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モードの真意とは①

「モード」という言葉を聞くと皆さまは何を連想するでしょうか?

大多数の人が「全身真っ黒」と答えると思います。

ではなぜこの真っ黒の服=モードの認識になったのでしょうか?
今回はこのテーマで話していきたいと思います。

結論、モードという言葉は現状「俗称モード(栗本命名)」と「真のモード」に分裂してしまっています。

今回は1つ目の「俗称モード」にフォーカスした回にしていきます。

まず、モードという言葉の定義を確認していきます。

モードとはフランス語で「流行」という意味で、トレンド・ファッションという言葉と意味合いとしてはほぼ同じです。

この意味をそのまま受け取れば、ユニクロ、GU、ZARA、H&M等もモードブランドということになります。

しかし、これを言われても「はい?ファストファッションがモードブランド?黒い服以外も売ってるわ!」状態になると思います。

つまり本来の「モード≒トレンド」が持つ意味合いからはかけ離れた概念が今日ではモードという言葉で表現されている訳です。

ではなぜ、モード=全身真っ黒になったのか。

この理由はコムデギャルソン・ヨウジヤマモトの台頭(通称黒の衝撃)にあります。

この2ブランド台頭以前はファッションシーンで黒は喪服=死を連想させると言うことで禁忌であり、このファッションシーンにおいて突如現れた日本のアンチモードブランドがパリコレ(モードシーン)にて全身真っ黒でランウェイを歩いた。

わかりやすく言うと貴族社会にヤンキーたちが殴り込みに行くようなものです。
良くも悪くも全世界に強烈なインパクトを残したわけです。

この出来事がきっかけでモードの概念が揺らぎ、モード=黒という印象が深く刻まれ、逆説的に全身真っ黒=モードとなり、今僕たちがよく使うモード系なるジャンルが生まれたわけです。

以上が俗称モード、いわゆるモード系の説明でした。

次回は真なるモードはなんなのかを考察していきたいと思います。

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