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【11日目】アンナプルナサーキット(ネパールでヒマラヤトレッキング)

■予定
今日は朝イチ、昨日素通りしたムクティナート寺院と大仏を見学しに行き、その後朝食を食べ、バスで一気にタトパニ(1,200m)の町まで向かう。

道中のジャルコットやカグベニには、経験者の先輩方のおすすめもあって行きたかったが、我々のパーティがトロンパス達成後から続々と体調不良になり、熱もかなり出ていたためバス移動することになった。

タトパニに到着したら、ネパールでは数少ない(らしい)温泉のタトパニ温泉があるので、ゆっくり入る予定だ。

■日記
【5:40】
起床。
途中何回か咳で起きたり、新庄監督(日ハム)と大企業の社長と銀座で謎の会食を仲介するという仕事をする夢を見た。
大企業社長に北海道のお店の住所を送ってしまいミス、社長が急遽ヘリコプターで銀座移動させ、到着まで新庄監督を怒らせぬよう2時間、場を繋ぐ夢を見ながら起きて、全く眠れた気がしなかった。

【6:00】
見学ツアー出発。門をくぐる。

妻は右側から入っているが、左側から入らなければいけないそうです。

門をくぐり抜けた後は、階段地獄。前日の筋肉痛がやばい。くだりは違う筋肉を使うからなのか、超絶痛い筋肉痛が襲う。

富士山よりも高い標高。一般観光客はゼハゼハ言いながら階段を登ったり、高山病になり馬を使って登ったりするが、我々トロンパス帰りのトレッカーはスイスイ上がっていく。
この高度順応した体、手放したくない・・。

【6:15】
階段をほぼ登りきり、ヒンドゥー教聖地のムクティナート寺院に向かう道中、このような幾つかの鈴のついたものが沢山ある。

これを鳴らすことで神様にお祈りにきたことをお知らせするという。
それぞれの鈴を3回ずつ鳴らすらしい。
鈴が多すぎるので、大体は皆適当に触りながら通ってた。
その中で真面目なシヴァさんはほぼ全ての鈴を3回ずつ鳴らしていくので、大渋滞ができていた笑

その後ろをいく私もサボれず、ちゃんと結構鳴らした。中腰だったりしゃがんだりするので、腰が痛い。

【6:30】
境内最奥にあるヒンドゥー教寺院ムクティナラヤンに到着。

昨日この村に到着した時は人でごった返していたが、早朝なので、人はまだら。

まずは、寺院を一周する(本当は3周らしいが)
次に、寺院の周囲にある108の蛇口から聖水が出てる「水の壁」の儀式を行う。

本来ここから出る水を全て浴びるらしいが、風邪を引いているからとシヴァさんと妻に止められ、頭に付けていくスタイルで浴びていく

まず一つ目の蛇口にて顔をよく洗い、全身にパッパとお水をかけると準備完了。
後は、一つ一つの蛇口から出る水を手に取り、頭に浴びせていく。

蛇口からお水を汲む際に、「ザイ ムクティナッ(ト) マイ」と唱える。(神様に呼びかける言葉だそう)
そして、反省すべきことや、お願い事を頭に思い浮かべながら、それを108回繰り返す。

そして最後の蛇口のお水を頭に浴びたら、その蛇口のお水をとり、まずは寺院に向かって水を撒く。次に太陽に向かって水を撒いたら、終了だ。

その後、寺院の前に行ってお祈りをする。(本来は寺院が開いたら、中に入ってお祈りするのだが、寺院が開くのはプジャーリ(お祈りをする人)が現れたタイミングらしいのだが、不定期らしい)

マレーシアンのガイドとポーターはパンツになり、水を浴びてくスタイルで。

それを見て、やっぱりやればよかったと後悔。

そして、寺院の前にあるこの水たまりみたいなところで沐浴をしてた。(写真は別の観光客)

床にコインが落ちており、通過していく中でコインを見つけ、拾うことができたら幸運を引き寄せるらしい。

ガイド達は2人ともコインを拾うことができ、喜んでいた。


【7:00】
そして、お次はムクティナート寺院のすぐ横にあるチベット仏教の聖地・大仏の元へ。

目が開いている大仏初めて見た気がする。

異なる宗教の聖地が隣り合わせにあるってすごいなー。
厳密に言えば多神教であるヒンドゥー教的にはでブッダでさえも、ヒンドゥー教の神のうちなんですよね。

仏教徒がそれについて、どう思っているのかが、気になる。

大仏の前にはダウラギリ山群が広がります。シヴァさんポーズでパシャリ。

【7:15】
大仏を後にし、村に戻る際にマニ車(クルクル回る)をいくつもはめ込んだ長い壁を通る。

これをそれぞれ一周回すごとに、お経を唱えたことになるという。いつも右手で回さなければならない。

このトレッキング中、幾度も出てきては、回しに回しまくってきた。
回す際、「オム・マニ・ペメ・フム」(Om・Mani・Padme・Hum)とチベット仏教徒に最もよく唱えられている真言(マントラ)を唱えながら、回していく。

