勝手に理論家紹介⑪ アルバート・バンデューラ
こんにちは!あるいは、こんばんは!
今日も研鑽してますか?
少しずつ暖かな日が増えてきました。
もうすぐ春ですね。いや、もう春ですかね?
花粉が飛んでます。目がこしゃこしゃします…
花粉症になってから、はや4年ほど経ちますが、まだまだ初心者なので毎年げんなりします。
花粉に負けず、共存していくイメージで、今日も勝手に理論家紹介しちゃいます。
最近、自己効力感の話をしたので、アルバート・バンデューラさんについて、調べていきたいと思います。
アルバート・バンデューラってどんな人?
アルバート・バンデューラの人生とは?
アルバート・バンデューラ 1925/12/4 - 2021/7/26
アメリカ アルバータ生まれ (カナダ国籍)
心理学者でカナダのブリティッシュコロンビア大学を卒業後、アイオワ大学にて博士号取得!
スタンフォード大学の心理学教授を長く務め、1974年には、アメリカ心理学会の会長でもありました!
(心理学だけに留まらず、教育学、社会学にも大きな影響を与えた方ですね)
2002年の調査では、、、
バンデューラさんは、スキナーさん、フロイトさん、ピアジェさんに続き、4番目に多く引用される心理学者なんだそうです。
社会的学習理論(モデリング理論)、自己効力感のお話など、よく聞く理論ばかりですよね。
私は、自己効力感についての理論がお気に入りです。
社会的学習理論(モデリング理論)とは?
社会的学習理論は、「他者の行動を観察することによって、人は学習することができる」というものです。
それまでの心理学では、学習は学習者がその人自身の行動によって成立すると思われていました。
モデリング理論 ~4つの過程~
①注意過程
モデルとなる対象とそのモデルが持っている特徴を選択し、観察する過程
モデルとは、お手本になる存在、先人達といったところでしょうか?
②保持過程
観察したモデルを記憶に残す過程。
その人やその人の特徴を記憶として保持します。頭の中でイメージを繰り返し模倣することで、記憶に残します。
③運動再生過程
記憶したモデルの言動を自分で再生、やってみる過程です。
頭の中で記憶することと実際に再現できることは全然違うこともありますよね。やってみることで記憶してるモデル(お手本)との行動の差が理解でき、その差を埋めるための調整を行うこともできちゃうんですね。
④動機付け過程
最終段階では、学習した行動を続けること!のための動機付けを行うこと。
できるようになった!楽しい!満足!周りから褒められた!!など、様々な動機付けの方法がありますね。
※動機付けには、「外発的動機」と「内発的動機」がありましたね。まだ書いてないからその内書くようにしよう。
<ボボ人形実験>(1961年~1963年)
オトナがボボ人形に対して特定のシナリオに従った「モデル行動」を行い、子ども達に観察させます。
その後、観察したモデル行動ごとに子どもの行動がどう変化するかを観察するものです。
攻撃的モデルのシナリオでは、大人たちはボボ人形を叩いたり、パンチしたり乱暴な行動を行います。それを観察した子ども達は、それ以外のシナリオを観察した子どもよりも、ボボ人形に対して明らかに攻撃的になりました。
大人の行動を観察して学習し、行動に移しているということがわかります。小さな子供が、親や兄弟、先生の真似をしたり、行動が似てくるのは、社会的学習をしているから、観察しているからなんですね。
大人になってからの学習も同じで、他者を観察することでやり方や立ち居振る舞いを学んでいくんですね。
皆さんも、身に覚えがあるかもしれませんね♪
自己効力感とは?
「自分がある状況において、必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること」
自尊感情(自尊心)と用語的に似ているのですが、自尊感情(自尊心)は「自分を信じているとの評価に起因する感情」を意味するのに対し、自己効力感は「自分にある目的を達成する能力があるという認知」のことを指します。
目的達成に対して、自分は達成する能力があると分かっている、認識していることが、自己効力感なんですね。
バンデューラさんは、行動遂行の先行要因として、結果予期と効力予期の2つを挙げています。
結果予期・・・ある行動がある結果を産み出すという推測のこと。
効力予期・・・ある結果を産み出すためには必要な行動をうまく行えるという確信のこと
つまり、自己効力感とは、「効力予期」をどの程度持っているかを認知すること。
自己効力感が高いと、その状況に対して必要な行動をうまく遂行する自信が持て、結果的に成功、達成をもたらすことが多くなります。
自己効力感を得られた結果として、その人自身にはこんな影響が得られるのではないかな?と言われてますよ。
行動の達成
より達成に向けた努力を行うようになる
将来に似た状況に陥ったときに、それも達成可能だ!と考えて同じように行動できるようになる
生理的・心理的反応が変化します(不安、恐怖、恐れが減って心拍数も安定)
自己効力感が確かなものとして認識できると、様々な状況に対して対処できる、成功できる!と、前向きにトライしていけるようになりますね!
最後に、自己効力感を産み出す基礎を見ておきましょう。
自己効力感を産み出す基礎は??
【自己効力感の先行要因】
達成経験(自分自身が何かを達成したり成功したりする経験)
代理経験(ほかの人が何かを達成したり成功したりするのを観察する)
言語的説得(自分に能力があることを言語的に説明される、励まされる)
生理的情緒的高揚感(やる気や気分が高揚すること)
想像的体験(自己や他社の成功経験を想像する)
承認(他人から認められる)
この6つの要因があれば、自己効力感を産み出す基礎となり、様々なことに対して前向きに挑戦する人、チームができあがっていくのではないでしょうか?
バンデューラさんの理論は、子どもの教育、学習から、組織の人材育成や、個人のキャリア形成まで、、、幅広く活用していくことができますね!
モデリング理論を意識して、周囲にモデルとなる人はいないか?この人のこの部分を学びたいな~などと、取り込んでいけるといいですね。
それでは今日はこの辺で。
また、お目にかかりましょう!