【人はなぜ服を着るのか】
みなさんはなぜ人間は服を着ると思いますか?
「恥ずかしいから」、「体温調節のため」、「スタイルをよく見せたいため」これら全て正解なのですが、哲学的な観点での考察をしていきたいと思います。
まず、我々人間には知性があり、かつ目で見てモノが存在しているという事(机の上にリンゴが1つあるな〜的なこと)を理解することができます。
ただし、この世で唯一自分の目で認識理解できないことがあります。
なんだと思いますか?
答えは、「自分自身」です。
自分の顔は鏡でしか見れず直接は見れない。
自分の背中やお尻、五臓六腑、写真やレントゲン写真を見てもいまいちどこか他人事に感じる。
自分のことは認識できないことばかりです。
つまり、自分自身は自分に1番近く1番遠い存在であり、かなり曖昧な存在というわけです。
ここで自分自身の存在を認識するために「服」の出番になります。
わかりやすい例を挙げると、背中にニキビができたとします。かなり膿んできて痛みを感じる、その時痛覚として自分の背中があるということを認識できます。
服を着ることはこれにかなり類似します。
服を着ることで布が身体に接触して触感として自分の身体全体を認識することができます。
つまり、服を着ることで「自己認識ができる」ということになります。