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【理学療法士】王道を歩いて、ヒドイ目にあった

大学院で学んできた、公衆衛生学・疫学の知見をもとに、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

私は、一般病院に勤めています。
30歳代半ばまで理学療法士のど真ん中を歩いてきました。
普通には頑張っていたつもりです。

でも、全く目立たない

同世代が大きな仕事をしていくのを横から見ていて、キャリア構築の遅れを感じてきました。


■  私が歩いてきた、理学療法士の王道


回復期リハビリ病院に就職

3学会合同呼吸療法認定士

大学院(リハビリテーション学)

日本理学療法士協会 認定理学療法士(脳卒中)、指定管理者

病院の中間管理職

どストレートなキャリア形成です。


まず、これに合致する競合が多い。
少し飛び出たくらいで、他にもっと凄い人がゴロゴロいる領域なので、全然目立ちません。

リハビリテーション学修士の学位と言っても、理学療法士は大体「リハビリテーション」の研究をしていますので、他との差別化がありませんでした。

市内は良くても、全国区では全く歯が立たない
まともに戦っても先が無い。戦略を考えないと。


ちょうどその頃に読んでいた、
人生100年時代の生存戦略を参考にして、
キャリアを尖らせることにしました。

栄養サポートチーム(NST)

NST専門療法士  34歳〜

生物統計学の勉強開始  35歳〜

大学院(疫学・公衆衛生学)  37歳〜

リハ栄養指導士  39歳に申請  40歳〜

RWD(リアルワールドデータ)活用人材育成事業
(大規模データの利活用・統計・プログラミング)  40歳〜


■  NST専門療法士

まず、この学会の会員に理学療法士が少ないこと、私がこの専門療法士を取得した時には、理学療法士でこの資格を持っている人が、全国に100人未満でした。


■  リハビリテーション栄養指導士

2019年からの資格で全体で100名程度、理学療法士では現時点でも10名未満なのではないでしょうか。(これ、申請するのに結構ハードルが高いんです。)


■  公衆衛生学修士(Master of Public Health)、疫学

理学療法士は、一般的に目の前の患者さん・家族に照準が当たりますが、ヒト集団のデータの取り方、まとめ方についての学習を進めて、学位を取りました。

私の最初の一冊はこれでした!
研究デザインを考える時に、「疫学??」何で?と言う疑問が湧いて疫学に興味を持ちました。
本書で「疫学は、医学系研究の解剖学・生理学です」と紹介されています。



■  RWD(リアルワールドデータ)活用人材育成事業

大規模データを想定した、統計学の勉強だけでなく、最近は、次世代医療基盤法やその周辺領域の学習を進めています。


理学療法士 × 栄養 × 統計(大規模データ)


この感じになると、中々、他に見あたる人材が少なくなるのでは無いでしょうか。

そのように、他の理学療法士が少ない場所に飛び込むことで、「こずるく」上の方を目指していきました


ちょうど時代も良かった(研究領域がたまたまトピックになった)事もあり、すぐに光が当たり出して、今では、学会の座長やシンポジストなど、全国規模でもたくさん仕事がいただけるようになりました。


■  キャリアの迷子になっている人に


他の人と同じような道を歩いていると感じたら、黄色信号。
敢えて道をずらしてみると、道が開けるかもしれませんよ!




【参考になる書籍】

おそらく、この2冊の思想が大きく入っていると思います!

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