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デジタル時代の相続準備—50代の今できること
昨年父を亡くしました。
葬儀のこと、諸々の手続きのこと、初めて経験することばかりでした。
様々なことを経験する中で、自分ごとに考えてみると不安なことが襲いかかってきます。
父は80代でした。
晩年は施設での生活でしたので、資産は全て母が管理しておりました。
クレジットカードの類も、スマートフォンも持っていません。
銀行は全て都市銀行。
ところが私、クレジットカードは複数枚所有し、スマートフォンの中には様々な情報がてんこ盛りです。
銀行はネット銀行が主流。通帳の類はありません。
50代になって、体力にも自信がなくなってきた昨今。
自分亡き後の手続きのことを考えると、身辺整理をきちんとしておかなければ、子供達に迷惑をかけてしまうことになる。
そうだ!遺言書を書こう!!
でも
どんな手順で進めたら良いの?
費用はどのくらいかかるの?
たまたま父の関係で手続きをしている際に、相続セミナーなるものが開催されるというので、参加してみることにしました。
内容は遺産のほか、不動産相続や墓じまいについてなど
30名ほどの定員でしたが、ほぼ満席!
セミナー終了後に個別相談があったのでそちらも予約してみました。
遺言書の作成についてと、それに伴う費用や流れなどを教えていただきました。
私の場合、相続を心配するほどの資産を持っているわけではありませんが、デジタル社会の昨今、所有している銀行口座やクレジットカードなどを一覧にしておくことが目的です。
費用もそれなりにかかるようです。(当然です)
でも、遺言書があることで銀行の手続きが簡素化できるようですから、メリットもありそうです。
子供達のことを考えると、自分のことはできる限り自分で整えておきたいと思うと、必要な費用かもしれません。
50代のうちに遺言書を作成する
最近、ぼんやりと考えていることです。
少しずつ身の回りも整理していかなければならないと考えますが、50代ではそのようなことを考えるのは早いのでしょうか?
いやいや、1年後どころか明日がどうなっているかもわからないのです。
「決して早くはないですよ」とご相談させていただいた司法書士の先生もおっしゃっていました。
その直後、「でも大きなトラブルは抱えていらっしゃいませんよね。表情を見たらわかります」と。
「老後の面倒を見てもらうから多めに相続する」とか「同居している不動産相続について」とか、相続で家族が疎遠になることも珍しくないとのこと。
そこで、遺言書を作成する方も多いようですが、私のような身辺整理のための理由というのは、決して多くはないようです。
しかし、昨今のデジタル社会の相続について、身辺整理のための遺言書も、そろそろ真剣に考えていかなければいけないと思うのは、私だけでしょうか?