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Incott Ghero レビュー・MOD(改造)

※注意※
この記事はミオニDiscordサーバーにて私が投稿したレビュースレッドに加筆したものです。



本体レビュー

結論から

特に不満点のない,十分にクオリティの高い中華マウスです。NP01/01Sを使ったんだけど,なんか微妙にしっくりこないんだよなぁって方にオススメ。NP01SとNP01の中間。incott gheroです。

Incott Ghero本体と8Kドングル。

スペック

通常版とプロ版があり,大まかなスペックは写真の通り。今回は通常版(GHERO)を購入しました。

MechKeysの販売ページから引用。
https://mechkeys.com/products/incott-ghero?variant=45164056608991

形状

NP01Sと01をVaxee体験BOXで触れた記憶をもとに書きます。縦幅はそれら2つより短くなり,横幅は01よりわずかに狭まったような感触です。NP01系の一番大きな特徴とも言える,親指付け根あたりの膨らみの主張がそれほど激しくなくなり,持ち方の自由度が広がったように感じました。 また,フロントの地面からの高さが十分確保されているのが個人的に良いポイントでした。NP01/01Sより縦幅が縮まったことも相まって,ここに指を置く私の持ち方でも持ちやすいです。

フロントの地面からの高さ。

ビルドクオリティ

側面などを強く押し込んでもたわむことがなく,振っても内部から音はしません。分解してみましたが,基盤・本体ともに使用に伴って外れそうな部品もありませんでした。ホイールの出っ張り具合は小さめで,ノッチの分離感は強くもなく弱くもなく,という程度です。ホイールクリックは少し連打しにくいです。あんまりする機会ないと思いますが。サイドボタンは程よく出っ張っていて押しやすいです。下部から指でなぞっても,違和感が少ない滑らかな角になっています。 クリックに関しては,プリトラベル・ポストトラベルともに小さく,連打もし易いです。どこを押しても変な感触はしないスイッチ部分になっています。使用上あまり気にならないですが,正面から見ると隙間が見える。(画像参照)メインスイッチはHUANO Transparent Blue Shell Pink Dot,サイド・ホイール・DPIボタンはおそらくOmronのグリーンスイッチ( D2fc-f-k (50m)-rz? )を搭載しています。

Omronのグリーンスイッチ( D2fc-f-k (50m)-rz? )とHUANO Transparent Blue Shell Pink Dot。

コーティング

通常版はマットコーティング,プロ版はUVコーティングです。今回は通常版を購入しました。表面は細かい粒があるようなコーティングで,かぶせ持ちやリバース持ちの場合滑るようなことはないですが,つまみ持ちやつかみ持ちの場合は滑る可能性があります。形状が複数あるグリップテープが付属しているので,好みに合わせて対策が可能です。

付属のグリップテープ

重量

通常版は60g,プロ版は66gです。測定値も60gでした。 軽量化MODをしてる方もいます。(動画後半)
私も軽量化改造したので,後ほど示します。

バッテリー

通常版は300mAh,プロ版は500mAhです。 思った以上にバッテリー持ちは良いです。使用時間は平均一日2h~3hほど。2000hzで一ヶ月近く使用しましたが,バッテリー警告が出てから3回ほどしか充電していません。正確な計測ではありませので参考程度に。(2024/6/21更新)

ケーブル

柔らかく,マウス操作の邪魔になりません。おそらくXliteV3と同じものだと思われます。挿したときに根本が起き上がるような構造になっています。

通信品質

通常版・プロ版どちらであっても8Kドングルがあれば高ポーリングレートを使用可能です。Razerのポーリングレートテスターで計測したところ,マウスを大きく振り続けたときに7000Hzあたりを上下しました。

