【理学療法士の学会発表】 症例の体験→症例報告に✨磨き上げる✨方法
大学院で学んだ公衆衛生学・疫学の知見を元に健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。
様々な理学療法士が、日々の実践を報告することの重要性を感じています。
個々の実践の見える化は、業界の底上げになると思っています。
その面では、症例報告は重要です。
加えて、臨床研究の手始めは、絶対に症例報告だと思います。
どうしたら目の前の患者さんが良くなるか、考える思考力と実践が身につくと考えています。
ところが、言うのは簡単で、お作法がわからなければ、ただの体験記になってしまいます。
どのような患者を報告すれば良い?
何を報告すれば良い?
よく理解できていなければ、ひどい事を言われて終わりになってしまう可能性がありますし
↓↓ せっかく頑張って症例報告したのに。。。 心が折れる時もあります
せっかくの労力は、業界の発展に寄与するレベルまで高めた発表まで持っていきたいですよね。
本記事は、症例報告が上手くいかない(やり方がわからない)若手理学療法士のためのサポート記事を書いています。
‖ 症例報告で得られるスキル
研究として考えると、敷居が高いように感じますが、
患者家族に説明したり、医師とディスカッションすることに必ず役に立ちます。
何より自信がつきました。
‖ 学会発表して良かったこと
先にも記事にしましたが、院外の人の意見を聞くことができました。
病院の名前を背負うので、個人では発表できません。
病院のスタッフ全員で考えた考察も
ある時発表した内容で
「君の理論は、この意味でスジが通っていないよ。このように考えてみれば?」
と教えてくださったのは、某大学の教授でした。
自分の臨床に対して、一流の意見を伺える機会は、市中の小さな病院ではなかなかありません。
‖ どのような患者を報告すべき?
症例報告に持っていくべき患者さんは、以下「C」に該当する方です
*ただし、Dをそのまま放っておくことは論外。Cに持っていけるようにする。
*アプローチだけが症例報告ではありません。評価方法、患者の病態に関するものでも十分報告に値します。理学療法士の視点からの報告は、医療・医学に十分貢献できると思います。
‖ 症例報告の内容は?
CAREガイドラインを先に目を通しておくと良いと思います。
症例報告に必要な情報をあらかじめ知っておくと報告に抜けがないですが、日常の診療にもかなり役立ちます。
介入の量・時間・方法も細かく記載しておくと良いでしょう。
評価だけでなく、臨床所見で数値化できるものは、数値化しておきましょう。
私は、自分のアプローチにこだわりすぎて、薬の情報や、症例の背景などが少ない報告が多かったように感じます。
自分の主張に対する限界についても述べられると良いでしょう。
毎日のカルテ記載が本当に重要ですね。
■ まとめ
体験した症例を、症例報告にまとめる重要性と、どのような患者を報告するか、どのような内容が必要かについて記事にしました。
症例報告について、フォーマルに学ぶ機会はほとんどありません。
最近は、学生でもレポートを書く機会も少なくなりました
(病院内の症例報告会も、下火になっています。皆さんの施設ではいかがですか?)
自分が担当した目の前の患者さんについて、分からないことを調べ尽くす、それでも分からない場合は、研究を視野に入れて、good practiceを考えましょう。そして、他の理学療法士に知恵を共有しましょう。
一つの報告が、時空を超えた患者さんの役に立つかも知れませんよ。
日々の評価・カルテ記載・論文検索などを頑張っていきましょう!
一度書いてみたら、症例報告用に磨いてみましょう。
磨き方がわからない時は、CAREガイドラインを参考にしてみましょう。
論文検索のHow toについては、次回以降に記事にしていきます。
↓↓【更新】 論文検索の方法を記事にしました。 PubMedはお好き?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?