ヒンドゥー教徒の人も、道中にマニ車があったらそのマントラを唱えながら回していく姿を多く見た。
自分の宗教やカーストに関係なく、その地の宗教や文化を重んじるネパール人の考え方や性格が見えた。

【7:30】
宿に戻り、朝食を食べる。私はホットケーキ、妻はフレンチトーストとベジスープ。

トレッキング中っていうより、観光に来たホテルでの朝食気分。実際は、この後バスだし、トレッカーということを忘れる。

【8:30】
ホテルを出発し、バスターミナルへ向かう。道中、ガイドのシヴァさんが村の家族へお土産を買うため幾つかの商店に立ち寄りながら向かった。
シヴァさんは、この地の名産品、りんごのワインをお土産に購入。

私も、前日のランチで飲んだりんごジュースの味が忘れられず瓶のりんごジュースを購入(100円)

どの露店にこのような石ころが売っており、前日に散歩した時から気になっていた。

ガイドのシヴァさんに何か聞くと、神様がいる山で取れた石で縁起物だという。みな家に飾り良運を呼び込むらしい(日本で言う神棚的な?)

せっかくなので私も旅の安全のため、小さい石を購入し、シュックに忍び込ませる。(100円)

【8:50】
バスターミナル到着。

今回は前回の教訓を活かして(1日目の日記参照)、一番後ろの席に。(って完全にたまたまだが笑)

【10:00】
約1時間で、ジョムソンという大きな町に到着。
リッチなトレッカーや観光客はここの飛行場からカトマンドゥへ帰る。

戦争は何も解決しない。
素敵な看板の前で外国人と和平ショット

ガイドのシヴァさんと私と妻だけ、ジョムソンでの休憩時間中、山を降りながら散歩する。(乗っていたバスが降りてきたら拾ってもらうスタイル)

まだ中高生くらいの子達が石を運んでいた。

飛行場の横にチェックポイントがあった。

飛行場には結構な頻度でプロペラ機が離着陸して、真上を飛ぶ飛行機は迫力満点だった。

【10:30】
バスに乗り込み山を降りる。揺れるが私はアトラクション感覚で楽しむ。
ただ前日の日記を書こうと思ってたが、激しい揺れと窓の絶景で一文字も打てなかった。

マルファというりんごで有名な町を通り過ぎる。
立ち寄ってみたかった町の一つだ。
ハリウッドのような町看板を掲げていた。

【12:25】
なぜさっきのジョムソン休憩でトイレに行かなかったのか。漏れそうで死にそうな妻。

結局、次なる休憩所まで我慢できそうになく、運転手に通りがかった家で下ろしてもらいトイレに立ち寄らせてもらった。

【12:40】
2回目の休憩所に到着。ここでランチ。メニューとかなく、チキンヌードルスープが出てきて、30分も休憩ないので、パパッと食べる。

色的にカレー味かな?と思ったが、全然カレーの味はせず。
そして爪楊枝が入っていて、一同で笑う。

【13:30】
今日の目的地であるタトパニに到着。

ん?飯食う休憩必要だったか?笑 
ホテルでランチでよかったやーんと心のなかで思うが、まあ良い。

【13:45】
道路から町の中まで歩いて行き宿に到着。
しかし、スタッフが微妙な部屋しか空いていない的なことを言い、部屋チェックへ。
部屋にWi-Fiが届かないのと、ホットシャワーが出ないのと、マレーシアン組が相部屋しか無理なので、この宿はNGとなった。

この時点でエリック(52歳の方)から、結構文句が出る。怒っている理由は主に以下2点。
・ツアー組んだ際はWi-Fiが無い、ホットシャワーが無いなんて聞いていない
・エリックとアレックスはそれぞれ料金を独立して払っているのだから、本来個室であるべきなのに、ここ数日相部屋が続いている
最悪にもこのタイミングでパラパラだった雨が、結構降ってくるように。

我々のガイドのシヴァさんとマレーシアン組のガイドの2人で、我々一行を残し、一旦町の別ホテルを見に行った。

5分ほど経ってホテルが見つかったと戻ってきたので移動する。ここで事件が起こる。

【13:55】
ホテルの部屋は清掃中なので、ダイニングで待たされる。ただ、そのホテルでもマレーシアン2人が相部屋になるとの知らせが。
現在、コロナ明けでネパール人の国内旅行がピークを迎えており、どこのホテルも満室だそう。

そして、エリックの怒りが再骨頂に達し、ダイニングでガイドにブチギレる。(ちなみにアレックスはいつも無言!笑 多分気まずがってる)

エリックの言い分も間違っていないのだが、ただ歩み寄りが足りない。
ネパールのインフラ事情の理解欠如や、ましてや山の上で贅沢なインフラがあると思っていることにびっくりだが、それはこちら側の常識であって、登山経験がなく山を知らない人だから、これはツアー会社が事前に説明しておけば回避できたなと。

