乳腺腫と診断された話
<このnoteを書こうと思った目的>
あまりに乳癌とか怖いことばかりネットに書かれていてギャン泣きしそうになったこと数多なので、乳癌になるには若い年齢の子(20代くらい)に、私の経験が少しでも受診に繋がる一歩と、不安を和らげる助けになれば良いなと思い。
※ 皆が皆、このnoteに書かれている通りになるとは、当然限りません。
まずは病院行きましょう。先生の話が一番です。
同じような境遇の友人も言ってましたが、「病名がつくことが一番安心した」というのはマジなので。
<5秒でわかるあらすじ>
乳腺腫(良性)(の腫瘍)と診断されたよ
<症状~初診>
右の胸から分泌物が出る。これは4年くらい毎日ずっと出続けている。
どのくらい出ているかというと、母乳も出ていないのに母乳パッドつけて2日に1回は交換してるくらい。パッドつけてない時は下着が汚れまくって散々だった。
最初は黄色かったように記憶しているけれど、段々茶色~血のような赤色になってきてさすがに心配になる。
※ 当症状の参考URL(乳首の写真有)https://www.nishihara-breast.com/blog/2021/04/6/
いや…
いや……
「片方の乳頭のひとつから」「持続的に」「茶~赤褐色の分泌物が出ている」のですが…………
最悪乳癌かもしれないってまじで言ってるのですか……?
というわけで受診。
<レディースクリニック編>
自分で調べていた時に思ったけど、婦人科って妊娠(産婦人科)や生理等、女性器系の病院ばかりで、乳腺科って微妙に探しにくいなって思った。どちらかというと循環器的な話なのかな?しらんけど。
行くなら乳腺科、乳腺腫瘍科みたいなところだと思う。(多分)
母が以前通っていたという縁の紹介で、郊外のレディースクリニックを受診。
検査としては、マンモグラフィ、エコー検査。
マンモグラフィは胸をぎゅうと挟んで薄く伸ばして撮るレントゲンのようなものなんだけど、痛い。痛いよね、あれ。何度やっても息がつまる。
その後上記2つの検査では原因が分からなかった為、詳しく検査を行いたいということで、MRIへ。
えっ…MRIって、骨を折った時や負傷したスポーツ選手がやる深刻な検査のやつッスか……?
血管に針を通して造影剤を流し、MRIを撮る。
…んだけれど、造影剤を入れ始めた頃からふんわりと気持ち悪くなるし人生初のMRIの同意書には「最悪、死」とかなんか怖いこと書いてあるしなんか気持ち悪いし、MRIはヘッドホンつけていてもガンガンうるさいしうるさいと気持ち悪くなるし本当にここで死ぬんちゃうかってくらいビビり倒したことだけは鮮明に覚えている。
結果、所見なし。
もう少し詳しく調べて治したいなら大きな病院へ、ということで紹介状を持って大きな病院へ。
<大学病院編>
やったことはレディースクリニックとほとんど変わらない。
マンモとエコーと(何も入れずに)MRI。
コロナ禍中の受診だった為、病棟に入る為に検温が必要だったけれど、夏ど真ん中に行った為に外気で体が熱されて体温37.1℃を記録し、しばらく暑い廊下に立たされた。
結果、所見なし。
治したいなら治療を進めても良いけれど、まだ乳癌になるような歳じゃないから、経過観察で良いと思うよ👋👋
え…?じゃあこの出続けている分泌物は……?
ここで3年くらい放置。
毎年の健康診断にオプションとして組み込めるマンモ&エコーを、3年連続で申し込み忘れる大ボケの極みを発揮する。
<町医者編>
時は流れまくって2.5年。この間に一人暮らしが始まっている。
あんたそろそろ再検査しなさいよ、と家族に言われ、近くのお医者さんに行く
…前に、以前行った大病院に行き一通り検査してもらい、「なんだまたてめぇか3年前のことなんざ久し振りすぎだわ何もないし帰れ(要約)」と返されたのが今年の4~5月くらい。
その後も漫然と過ごしていたが、9月くらいに、茶色に収まっていた分泌物が、再度赤色に。
なんか近くに偶然乳腺科を取り扱ってる病院があったので受診。
いつものようにマンモとエコー。
結果は、良性の乳腺腫。つまり乳腺の腫瘍。
腫瘍と言っても、異常のある乳腺は特定できているけれど、はっきりとした影があるわけでもなく、悪性腫瘍(=ガン)ではないから良性だよね、的な。多分。
ようやくここで診断名がついてホッとした。
今まで「なんか異常はあるけれど気にしなくて良いよ」状態だったのが、
「あなたは良性の乳腺腫に罹っています。が、良性なので追加の処置は(希望するならするけれど)不要ではあります」になり、原因不明の病気ではなくなったことが心理的に余裕が出来た気がする。
いつもはここで、じゃっ👋で終わりだったのが、わりと景気よく分泌物が出る状況に先生が追加で調べたいらしく、乳腺に造影剤を入れてレントゲン撮りましょう、の運びになった。
ふーん、乳腺に造影剤って入れられるんだ。また造影剤を点滴して撮る感じなのかな。
…という想像は覆される。
数日後、レントゲンの日。
先生「ということで、乳腺に造影剤を入れるわけだけども」
私「はい」
先生「原因の乳管に、涙腺に使うような細い針を使って、乳管を拡張していくんだけどね」
私(涙腺…涙管って拡張出来るんだ)
先生「それで拡張された乳管に造影剤を入れて、マンモとエコー撮るからね」
私「はぁい」
お気づきだろうか、私のこの直後の運命に。
知ってるか、これを読んでる人間。
乳腺って拡張出来るんだってよ。
時々尿道の拡張とか聞くけれど(聞くな)、乳腺も拡がるらしいよ。拡げられたんだけど。
Q:で、どうだった?
A:痛かった。
まず原因の乳腺を見つけるのにチクチク刺されて痛いし、分泌物もよく出るのでちょくちょく先生が穴を見失ってチクチク刺されるし、乳管を拡げられるのは、シンプルに痛い。(そりゃそう)
特殊な訓練を受けている性癖開拓者の方々については分からないけれど、やっぱり拡張系はファンタジーなんだぞ。
仰向けの状態で針を刺されたので、造影剤を入れられ、そこから背中を起こして立ち上がり、隣の部屋に行き、直前にまた造影剤を入れ、マンモで押し潰される。地獄?
状態としては、やっぱりこれといった異常はなし。
でもなんだか奥の奥の方まではまだちょっと分かんないらしい。
今後の取りうる処置としては、乳腺の切除……にはなるのだが、当該乳腺がわりかし中央寄りにあるという事実と、しえいのこの貧乳という事実により、切除したことによる変形等が予後として気になるところ(らしい)
個人的には(今のところ一切の予定はないけれど)今後、異性とのお付き合いがあったりする場合、やっぱり胸から原因不明の液体を垂れ流している状態は、さすがに難しいたけ🍄ではないのか…?という思いもあり、難しいところ。でもおかねないしなぁ
造影剤って粘度があるらしく、暫く分泌物が出なくなるかもなので、1ヶ月後にまた様子を見せに来てください、とのこと。
場合によっては大学病院を紹介してくれるってよ。