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【Meet Reapra】第4回:Reapra発!ありたい姿に到達するための超高速学習サイクル「あの手この手」とは!?(前編)

◎今回メインとなる読者:起業家の方

◎こんな方も是非!:不確実性の高い環境で成果を出したい方、日々の業務の生産性を高めたいと感じている方、自己変容に興味のある方

謎多きベンチャービルダーReapraの社内チームを徹底解剖!
第4回はあの手この手チームの紹介です!

あの手この手チームと聞いても、「なにをどうアノテコノテするのよ!?」「なんでも屋さんってこと?」と疑問ばかりで全く実態が掴めないのではないでしょうか。実は彼ら、先が見えず不安な時代にイキイキ成長し続けるために、「あの手この手」という独自の学習方法を提唱し、その研究実践を続けているんです!

今回のインタビューでは、「あの手この手学習」の探求者であり、Reapraあの手この手チームのリーダーでもある三浦豪さんにお話を伺ってきました。

・あの手この手学習って一体なに?
・不透明な時代を、あの手この手でイキイキ成長する術
・三浦さん、あの手この手で起業しちゃった?!

などなど、VUCAの時代を生きる皆さん必読の内容です!

今回は記事を前後編に分け、前編で「あの手この手とはなにか」について、後編では「あの手この手のはじめ方」をご紹介していきたいと思います。

<この方が答えてくれました!>

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「あの手この手」とは?

インタビュアー:
「あの手この手で問題を解決する」というように、慣用句として身近な「あの手この手」ですが、皆さんはこれをどう定義しているのですか?

三浦:
私たちの定義する「あの手この手」とは、わかりやすい正解が存在しない不確実な環境で、自分らしさを活用しながら高速かつ大量に試行錯誤をすることによって、目標に近づく学習方法のことです。そしてこれは、仕事において成果を出すだけでなく、これからの世の中を上手に学び続けてイキイキと生きるために重要な概念なのではないかと感じています。

もっと簡単な表現をすると、「あの手この手」とは現在の自分(As-is)と将来なりたい自分(To-be)の差分をあらゆる方法で埋めることです。またその際のポイントが大きく四点あります。

あの手この手のポイント四つ
①短期、中期、長期など様々な期間を意識しながら多面的に差分を捉えること
②差分を埋めるための小さな工夫を数多く考え出すこと
③工夫をいち早く実践すること
④自分自身の考え方の癖や習慣を意識的に活用しながら①~③を行うこと

インタビュアー:
想像以上に複雑で創り込まれた概念でした!疑問がたくさん湧いてきたので少しずつ伺っていきます。

あの手この手学習の効用

インタビュアー:
あの手この手学習をするメリットは何でしょうか?

三浦:
あの手この手学習で得られるものは大きく二つあると思っています。

効用① 不確実な環境における学習効果
あの手この手を意識することで、不確実性が高かったり正解が見えなかったりするような環境においても、成果が早く出しやすくなるのではないかと考えています。
世の中の事象は因果関係が複雑であるとよく言われますが、現代社会で学校教育を受けてきた私たちの多くは、物事には正解がある前提で日々の仕事や課題解決に取り組んでしまう傾向を持っています。そのため、その「癖」自体を認識し学習スタイルを変えていかない場合、結果として得たい成果に対して遠回りしてしまうのではないかと感じています。その中で正解の探し方も自分の得意な方法で行おうとすると、目標達成に近づく方法が限定されてしまいますよね。故に自分では気がつかない見落としをしていて、結果的に学習できる範囲が狭まってしまいがちな印象を受けます。

そうではなく、「世の中は複雑が故に正解がない」という前提を持つのであれば、自身の癖を認知・活用しつつ、なるべくあの手この手することでアクションの幅が広くなります。そして結果的に経験し学習できる機会が多くなり、より早く確からしい仮説にたどり着いたりとか、事業でより良い成果を出すことにもつながるのではないかと考えています。