エリックとアレックスは相部屋価格ではなく、1人料金として支払っているのだから、まあ主張はその通りで、ガイド達ももう少し頑張って探していればエリックの理解も得られたのではないかなと。
(案の定、宿探しにさえ行かなかったポーターは後にクビになり一人で帰ることになる・・・)

というか、私と妻も1人でいく場合と同じ料金払っている。
普段なら「ガイドは2人で1人だし、部屋も相部屋なのだから、2人とも1人で行く場合の料金ではなく、その分値引きして」と価格交渉をするものだが、ネパールへの日本人観光客がそもそも減ってきている中、コロナで数年客がいないのにも関わらず、ポカラで日本語のホワイトボードを掲げ、日本人向けのビジネスを続けようとしているKBさんを応援したいと今回、一切の値引きはしていない。

余談が過ぎたが、マレーシアンのガイドが必死に説明するも、エリックの怒りはおさまらず、ついにはその会話を聞いていた宿がわのスタッフがエリック達に怒りだす。笑
「あんたら他の宿に泊まって」と。
おいおいおい、俺らも2時災害で泊まれないことになるやんかー。

結局、その宿では個室の用意は無理だったのと宿側が受け入れ拒否したので、再度別の宿を探しに行った。
結局、ガイド達が渡されている予算を超えるであろう、中級ホテルに泊まり、一旦はおさまった。

我々は立ち去るマレーシアンたちを見守りながら、気まずくダイニングに戻る。
おかしいと思った宿側が、ガイドのシヴァさんに話しかける。
シヴァさん「この人たちは日本人だから」と。
この一言だけで、宿側も納得。
ネパールに限ったことではなく、世界どこへ行っても先人の日本人の方々の良い行いのおかげで我々が居心地良く旅ができる。
ありがとうございます。

【15:00】
気を取り直して、温泉へ。
パーティー全員で仲良く行きたかったなー。

結局マレーシアンたちは、この温泉から一番近いホテルに泊まったのに、行かなかったらしい。

まずは、蛇口から出るお湯で体を洗う。

マジで久しぶりのあったかいお湯。超気持ちいい。髪の毛も体も3回くらい洗った笑

ちなみに妻は4日ぶりに髪の毛を洗う。寒いのと風邪予防のため、水シャワーで髪を洗うのを避けていた。

まじで気持ちよさそうだった。

少し見ずらい写真で申し訳ないが、温泉はこんな感じ。

正方形の湯船が2つある。決して大きくはない。

2つあるうちの一つはなぜか、熱湯。マジで熱い。誰も入らないせいでお湯が超綺麗なので、何度も入浴を試みる。

ギャラリーも「日本人だから(温泉たくさんあるし)入れるんだ」とお膳立て。

無理っす。限界をむかえる度に出川の熱湯風呂ばりのリアクションをすると、ギャラリーが大爆笑してくれる。気持ちいい。

マジで20回以上チャレンジしたが、まじ無理でした。

結局人が大量にいる垢だらけの湯船へ。
最後にシャワーを浴びればなんでも良い。

ひっきりなしに観光客が来る。
村に泊まる人だけでなく、観光バスも止まりわざわざ温泉に入りにくる。

お世辞にも良い温泉だとは思えないが、やはりネパールでは数少ない温泉なので、有名な観光地だそう。
そして、皆湯船に入る文化もなければ、プールも海も知らないので中学・高校生くらいの子たちが、お風呂に入る際に震えて怖がっていた。

なんだかんだで1時間半ほど温泉でゆっくりしていた。

【16:30】
宿に戻り、10日目(トロンパス編)の日記を書いたり、シヴァさんと談笑したり。

【18:30】
夕食の時間。
標高が下がるとメニューも豪華になる。私はチキンステーキで、妻は豪華なチキンダルバート。


そのタイミングで、マレーシアン組のガイドとポーターが我々のホテルに遊びに来る。顔がしょんぼりしていた。

ビール飲もっかと言ったら、満面の笑みで「OK」と。
トロンパス達成祝賀会も兼ねてみんなで乾杯。

結局550円×3本も飲んでしまったが、それ以上の価値あるお酒だった。
ひっさしぶりのビール、そしてステーキ、そして仲間との乾杯。最高に美味しく最高な時間だった。

【20:00】
今日も朝早くみんな疲れも取れてきれていなくお眠の時間になり、解散。

【22:00】
10日目の日記を書き上げるも、停電でアップできず、そのまま寝た。

なんでも良いから、みんな楽しんでくれ。
おやすみなさい。

■明日の予定
明日は、再度ガッツリとトレッキング。
なんなら距離・時間的には一番ハードなんじゃ?
タトパニ(1,200m)からゴレパニ(2,870m)までコースタイム8時間、約24kmの道のり。登り地獄だ。

マレーシアン達は、体調治らずその行程は無理だとの判断でジープを選択。

体調悪化しませんよーに!温泉パワーに期待!

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