「マジで!?辞めんの!?」
お世話になった方々に退職のご挨拶をする度に沢山の人に言われました。
そんなにびっくりせんでも・・・というぐらい良いリアクションをして下さる方も多く、途中からちょっと楽しくなっていきました(悪趣味)
■私は典型的な”辞めなさそうな社員”でした。
私はある企業のIT子会社に勤めていました。会社の給与水準はそこそこ、私自身の人事評価もそこそこでした。人間関係もそこそこ築けていたと思います。
私は一流企業に引き抜かれるような逸材ではありませんし、社内で失業するほどの落ちこぼれでもありません。周りには「忙しそうだが楽しくやってそう」と言われていました。
全体としても離職率が低い会社でした。中途社員は流動的でしたが、新卒でずっと働く「生え抜き」社員の離職率は年間1%ぐらいだったと思います。
そんなわけで「人が辞めにくい会社の辞めなさそうな社員」である私が辞めるのは予想外だったようです。
■転職後の待遇は「ほぼ横ばい」です。
ほぼ全員に「給料いくら上がるん?」「そのための転職やんな?」と言われたのですが、そもそも現職の給与に不満があったわけではなく・・・
・給与は微増(数パーセント)
・通勤時間は変わらない
・テレワークの普及率はほぼ同じ
・有休取得率はちょっと上がるが、年間休日はちょっと減る
・平均残業時間は減るが、結局は案件次第だと思われる(業界的に)
ここまでを改めて読み返しても、待遇面では辞める理由が見当たりません。そりゃあ同僚もびっくりするわな。
■サラリーマン人生は半分以上残っている
40代になると、会社を辞めたくても腰が重くなってしまいます。多くの方が何度も会社を辞める妄想をして、ほとんどの方が現職に留まられているのではないでしょうか。
私も未だに自分の決断が正しかったのか自信がありません。
わざわざリスクを冒して転職するべきなのか、本当に辞めるのが最良の選択なのか、何年も考えました。しかし悩む間にも年を取り、結論を出せないこと自体がリスクになってしまいました。
最終的に自分を後押ししたのは、70歳まで働くとしたら、サラリーマン人生はあと半分以上残っている。という事実です。
次回からは具体的に、会社を辞めた理由や転職にあたっての色々な出来事や手続き、その他の悲喜こもごもを少しずつ書いていきたいと思います。
よろしければお付き合いください。