効用② 自分自身を日々アップデートする
もう一つのポイントが、あの手この手の実践を通じて自分らしさをより深く知り、より良く変容していけることです。
自我(※1)をしなやかに活用することがこの学習方法のミソだと思っていて、誰でも得意なこと苦手なこと、嫌いなことは当然あるけれど、そうした自分の感覚自体も、日々の業務や生活を通じてあの手この手を取り組むことで小さく徐々に変えられるものであるという仮説を持っています。苦手意識や面倒な気持ちなど、ありのままの自分自身の感情や判断軸を強く意識し受け止める。そこから、「やりようがない」と思考停止せずに、「現時点では苦手だと思っているけど、少しだけなら向き合えるんじゃないか」とか、「今は面倒だと思ってるけど、実はやり方を変えれば効率よく取り組めるんじゃないか」と打開策を探って小さく手を打っていくというのが、自分を活用し自己変容を促す、あの手この手学習のポイントだと感じています。

(※1)自我・・・価値観、性格、習慣、文化、感性など自分らしさを形成する諸要素の総称。

インタビュアー:
学習効率を上げながら、自分の器も広げるということですね!「○○学習法」と聞くとテクニカルなアドバイスを連想しますが、あの手この手学習法は自己変容を取り込んだ新しい方法論のように感じました。

三浦:
そうですね。あの手この手は、日々の生産性向上にも効用の高いフレームワークだと思いますし、実際、PDCA(※2)だとかOKR(※3)とかとどう違うんですか?と質問されることもよくあります。あの手この手は、なりたい姿に近づいていく取り組みの中に、認知している「自分らしさ」自体も緩やかに変えていくということを統合した概念なので、単純な成果を出すためのフレームワークというよりは、自己変容していく生き方や、自分らしさも含めてあらゆる事象から学ぶ姿勢に近いのではないでしょうか。私自身も綺麗に整理できているわけではなく探索中ですが、捉えようとしている概念自体は非常にユニークなのではないかと思っています。

(※2)PDCA・・・Plan(計画する)→Do(実行する)→Check(評価する)→Action(改善する)というサイクルを回すことで継続的に業務を改善する技法。

(※3)OKR・・・Objectives and Key Resultsの略称で、高い目標を達成するために用いられる目標設定、管理の技法。

「あの手この手」誕生の裏側

インタビュアー:
三浦さんのおっしゃる通り、とてもユニークなあの手この手という概念ですが、どういう経緯でなんのために誕生したのでしょうか。

三浦:
もともとは、Reapraとして起業家の方々の伴走支援をしている中で、彼らそれぞれの学習方法に癖があって物事が思うように進まない部分を見たときに、その理由は何なんだろうと考えたのが出発点でした。Reapraの投資先の起業家は皆、自身の体験に基づく強い想いをもち、世代を跨ぐ社会課題の解決を目指し、日々施策を出したり振り返りをしたりしています。彼らの学習が試験勉強のような学習と大きく違うところは、やっていることの複雑性・不確実性が高すぎるあまり、誰も正解を知らないというところだと思っていて。

だからこそ、とにかくあらゆる手段をやってみて経験から直接学ぶ必要があります。こういった状況下では、自分が今まで成功してきたやり方のみに頼るだけでなく、これまで自分が苦手だったり不慣れだったりする事にも少しずつ向き合わなければいけないのですが、日々あらゆる難題に取り組みながらも自分の学習スタイルを変えていくというのは、本当に難しいんだろうなと気づきました。意思決定だけでなく、効果検証のやりかたや、日々振り返る内容にすら、自分の癖が存在することに自覚的にならなければいけない。これは、言葉では理解できると思うのですが、それを日々の仕事や生活に取り入れることはとてもチャレンジングです。

不確実で正解のない環境で学習サイクルを効率良く回すためには、自分の学習の癖や習慣をきちんと理解したうえで上手く活用する必要がある。つまり「自我をしなやかに活用したあの手この手の実践」を通して、しなやかに自己変容し、成長していく必要があるだろうと考えるようになりました。

インタビュアー:
もともとは起業家の方の学習効率を最大化する目的があったんですね。
複雑で答えのない環境では、自分の思考や感情を認知した上で柔軟に対処する必要があると。

三浦:
はい。世の中でいうビジネスの手法、例えば、新規事業立上げやプロダクトをスケールさせていくという取り組みのなかに―もしかしたらスポーツとかにも当てはまるかもしれないですけど―何か特定の要素「これをやればうまくいく」という方法みたいなものがあると考えられているフシがあるなと感じます。そして、多くの人がその「必勝法」みたいなものを探していたり、それをどうやって精度高くやるかを知りたがったり。子供の頃から受けてきた教育も関係して、用意された答えをより早く見つける競争に慣れているんだろうなと感じます。一方で、答えのないものをあの手この手で学習していくという経験は決して多くしてきていないから、自分の得意なやり方に頼りたくなってしまうのだと思います。

