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Project PLATEAU について

リアルグローブは、令和5年度に国土交通省のSBIR制度に採択され、現在「3D都市モデル自動生成・自動更新システムの開発及び実証」を行っています。

2024年10月15日〜18日に幕張メッセで行われた「CEATEC 2024」では、国土交通省 都市局ブース内(共同パビリオン出展)にて「SBIR事業 3D 都市モデル」で出展しました。

国土交通省 PLATEAU のブース入口(赤枠部分:リアルグローブ出展)

現在、リアルグローブが最も開発に力を入れている事業ですが、「3D都市モデル」や「PLATEAU」について、担当していなければ、「言葉は知っているし、なんとなくはわかるけれど…」という、「今さら人には聞けない」状態になりがちなのです。
今回は「Project PLATEAU」について、簡単にまとめてみました!


Project PLATEAU とは?

「国土交通省が様々なプレイヤーと連携して推進する、日本全国の都市デジタルツイン実現プロジェクト」として、2020年12月に発足しました。

「PLATEAU」という名称は、フランス人哲学者のジル・ドゥルーズと精神分析家フェリックス・ガタリの著書「千のプラトー|Mille Plateaux」から、「はじめでも終わりでもない精神の結節点」として使われているプラトー(高原・台地)からきているそうです。

「PLATEAU」は「まちづくりのDX(デジタルトランスフォーメーション)」をミッションに掲げ、リアルデータをもとにデジタル空間を再現する「デジタルツイン(デジタルの双子)」を目指し、3D都市モデルデータの整備とオープンデータ化に取り組んでいます。
エビデンスに基づいてデータを活用していくことで、中長期的な視点からよりよい未来のまちづくりにつなげていきたいとの考えです。

国土交通省ホームページ・PLATEAU
URL:https://www.mlit.go.jp/plateau/


都市デジタルツインが実現すると、何がいいの?

「PLATEAU」はデジタル空間に都市を忠実に再現して、都市の課題をシミュレーションすることで解決につなげ、よりよいまちづくりをしていくためのプロジェクトです。

例えば防災の観点では、現実空間では災害のシミュレーションをすることはできませんが、デジタル空間の3D都市であれば、「過去の大災害が現在の都市で起こった場合、どのような被害が想定できるのか?」というシミュレーション
それによって、最適な避難経路の確保や災害に強い都市計画なども、現実値に近い状態で行うことができるのです!

防災だけでなく、3D都市モデルは、地理空間情報であるため、各種統計や交通データ、災害リスク情報等の多様なデータと組み合わせ、可視化、データ分析、空間解析などに用いることができます。 例えば、「ある地点から見える範囲を調べる」「ある地域で再開発を行った場合の交通や人口動態への影響を予測する」といったことも可能となります。
(国土交通省ホームページ参照)


3D都市モデル、もう使われているの?

【広島県】
「​3D都市モデル×歴史的な物語×街歩きアプリ」を公開しています。
広島県三次市三次町は、江戸時代中期に創作された稲生物怪録(いのうもののけろく)の舞台となった土地です。3D都市モデルとその土地の歴史物語を活用して、観光を促進します。

広島県都市計画課・「みよし もののけ探索AR」を公開
URL:https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/105/3dmononoke.html

【京都市】
京都市の3D都市モデルの活用を楽しく学べる連続イベント「京都デジタルツイン・ラボ」を開催します。「〜 変貌する都市とクリエイティブの未来〜」と題し、人気ゲームプロデューサーも登壇するオンラインセミナーや、初心者向けの操作体験会、3D都市モデルを活用した開発コンテストが開催されます(参加無料)。

URL:https://ascii.jp/elem/000/004/233/4233499/

【景観まちづくり】
3D都市モデルに景観計画に基づく地区指定を重ね合わせて表示し、3D空間内で日光の加減や天候を変え、様々な方角・視点で検討対象とするエリアを見渡すことができるなど、景観の検討を行っていきます。

URL:https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/na/18/00255/110500009/

「PLATEAU」のX(公式アカウント)では、様々な情報が日々更新されています。
3D都市モデルを活用した投稿のリポストも多く、公募・イベント・企業情報・個人の制作などもリポストされています。

URL:https://twitter.com/ProjectPlateau


PLATEAU の3D都市モデルデータは無料?

PLATEAUが提供する3D都市モデルデータの著作権は国土交通省都市局に帰属します。
ホームページで公開している情報はサイトポリシーに従って、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、どなたでも自由に利用でき、商用利用も可能です。
(注:「G空間情報センター」に委託して公開している3D都市モデルのオープンデータを含みますが、組織単位で1TBを超える大規模データの保管・公開については有料です。)

つまり、ルールに基づいていれば、個人でも商用でも無料で利用できるのです!

PLATEAU・サイトポリシー
URL:https://www.mlit.go.jp/plateau/site-policy/

G空間情報センター
URL:https://front.geospatial.jp/


《お知らせ》

リアルグローブは国土交通省のSBIR制度に採択いただき、現在「3D都市モデル自動生成・自動更新システムの開発及び実証」を行っており、一緒に開発するエンジニアを募集しています! 「Project PLATEAU」の開発に関心がある方、一緒に働きませんか?

■エンジニア求人:地図×AI/航空測量データを活用した3D都市モデルの生成と更新
  ↓
https://realglobe.hp.peraichi.com/recruit_engineer_ai

■エンジニア求人:【ハイクラス】地図×AI/航空測量データ活用・3D都市モデル生成と更新
  ↓
https://realglobe.hp.peraichi.com/recruit_engineer_hai

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