04 シェムリアップの玉石

書きたいことも書けないことも多すぎる街。
この街では多くの時間を過ごしてきた。

誰かにお勧めの旅先を尋ねられたら、この街は必ず候補に入れてきた。

壮大な遺跡群が静謐な森の中に点在し、素朴な暮らしと、ツーリスティックな便利さ、観光の楽しみが混ざり合う場所。

シェムリ良い所、一度は行って~

もう会えない人、今もいる人。

十数年ぶりに行ったオールドマーケットにある食堂のスレイさんは、ちょっと貫禄付いたけど、美しいままでした。

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シェムリアップは、タケオゲストハウス、チェンラゲストハウスなど、日本人の集まる宿が近場に集まっていたのだが、中でもちょっと料金が高めで、綺麗め、エアコン付シングルルームが有り、日本食を出していたチェンラゲストハウスのファン・シャワー付シングルに投宿する事にした。

チェンラの広めのロビーには、ソファーと椅子が何脚か置いてあり、タケオなどに泊まる日本人も多く集まって賑やかだった。

そこでは印象的な何人かと知り合い、その後暫く連絡を取り合った人がいたり、いくつかの街で再会する事になる人もいて、それぞれに思い出もあるのだが、もっともその後の人生に大きな影響を与えた出会いは、後に日本人の若者を「釣る」のが目的でチェンラに通ってたのでは?と言われている森本喜久男さんだったた。
結果的に私も「釣られた」のかも知れないが、ずいぶん深く足を踏み入れることになった。

森本さんの事を多く語るつもりは無いが、森本さんの活動や功績は、チョット調べれば、いくらでも出てくるので、検索して、出来れば著書など買って頂ければと思う。

この頃のシェムリアップは過ごしやすかった。
宿には日本語のうまいバイタクが居着いていて、少なくとも表面的には平和で緩かった。
一度、空路カンボジアを出国する日本人の忘れ物を届けようと空港に向かったら、すでに出国手続きを済ませ搭乗を待っていたゲートの中まで入っていって忘れ物を届ける事が出来た。


最初の訪問は旅程とビザの兼ね合いで、2週間程度の滞在だったと思うが、その後この街には通い続ける事になった。

書ききれない出来事も出会いも有ったが、また機会が有れば書いてみたいと思う。

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