読んだもの観たもの_202111
11月の読書や観劇等の記録。ネタバレを含みます。
『serial experiments lain』
アニメは1話まで、ゲームは第八階層までyoutubeでゲーム実況を観た。
自分は事前にネタバレを見てもOK派(むしろネタバレ見て好きになって作品を見がち)なので、この少女がどうなっていくのか既に知っている。
本作品の場合は大義の死とは異なる形でこの世界から離れるが、わかりやすく死と呼ぶなら、死は、答えなどないとわかっていることへの自問自答から始まる、というのは少しわかる気がする。
心が元気なときに続きを見ようと思う。
『Venus of Tokyo』
久しぶりに観に行った演劇。
「観客が客席に座り、舞台上の演者を鑑賞する」という形ではなく、「観客が自らの意思で歩き、 演者と同じ作品空間に同居しながら物語の一部として作品に参加する」。それが「イマーシブシアター」というものらしい。
『Venus of Tokyo』もイマーシブシアター形式の舞台で、初めての体験だったが、とにかく距離が近すぎてしどろもどろしてしまった。こんなに近くていいんですか…役者推しのひとはあまりの近さに卒倒しそうだと思った。
ピアニストのお姉さんと、奴隷の少女をメインに追いかけて観た。既に1度行ったことがある同期ちゃんいわく、結構メインストーリーに噛んでいるところを観たようなので、次回は護衛の兄貴を追いかけたい。身体能力がめちゃすごくて迫力があった。
川尻こだま『川尻こだまのただれた生活』
酒カスにはわかりみが深い話しかなかった。Twitterでもよくお見かけして好きだったし、なんならこの本は現在4巻までkindleで無料です。
自堕落な酒カスのバイブル。そうやって生きていても別にいいじゃないか、と救われたいひとにおすすめ。
ぽむ『先輩はおとこのこ』
キレイなタッチのイラストに騙されたが、めちゃめちゃ闇が深い。闇深い系だいすきなのでずっと読んでいる。
主人公は3名。女装が好きというよりは可愛いものが好きな男の娘。両親が離婚して父親のもとに引き取られたが、研究者で海外出張が多い父親の代わりに祖母の家で育った女の子。男の娘と幼馴染の男の子。
この3人がメインで進んでいく恋愛漫画…でも恋愛が主題かと言われるとそうでもない。LINEマンガのカテゴリは恋愛である。この闇の深さは絶対ちがう。
「可愛いものが好きだけど、それは男としてあるべき姿ではないのか?」「幼馴染を一番間近で見ていたのは自分だ、でも彼はたしかに可愛いが、男が好きなわけじゃない」「自分を最も最上位に扱ってくれるひとがほしい、でもそれは恋愛感情なのか?」
問いかける命題がすべて重い、心にしこりを残す最高の作品。
現在も連載継続中です。
有咲めいか『人質たちのシェアハウス』
多様性というものがネットニュースでも頻繁に取り上げられるようになり、ここ数年で個性(あるいは病気)に対するさまざまな名称が増えていると感じる。自分が学生の頃には「特別支援学級」と呼ばれるクラスは1つしかなかったが、最近は個性や症状にあわせて複数のクラスを抱えている学校が多い。
普通であることを強いられる世界の中で、ここでだけはありのままに生きてよいシェアハウスがあるとしたら?というお話。
学生時代に共同体について調べていたことがあるが、この作品は現代版『枯木灘』だなと思いながら読んでいる。
グレーゾーンに関するお話が好き。現在も連載中。
気づけばもう12月も終わりがけ。
仕事が多すぎて記事の更新が遅くなってしまった。
皆さんも無理せず生き延びましょう。