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実はビジネスカジュアルが、仕事服で1番"難しい"という話。
令和元年は、大手銀行の内勤者に対しドレスコード撤廃となって、本格的なビジネスファッションのカジュアル化が進んだ年でもありました。
皆さまの職場ではいかがですか?
今日はファッションの専門家として、ビジネスカジュアル研修講師の立場から、ビジネスカジュアルについて論じてみます。
単にカジュアルになって楽になるのかと思いきや、そうではないんですよ。
ビジネスカジュアルファッションの参考になれば幸いです(^^)
決まりがないビジネスカジュアル
ビジネスカジュアルとは、スーツからカジュアルダウンさせたスタイルになります。
具体的なアイテムのコーディネート方法に規則やお手本はないのですよ。
だから、スーツに比べるとたくさんある洋服の種類から選んで、コーディネートして着るわけです。
選び方も普段着カジュアルとは違いますよ〜(笑)
カジュアルと言えども、ビジネスファッションですから、業種や職種、役割、周囲に与える印象など、身だしなみとして考える必要があるんですね。
これって、何も考えずにスーツを着ていた時とは違ってませんか?
ファッションが好きな人なら、コーディネートが楽しいですが、ファッションが苦手なクライアントさん達から、どうすればいいかが分からない…と、昨年はよくSOSが入りました。
これから必要になるのが、センス。
多くの人方がビジネスにはファッションセンスは必要ないと思ってらっしゃるかもしれません。
しかしながら、ビジネスカジュアルは違うのです!
前述したように、たくさんの洋服の中から選んで着た時に“センス”の差が出ます。
色合わせ、バランス、トレンド感(時代遅れ感)、サイズ感などのファッション的なものだけでなく、
場にふさわしいか?清潔感や信頼感はあるか? などのマナーを考えた身だしなみ的なセンスも大事。
オシャレになる必要はありませんが、仕事にマイナスを与えないものにするための”センス"が必要になるということです。
「社員旅行に行ったら、いつもスーツ姿が素敵な上司のカジュアルスタイルに幻滅した…」
以前はよく聞かれた言葉ですが、こうはなりたくないですよね。
センスがなくてもそれなりに見せるには?
ポイントは3つ。まずは情報収集です。
①勤め先の基本的な服装規定(ドレスコード)を調べておきましょう。
私がクライアントさんや研修先企業に聞いてみたところ、会社によって許される範囲がバラバラなのですよ。
購入した後で『これはNG』とかにならないために、確認しておくことをお薦めします。
②ビジネスカジュアルファッションのコーデを調べる。
これからこのnoteでも、間違いのない鉄板コーデなんかもお伝えしてまいりますが、急いでいる方は雑誌やネットに情報が掲載されています。
そのコーディネートアイテムを元に、上着+シャツやインナー+ボトムをセットで購入しておくこと。
できればコーディネートされている『マネキン買い』なら、間違いありません(笑)
③ビジネスカジュアルファッションを制服化する。
「カジュアルにしていいんだ!」と自由でラフにすることを意識するのではなく、新しい仕事服のカテゴリーとして制服化することもおススメです。
このデザインを着ていいのかな?この色は大丈夫かな?と、アレコレ考えて洋服を選ぶのは、ファッションが苦手な方にはストレスではないでしょうか?
基本のスタイルを決めて、それを軸にいくつかのパターンを作って、制服化すると、毎朝のコーディネートが楽になるだけでなく、計画的に洋服を購入することができるので、費用対効果もよくなるんです。
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ビジネスカジュアルは、普段着カジュアルとは格が違うスタイル。
基準が“スーツ×ネクタイ”が最もフォーマルなスタイルとなり、
そこから順番にカジュアルダウンしていくファッションスタイルなのです。
気軽に、休日カジュアルを流用できないという点が、コーディネートする時に難しいところ。
単にスニーカーを履けばよい、Tシャツを着てもよい。ではなく、
違う視点でビジネスカジュアルファッションを考えてみてくださいね。
ビジネスファッションをカジュアルダウンする方法については、こちらをご覧くださいませ。
⇒ ビジネスカジュアル≠普段着カジュアル