01 落書きを残す

これは人様に見られてもギリギリ許容できるように書く日記のようなものだ。

時系列も無視して、過去の記憶をたどりながら書くことになるので、不正確な内容、事実誤認、中には現実ではない記憶が混ざり込む事もあると思う。
意図的な脚色もやっちゃうと思うし、話したくない事や話せない事に近づく流れになったとき、小さな嘘なら混ぜちゃうつもりだ。

人生で何を成すか。

英雄になれずとも、後世に残る何かを成し遂げる。
特別な何かを成し遂げずとも、子をもうけ次の世代に命をつなぐ。
正しく生を全うするとは、そう言う事なんだろうと感じている。
しかしながら、私はそれらを果たせなかった。それも良しと、ただ静かに退場しようと思っていた。
その人生観に少しだけ変化を感じたのは、大病を患い、死を意識する中で、人生で得た体験や感動は私の中だけにあるのだから、死ねば霧散し、無かった事になると、ふと思い至ったからだ。
今更何かを成し遂げるとか、何者かに成るとか考えている訳ではなく、霧散してしまうなら、便所の落書き程度のものを書残すのも悪くないように思えた。

便所の落書きなので、何の役にも立たなくて、意味なんか無いものとして気楽に書くことにする。

内容に間違いが有り、どなたかに迷惑が掛かるような場合は、可能な限り迅速に訂正・抹消などの対応を行うつもりだが、だれにも迷惑にならないような事実誤認は訂正しないかも知れないのでご了承頂きたい。

多くの人に見てもらおうとも考えていないが、たまたまご覧になった方も、便所の落書きなので、ご不快な内容が有っても、お怒りになられたりしないようにお願いしたい。

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