Reapraは複雑性が高くて不確実だけれど、将来はやり続けたら大きくなるんじゃないかという事業領域に投資をしているので、まさに正解が分からない中でゼロから事業を作っていく必要があります。だからこそ、あの手この手で学習していく姿勢を起業家自身が体得したり、その起業家が採用したメンバーが体現する、もしくは支援をするReapra社内の人が上手く体現しているということが、Reapraの目指す産業創造の道のりには重要なのではないかと思います。

インタビュアー:
産業創造に攻略法はないからこそ、あの手この手していくことが大事だというのが分かりました。まさに急がば回れですね!

三浦:
ここまで産業創造の観点であの手この手の重要性を語ってきましたが、自我をしなやかに活用しながらあの手この手で学ぶ姿勢を1番必要としているのは、自分自身なんじゃないかと強く感じるようになりました。

これからの世の中は、先行きが不透明で将来の予測がますます難しくなると良く言われます。そういった不確実な社会で、自分が価値を出し続けながらイキイキ生きていくにはどうしたら良いだろうか、というのが私にとっての命題であり、葛藤でもありました。これは私の生い立ちからくる自分らしさにも強く影響を受けているのですが、私はことあるごとに、誰もが認める「正解」らしきものを探して、それに近づくように努力するようにしてきたと自覚しています。「こういうキャリアを歩んでおけばオッケー」、「こうしてあげれば相手は喜ぶだろう」みたいに。

生まれてからこれまでの30年位は、そうした思いが私の学習を支えるエンジンになっていました。それで得られたものも凄く大きくて、良い大学に行ったりとか、良い会社に入って高いスキルを獲得したりして、社会では一定成果を出せていると感じたこともありました。ただ、これからのより不確実で複雑な社会を生きていくとなった時に、筋の良さそうな方法を決め込んで効率よく成果をあげたい、という自分の学び方自体が通用しなくなるのではという危機感を強く感じたんです。あの手この手で学習しないことで、自分の学習対象が現在の型に限定されちゃうんじゃないか、それによって学びの範囲が狭まるんじゃないかって。

逆に言うと、あの手この手ってほとんどの人が意識していないものなので、私自身も(あの手この手が)苦手なほうだけど、ちゃんと腰を据えて学習すれば、先駆者として他の人にもいい影響を与えられたり、提供できる価値があるんじゃないかと思っています。だからこそ「自我をしなやかに活用したあの手この手の実践」というものが、自分が最も遠い概念であり、だからこそ人生をかけて取り組みたいと感じるようになりました。

あの手この手チームの発足

インタビュアー:
三浦さんはその後、Reapra社内であの手この手チームを発足なさいましたが、このチームはどのようなことをしていたのでしょうか。

三浦:
チームは2020年の春に発足しました。しばらくは私とインターン生ひとりでやっていて、インターン生が増えてチームらしくなったのは2021年の春先です。

発足当初は、私もあの手この手の重要性を認識してはいたものの、この「あの手この手」と呼んでいるものが何なのか、今よりずっと解像度が低かったんですね。そこから半年、起業家の時間管理や生産性向上の支援をしたり、メンバー自身があの手この手を手探りで実践したりしながら、そこで得た学びを基にチームで議論して概念を作り込んできました。

▼あの手この手を初心者の方向けに解説した記事(あの手この手チーム作成)はこちら

あの手この手をもっと知りたい??

これまで、あの手この手とはなにかを三浦さんに伺ってきました。ここまで読んでくださった皆様は、あの手この手学習に興味が湧いてきたのではないでしょうか。そんな皆様がいまが感じているであろう、「あの手この手学習を早速始めたい!」、「でも、何をどうしたら良いのか分からない…」そんな声にお応えすべく、後編ではあの手この手学習のはじめ方をじっくり解説します!

また、あの手この手学習のパイオニアである三浦さんが起業なさるという驚きのニュースも!?次週真相に迫ります…!

是非、後編もお見逃しなく!(後編は2021年9月9日 (木)公開予定です。)
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▼あの手この手に興味を持ってくださった皆さんは三浦さんのメールアドレスにご連絡ください。
go.miura@dandan-inc.jp

▼あの手この手を初心者の方向けに解説した記事(あの手この手チーム作成)はこちら

▼Reapraのホームページはこちら
https://jp.reapra.com/

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