づいたことがあります
どんなにご主人が素晴らしくても
奥様側にそれを「受け止める力」がないと
うまく愛は循環しないのかなって思う。
夫婦仲良しを続ける秘訣は
素直にご主人様からの愛情を
「受け取ること」だと改めて思います。』
こんなことを書いている。
今の私の視点でいうと
夫に言いたい、
そして過去の私に言いたい。
『あなたが、スーパーウーマンで、なんでもやり遂げたから、
あなたの夫は、自分の仕事にあぐらをかき、妻への感謝をすっかり忘れてしまっていますよ』と。
なんで、こんな記事を
過去、書き続けてたかというと、
結局私は自分に自信がなく、
この社会で、生き続けることにとても不安で、自信がなかった。
自分のことを変人くらいに思ってて、だからこそ、常識人の夫に嫁としてもらわれて、守ってもらってることは、本当にありがたいことだし、感謝すべきこと。
と、そんなことを思っていた。
もちろん、
実際そうなのだけど、
あまりに自分に
自信がないが故に、
夫を『持ち上げすぎた』のだった。
そして、
たくさん、夫婦でもみくちゃにし合って思うことは
夫のムカつく、イライラは、
結局、自分自身にも似た
人生の課題がたくさんあったということだ。
夫に守られ愛されること、
夫が稼いできてくれることに
心から感謝していたのか?
私がフリーランスだけど、
社会人マインドの夫のことを
心から尊敬していたか?
(私は雇われマインドであるうちは、豊かな働き方はできないと考えてるため)
夫が心からやりたいこと
したいことをさせてあげられる環境を用意してあげられたか?
私自身にも、
夫を通して、私自身の課題が見えてきました。
結局、互いにマウント取り合うことでしか、条件付きの愛し合いでしか、私達夫婦は成り立っていなかった。
夫の嫌いなところは
私の弱点で人生の課題そのものだった。
そこに気づけたことが
いま、大きな実りになっている。