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世界の美しい瞬間 27

27 恋に落ちる

最近、ある人に恋してしまった。

とゆっても、肉体は既に空に還っておられるので、彼の魂の軌跡を遅ればせながら追っているかんじなのだが、いかんせん出版物が少ない。

天下のアマ○ンさんでも在庫なし、中古のみ。入荷予定なし…。

もしもあなたが思春期のとき、違う学年の先輩でも後輩でもいい、憧れだけのほのかな恋心で、一日一回でもいい、渡り廊下でその人の姿を確認したらその日は幸せ…‼みたいなことを経験されていたら、少しだけ分かってもらえるかも知れない。

その人の姿が、せめてチラ見だけでもいいのに、会えない日々の、世界の色彩の薄さを。

会いたいよ~(人生の大)先輩!!

そして全く関係ないが、牧とはるたんが結ばれないのなら、DVDは買わないと思ったところだ…。(おっさんずラブのリアルタイム感想)

ともかく、わたしはそんなわけで最近その今は亡き(一瞬も生きる時代が被っていない)先輩のことを想い、必ずや彼の魂の欠片を本という形で手元に置いて、魂の共鳴をするのだよと決め込んで、たまたま行く先々であった本屋に、ふらーっと寄っていた。

3軒目の中古本屋で、なんとなしに別の目的で岩波文庫を見ていたら、後ろから「こっちだよ」と囁かれた気がした。

怖い話ではない、男女でしか書けないが、より近い方で想像して欲しい。

女性立場であれば少女漫画的な展開を。
イケメンで背も高く成績も良い上に喧嘩も強い何故だかハイスペックで一匹狼的な先輩が、はたまた好きなアイドルや俳優さんでもいい、彼が後ろから少し屈んで自分の耳元でそう囁いたと思ってくれたまえ。

また、男性立場であれば、好きなアイドルなり二次元女性なり、理想の女優さんでもいい、背中側から「ねぇねぇ、」と少し甘えたかんじで声をかけられたと思って欲しい。

「こっちだよ」

に振り返ると、その目線の棚に、状態がほとんど新品のその人の想いや言葉を綴った本が、真ん中にあったのだ。(しかも安い。)

これだけだったら、ここに書かなかった。

二日後、全く別の用事があって、飲み物が欲しくてスタバ併設の本屋に入った。

スタバに並ぶ列が長いので、なんとなーくその本屋の本棚を見ていた。

…らっ、あったのだ。

アマ○ン検索でもかすりもしなかった本が‼

しかも伝記、思いがけず、その人の生涯が綴られてあった。

もう、運命だと思った。(笑って頂いて結構。)

そんなわけで、今わたしはその二冊の本の中の彼と恋愛中である。ページをめくる度に、言葉が、心が、行動が、魂が迫って来ている。

恋愛とは、老若男女過去未来、あんま関係ないなと思っている。神様と恋愛したっていいのだ。子供と恋愛したっていいのだ。

想いが通じ合う最中が、恋愛なのだ。

リアル男との恋愛はまた別の良さがあるが、本日は触れない。
しかし、これはある意味2次元萌えなのか?3次元萌え…なのか?

次元ジャンルは分からないが、おそらく歴史上の人物に萌え~と言ってるかんじなのだろうか…。

だとしたら、男の趣味が昔とは少し変わったな~と思う。

昔は、織田信長だった、伊達政宗だった。坂本龍馬だった。
今はやはり佐久間象山かなというかんじだ。ああ、象山さんの本も欲しいな。(←今恋してる方とは違うけれど。)

スラムダンクで例えるなら、
昔は、流川が良かった。
花道が良かった。仙道さんが良かった。

今は、やはり木暮さんだなと思うかんじだ。ゴリもいいな、でもメガネくんだな。(メガネ男子である必要はないが。)そのような人物だ。

カリスマやスーパースターではないかも知れない。

有名を目指して有名になったのではなく、その人がその人としての自然を全うして生きると、流れとして名が広まり、残った。

そのような人が、わたしは好みだ。

余談だが、今夢中な方とは別の時代で、
わたしが今まで歴史上の人物で、思いがけず想いに触れてがーーーん!!と惚れたのは、
聖徳太子だ。

法隆寺に行ったとき、彼の本気に触れ、一発KOだった。

恋をしよう、色んな好きをみつけよう。
それは、本来の自分を知って行く手掛かりになる。
恋は、たくさん教えてくれる。
もちろん、リアルな人との恋愛は、もっとたくさんあなたに、あなただけにもたらされたギフトを示してくれる。

あなたは、何が好きですか?
本当に、それはあなただけの価値観ですか?

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