【REAPER】トラックに自動で色をつける
REAPERで複数のトラックを扱うとどのトラックが何の楽器かの区別がつきにくくなります。REAPERにはトラックに色を付ける機能が標準搭載されていますがトラックを作成するたびに色を変更するのは少々面倒です。
そこでトラックに自動で色をつけてくれる拡張機能をインストールすることにします。
拡張機能のダウンロード&インストール
SWS / S&M Extension (sws-extension.org)
このサイトから拡張機能をダウンロードすることができます。
自分のパソコンの環境に応じてダウンロードするものを選びましょう。
通常はx64を選んでおけば問題ないと思います。
ダウンロードしたらそのまま実行してください。利用規約を読みインストール先をREAPERにします。(通常元の状態でインストール先がREAPERになっていると思います)
拡張機能の使い方
インストールが完了したらREAPERを開きましょう。正常にインストールされていれば上のメニューにExtensionsが追加されていると思います。
この中のAuto Color/Icon/Layoutを選びます。
このような画面が出てきます。まずは左下のAdd ruleを押しましょう。
新たなruleが追加されました。各項目は右クリックかダブルクリックで変更することができます。それぞれの項目について説明していきます。
Rule type
何に色をつけるのかを選びます。
Trackはトラックを対象にします。
Markerはマーカーを対象にします。
Regionは領域を対象にします。
MarkerとRegionについてよくわからない方は無視して構いません。
今回はTrackを選びます。
Filter
どのような状態のときに色をつけるのかを選びます。ダブルクリックするとテキストを入力することができます。例えばkickと入力するとトラック名がkickになっているトラックを対象にします。
また右クリックで選択できるものもあります。
anyは全てのトラックを対象にします。
unnamedは名前がつけられていないトラックを対象にします。
folderはフォルダトラックを対象にします。
childrenはフォルダトラックに入っているトラックを対象にします。
masterはマスタートラックを対象にします。
receiveはレシーブトラックを対象にします。
folder,children,receiveについてよくわからない方は無視して構いません。
Color
どんな色にするかを指定します。Set Colorから好きな色を選ぶことができます。他の指定方法もあります。
CustomはSet Colorとほぼ同じです。
Gradientは対象となるトラックが複数ある場合にグラデーションをつけるように色を変えます。
Randomは色をランダムで指定します。
Noneは色を指定しません。
色を選択するとRemoveボタンの隣に色のプレビューが表示されます。
Icon
トラックに色をつける以外にもアイコンを表示させることができます。Load Iconから好きなアイコンを選びましょう。(選ばなくても構いません)
Options(右下のボタン)
Enable auto track coloringで自動でトラックをに色をつけます。
Enable auto marker coloringで自動でマーカーに色をつけます。
Enable auto region coloringで自動で領域に色をつけます。
Enable auto track iconで自動でトラックにアイコンを表示します。
いずれかの項目にチェックが入っているとOptionsの隣のボタンがForceに変化します。これは強制的に色を変更するボタンです。すべての項目にチェックが入っていない場合はApplyになりこのボタンを押すことで適用されます。
使用例
今回はこのように設定しました。
複数のruleを追加すると番号が振られますが、これは優先順位です。複数の項目に条件が当てはまる場合番号が小さい方が適用されます。
優先順位の変更は変更したいruleを右クリックして、Up in priorityで一段階上げ、Down in priorityで一段階下げることができます。
Optionsですべての項目にチェックを入れておきます。
実際にトラックやマーカーなどを追加して名前を変えると自動で色が付きます。