Razerのポーリングレートテスターで計測した様子。

Mouse Tester v1.5.3を使ってテストしました。

微妙に使い方わかってないので微妙に参考になりません。遅延テストの比較対象はXliteV3です。Ghero=8000hz,XliteV3=4000hz

以下にXSumの一部を切り出したものを載せておきます。波の形状に異変は見られないので,そこまで酷いってわけではなさそう。

Mouse Tester v1.5.3を使ったテストの様子。

マウスソール

ソールの形状はほぼNP01/01Sと同じです。
→01/01Sのほうがソールサイズは大きいという情報を頂きました! 完全に互換性があるかは不明。細かな違いは,センサー周りのソールが真円ではないことです。滑りに関しては,普通のPTFEです。

付属のPTFEソール。

ソフトウェア類

※MechKeysの販売サイト( https://mechkeys.com/products/incott-ghero?variant=45164056740063 )にファームウェア等のDLリンクがあります。接続方法などが書いてある説明書は付属しておらず,すべてここからのDLになります。Wiredで使用する場合はファームウェアの書き換えが必要なようです。

DPI,Pollingrate,LOD等が設定できます。センサーモードはCord…モード?がおすすめです。いわゆるハイパフォーマンス設定のようです。

ボタン割り当て
ポーリングレートやDPI変更画面

この他にマクロ作成や,ドングルのライティング設定の機能もあります。

追記 2024/09/30 incottの他商品である、G23/G24のドライバでもGheroの設定が可能であることを確認しました。背景が白になった等機能面で変わりは無いように見えますが、最新ドライバにしたい場合は以下からDLできます。 https://delivery.shopifyapps.com/-/7e0fa69dfb7bd84b/749fe13e500f0905


MOD(改造)

補償等は受けられなくなりますので,真似する際は怪我や故障等全て自己責任でお願いします。
参考:分解動画 https://youtu.be/a7gIORfV4x8?si=pp1AXTIOKh6wwjsK

スイッチ

サイドボタン・ホイールクリック・DPIボタン含めすべてのスイッチがフルサイズスイッチなので,静音スイッチ等への換装も可能です。はんだ付けが必須のため,ハンダゴテ等の道具が必要です。

必要なもの:ハンダゴテ・ハンダ・ハンダ吸い取り線・交換用スイッチ
あったらいいもの:フラックス
手順:①分解動画を見ながら分解する
②基盤を取り外し,スイッチのピンにハンダゴテを当ててハンダをハンダ吸い取り線で除去
③交換するスイッチをはんだ付け
④元通りに組み直す

分解した様子。
静音スイッチ(Huano Silent Micro Switch)を取り付けた様子。

底面穴あけ・研磨

軽量化のためにマウス底面に穴抜きを施しました。また,汎用ソール等を貼りやすくするためにソールガイドを削り取りました。
必要なもの:キリ・ニッパー・紙やすりなどのやすり類・後戻りできない覚悟
あったらいいもの:百均等で売っている棒状のヤスリ
手順:①キリで開けたい場所に穴を開ける
②そこからニッパーで切り広げていく
③大体切り終えたらヤスリ類で端を整える
④任意:ソールガイドを削りたければ紙やすりに底面パーツを擦り付けて削る。このとき裏のシールが邪魔になることがあるので,事前に取り払うかテープ類で保護する。
⑤バッテリーの位置を移動する。同じようにする場合,マウス後ろに持ってくると重量バランスが良い。
※注意※
基盤をネジ止めする部分は削らない方が良い。写真2つ目の赤で囲った部分まで削ると基盤がうまく固定されなくなり,LOD1.0mmで使った際にセンサ飛びを起こす事がある。

加工したあとのマウス裏面。
削らないほうが良い部分

使用できるマウスソール

形状が似通っていて使用可能な面ソールは以下の通り。


読んでいただきありがとうございました!「ここの写真ほしい!この持ち方試してほしい!」等ありましたらコメント下さい。

この記事はDucky One 2 SF (フォームMOD・テープMOD・Outemu silent lemon v2換装)で書きました。

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