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その物件は本物か?賃貸の“おとり物件”に騙されない方法
みなさんこんにちは!ReBIRTH株式会社編集チームの鈴木です。
不動産投資を通して豊かな未来の実現をお手伝いするコンシェルジュ「ReBIRTH株式会社」の公式noteへようこそ!
このnoteでは、不動産投資、金融、経済、貯蓄、資産運用などについて、今さら聞けない基礎知識から、明日役立つ専門的な情報まで、わかりやすく簡潔に発信しています!
今回は「その物件は本物か?賃貸の囮(おとり)物件に騙されない方法」というテーマでお話ししたいと思います。
賃貸を探す際に、不動産屋から「おとり物件」を紹介されることがあります。
おとり物件とは、「実際は契約できないのにサイトや店頭に掲載されている物件」のことです。「釣り物件」や「おとり広告」と呼ばれているケースもありますが、意味は同じです。
実際には取り引きできない物件なので、「内見したい」と思って不動産屋に行っても、「すでに申し込みが入った」などと上手くかわされてしまい、別の物件を紹介されてしまいます。
多くのお客様に来店してもらうために、実際には契約できないと知っていながら、好条件の物件を載せる悪質な広告として取り扱われます。
なんとサイトに掲載されている12%がおとり物件。
不動産広告の調査や指導をおこなっている首都圏不動産公正取引協議会が、
大手4つの賃貸検索サイトでおとり物件の調査を行ったところ、サイトに掲載されている物件の内、約12%がおとり物件だったという結果が出たと発表されました。
調査対象…335物件
おとり物件…41件
さらには、不動産業者別で見ても、36社中13社(約36%)がおとり物件を広告していました。やはり、何事にもパートナー選びは大切ということを実感いたします。
過去にも調査がおこなわれていますが、おとり物件は実態が掴みづらく摘発が難しいことから、現在も根絶できていません。実際はもちろん法律的にNGでもありますが、なかなか解決も難しい状況なようです。
弊社では、投資用だけでなく、必要があればお部屋探しも承っております。
その際は、実際に実在する物件をご提案いたしますし、必要がございましたら、皆様が大手不動産サイトなどで見つけた物件が実在しているのか、お取り物件なのかの確認も可能です!
ぜひ、引っ越しをお考えのお客様いらっしゃいましたら、今回の内容はご参考になるかと存じますので参考にしていただけたら幸いです。
おとり物件の特徴
まずお伝えさせていただきたいのは、「おとり物件にはいくつか特徴がある」ということです。
特に、以下の特長に当てはまる物件はおとり物件の可能性が高いです。できる限り避けて、自分にぴったりな物件への近道としましょう。それではひとつひとつ解説してまいります。
相場に対して家賃が安い
募集広告に「物件名」が表記されていない
住所の詳細表記がない
物件情報に「仲介先物」と表記されている
物件の画像がないor使いまわし
賃貸サイトで1社しか掲載していない
定期借家契約になっている
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①相場に対して家賃が安い
家賃がエリアの相場と比べて安すぎる場合、おとり物件の可能性があります。
賃貸物件の家賃は、周辺物件の相場を参考にして決められます。「事件があった」など、よほどの訳あり物件でない限り、相場から大きくかけ離れることは起きないのです。
②募集広告に「物件名」が表記されていない
物件名が表記されていない場合も、おとり物件の可能性があります。他の不動産会社にバレないように物件名を伏せているためです。(オーナーさんが住んでいる物件では、プライバシーを守るためにあえて物件名を表記していない場合があります。)
③住所の詳細表記がない
「住所が○○区まで」「細かい枝番がない」といった場合も、おとり物件を疑うべきです。
住所を載せてしまうと、他の不動産会社や大家さんにバレてしまう可能性が高くなるため、載せていない可能性があります。
④物件情報に「仲介先物」と表記されている
「宅建業法34条」によると、不動産取引は必ず大家さんとの関係を提示する決まりになっています。この関係を「取引様態(とりひきたいよう)」と言います。
「取引様態」の欄に「仲介先物」と記載されている場合、大家さんの間に直接的な関わりがないことを表しています。つまり、おとり物件として掲載しても大家さんにバレないのです。
⑤物件の画像がないor使いまわし
情報欄に物件の画像がなかったり、同じ画像を使いまわししているものはおとり物件である可能性があります。
「物件の詳細写真が見たいんですがありますか?」とお客さんに問い合わせさせて、来店を促す手法です。
⑥賃貸サイトで1社しか掲載していない
一般的に、大家さんは早く入居者を決めるためにいくつかの不動産屋や賃貸サイトに広告の募集を出します。
その物件を掲載している不動産屋が1社しかない場合は、おとり物件である可能性があります。
⑦定期借家契約になっている
「定期借家契約(ていきしゃっかけいやく)」とは、貸主が決めた期間しか入居できない契約のことです。
賃貸契約で一般的な「普通借家契約」は2年契約で更新すれば住み続けられますが、「定期借家契約」の場合は更新ができないので満了時に解約になります。
おとり物件では、良い条件の物件を3~6ヶ月の定期借家契約で募集し、来店させようとしているのです。その後、短い期間しか住めないことを説明して、別の物件を紹介するという手口が使われています。
実際の「定期借家」は、「賃貸物件」の約2.3%ほどと、実に少ないです。
ちなみに、定期借家契約でも貸主が許可を出せば再契約して住み続けられます。
回避するには…
なお、管理会社に鍵を借りられている場合はおとり物件ではないので、内見予約ができ、現地で待ち合わせることができている場合には、それは「おとり物件ではない」という証明になります。
また、不動産屋が物件情報を紹介する際に、不動産業者専用のデータベース「ATBB」や「レインズ」を使っている場合には、リアルタイムの情報ということなので、そのような視点でも確認することができます。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。
私たちReBIRTH株式会社では、皆様の資産形成についてのコンサルタントを
させていただいており、皆さまに見合った不動産投資をご提案いたします。
投資用だけでなく、皆さまのお引っ越しの際などでもお力になれますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
◯このnoteでは、不動産投資ひいてはお金にまつわる知識をお伝えしていますが、ReBIRTH株式会社では、それぞれのご状況やご希望、お悩みなどを個別にお伺いします。いつでもお気軽にお問い合わせください。
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