「日日是好日」のおはなし。
映画「日日是好日」。
ずっと気になっていましたが、
なかなか観るきっかけがなく、やっと昨日鑑賞しました。
なんといっても、樹木希林さんに感服でした。
そこにいるだけで存在感を感じる、佇まいの美しさ、
自然で柔らかな、流れるような所作、
優しい中に芯のある、力強いことば。
こんなばあ様になりたいな、と強く感じました。
そして「日日是好日」という言葉について、考えさせられました。
文字通りに解釈すると「一日一日が良い日」ですが、
私がこの映画を通して感じたのは、
暑い日、寒い日、晴れの日、雨の日。
良いこと、悪いこと、嬉しいこと、悲しいこと。
色んな瞬間があるけれど、そのすべてに意味がある。
ひとつひとつの瞬間を疎かにせずに、
どんなことが起きようとも、向き合って、意味を見出し、自分の糧にする。
そんなことが「日日是好日」なのかな、と。
この映画を観て、お茶の世界を通して感じられました。
良いことばかりの人生なんてない。
周りの人が、自分の一歩も二歩も先を行っているように思えて、
自分に自信をなくしてしまうこともある。
どうして自分がこんな目にあわなければいけないんだ、という時だってある。
もう取り戻せない過去の過ちに、苦しまされることもある。
そんな時に、この「日日是好日」という言葉を思い出したい。
人生ってそんなもの。
良いことばかりなわけがない。
雨の日も、それを受け入れて、その瞬間に意味を見出そう。
だって、いつか晴れの日が来るんだから。
雨の日を無駄にしてどぶに捨てるんじゃなくて、
雨の日にも意味を見出す。
そうすることで、晴れの日がもっともっと素敵な一日になる。
そんなことをぐるぐる考えて、心がすっと軽くなった気がしたのでした。
なんだかとりとめのない文章ですが、今日はここまで。