「褒める」「認める」「価値付ける」
年々、「褒める」ことを躊躇するようになってきました。
「自分の価値観を押し付けていないか。」
「過度にコントロールしようとしていないか。」
褒める前に自問自答し、結局伝えないという選択肢を取ることも多くなってきたように思います。
それによって、自分の中で違いが分かっていない「認める」「価値づける」も同時に減ってしまったように思います。
このままだと、子どもの行動に対して、適切なフィードバックができないと思い、今回は「褒める」「認める」「価値付ける」について整理していきたいと思います。
「褒める」「認める」「価値付ける」って?
この2つの引用を見て、「褒める」と「認める」の違いについては、なんとなくわかってきました。
まず、自分はやっぱり「認める」を大事にしたいんだろうと思います。
子どもたちのしていることにいかに気づけるか。
その気づいた行動に対して、その子の思いや願いを探り、「なるほど!」「そういう考えもあるよね」と自分の中に受容できるか。
その子を大事にしたいと思ったときに、「認める」ことは欠かせないと思いました。
「褒める」ことの本質
ここでは、「褒める」本質について整理していきます。
この言葉に「価値付ける」も近い気がしました。
「褒める」も「価値付ける」も、その行動や考えなどに対する価値を自分で自覚している場合と自覚していない場合があると思います。
自覚できている場合が、その子の深まり
自覚できていない場合が、その子の広がりにつながるのではないかと考えています。
どちらも大事にしていきたいです。
「褒める」危うさ
「褒める」デメリットについて、少し長いですが、引用させていただきます。
やはり、コントロールするための「褒める」については考え、他の選択肢を考え、極力減らしていきたいです。
息子が教えてくれた「褒める」
「褒める」について考えていたとき、もうすぐ一歳の息子とお風呂に入っていました。お風呂の水面に、ガーゼを浮かばせ、真ん中から浮かせることで空気を入れます。すると、息子は、それを少しずつ指でつついて、ぶくぶく空気が出るのを楽しんでいました。
慣れてくるとつつき方が変わってきて、より多くの空気がぶくぶくぶくと出るようになりました。それを見た私は、
「すご!」
と褒めていました。
「こうなってほしい」という願望でもなく、コントロールしたいというわけでもなく、ただただその小さな成長に自然と驚いて出た言葉でした。
全く真価は伝えられていないかもしれません。
ですが、こういった心から感じたことを伝えるための「褒める」は、大事にしていきたいなと思いました。
これからどうする?
大事にしたいことがいくつも出てきましたが、やることはシンプルな気がしています。
まずは「認める」。その子を目にとめ、気付くこと。そして、その子の思いや考え、その背景も含めて受け止めていきたいなと思います。
ここがないと、その子の小さな変化に気づきにくくなります。
その上で、価値づけたり、自分が心から感じたことを伝えていったりしたいです。
そして、その結果として一人ひとりが愉しめる空間を子だちたちと一緒に創っていきたいです✨
【引用・参考文献】
鹿毛雅治(2022)『モチベーションの心理学』,中公新書
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