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【IR系AC】決算発表当日QA開催のススメ

1.はじめに

株式会社リアルゲイトのIR室です。
昨年の拙筆に続いて、Lawyer’s INFO COO&法律事務所forkのシゲマツさんの企画した「IR系 Advent Calendar 2024」に参加します。伊藤研一さんの素晴らしい記事からバトンを受け取り、「決算発表当日QA開催のススメ」と題して、IR説明会の自社開催(特に決算発表当日QA)をみんなでやっていきましょうよっていう啓蒙活動を兼ねた記事となります。

2.決算発表当日QAについて

リアルゲイトは、2024年9月期第3四半期から、決算発表当日の18時よりウェビナー形式で質疑応答の機会を設けています。
そもそもどうして決算発表当日というIRとしてはカオスなタイミングでQAを実施することにしかのかというと、答えはシンプルで「自分が投資する立場だったら翌日の朝9時までに懸念事項を確認しておきたいから」です。IRに問い合わせたとしても電話が翌朝までに折り返されるとも限らず、メールの返信もいつまでとわからない。それであれば、夕方にでもQAセッションを実施すれば良いでは、という考えがありました。
また、リアルゲイトの場合は決算説明自体をIRTVさんで事前収録しており、短信・決算説明資料が開示された後に公開しています。そうであれば、いっそのこと「あらかじめ開示資料(できれば決算説明動画も)に目を通していただいた上でQAに参加いただく」とすることとしました。つまり、決算説明自体の割愛でQAのみの開催です。
以下、先日(10/29)に実施した決算説明質疑応答のアーカイブ動画となります。

また、自社開催にあたっては、Kabu BerryのyamaさんのXの投稿(4/6)に後押しされたというのもあります。

三大勉強会(Kabu Berry湘南投資勉強会神戸投資勉強会にはお世話になっていますし、ログミーさんやマネックス証券さんのIRセミナーにも出演させていただいています。そうやって皆様に助けていただいてはいるものの、やはり「IR説明会等を自社開催できるようにする」というのは、一つの課題ではありました。そもそもQAだけという形式であれば、社外の皆様のお力を借りるまでもなく、使い分けをしていきたいと考えていました。
自社開催にあたって試行錯誤しましたが、やってみると「意外とできるな」って感じなので、これは他の発行体の皆様にも知見を共有したいと思ってこの記事を書いている、というのはあります。

3.事前準備・事後フォロー

  • 機材 → 配信用PC&zoomウェビナー配信環境 + GoPro HERO 12&三脚 + SHURE MoveMic Two Receiver Kit

  • 当日QA実施についてのリリース → 東証のPR情報を利用

  • 動画アーカイブ → IRTVさんの「Connect Hub」を利用

①機材

最重要はネット回線の安定ではありますが、マイクは本当に重要だと思っています。カメラよりも重要。SHUREのマイクは本当にお勧めです。司会進行もいたほうがいいので、下記のセットは素晴らしいと思います。

カメラは他の業務でも使えるので、GoProにしました。カメラもマイクもそれぞれ10万円未満っていうのも、すごく良いです。多くの会社でこの金額感(消耗品費的なやつ)はすごく助かるはず。

②QA実施のリリース(東証PR情報)

2024/10/1「ウェビナー形式による決算説明(2024年9月期通期)質疑応答実施のお知らせ」

東証には「PR情報」を掲載できますので、PR情報として掲載しています。TDnetには出なくても、東証上場会社情報サービスの会社個別ページには掲載されますし、多くは自動で自社IRサイトに反映されるはずです。
Google Formsを通じて事前質問を受け付けられるようにしたりと、どうしたら「コンパクトながらも必要十分なQA」になるかなと考え、この形になりました。1時間ではなく30分にしたのも、発信側・受信側の負担軽減の意味もあります。長ければ良いというわけではないと思っています。

③アーカイブ動画

18時から参加するのが難しいことも理解していますので、アーカイブ動画を当日に公開したいなと考えていました。リアルゲイトもyoutubeチャンネルはあるのですが、IRとしてのチャンネルではありませんし、拡散性と考えるとそこにアップロードするのもなぁ、と思っていたとき、IRTVさんの「Connect Hub」というサービスを利用しようと思い立ちました。

基本的には前後の不要な時間をカットする&タイトルをつける以外の編集をしていません。スピードを重視するため、無料で使えるClipchampで自ら編集しています。
当日公開にあたっては、当日にいきなりIRTVさんにお願いするのではなく、IRTVの小林さん(最高の営業マン!)に事前相談しています(時間外に無理いってすみません、いつも感謝しています)。

4.TIPS

  • 司会進行役はプロジェクト進行管理者とは別にいたほうがいい → スピーカー+司会進行役+プロジェクト進行管理者の3名が最低必要

  • できる限り構成をシンプルにしたほうが良い → 例えば質問に対してリアルタイムでテロップに入れることもできないではないが、負担感を考えると避けた方が良いと判断して当社においては実施していない

  • IRTV決算説明動画とログミーの書き起こしを利用している場合、IRTV決算説明動画+自社開催QAをくっつけてログミーで書き起こししてもらえる → 質疑応答があったほうが書き起こしのログとしての需要が高い

  • 開始時間は18時がお勧め → Kabu Berryさん&湘南投資勉強会の平日IRセミナーは18時30分からスタートする場合もあるため、時間を重複しないようにするため

5.メリット・デメリット

メリット

  • 発行体/機材等を揃えてしまえば外注費といった費用等が発生しない

  • 発行体/自社配信のノウハウが蓄積される

  • 発行体/当日のIR対応をQA実施に一本化することで負担が減る

  • 投資家/決算発表翌朝9時までに懸念材料を解消することができる

デメリット

  • 発行体/人的リソースに負担がかかる(外注したら心理的負担も減る)

  • 発行体/参加者を集めるのが大変

  • 投資家/QAである以上、電話対応で感じるような双方向的なコミュニケーション感覚は薄れる可能性あり

ざっと考えたメリット・デメリットは上記に列挙しましたが、何より大事なのは、投資家属性を問わない公平でオープンな質疑応答の機会を設けることだと考えています。そして、自分であれば決算発表翌日の朝9時前までに確認したい項目があるなら確認しておきたいな、と思うので、決算発表当日にQA機会を設けるは悪くない試みだと考えています。
色々な人にこの試みをヒアリングしてみているのですが、おおむね良い反応ではあります。ただし、まあ、本人目の前にダメ出しはしずらいよなとも冷静な感覚もあります。実際どうなんだろうな、と気になるので、オンラインオフライン問わず、多くの人から意見を聞きたいなって思っています。ぜひ、ご意見をいただけると嬉しいです。

6.おわりに

願わくば、リアルゲイト以外の発行体がこの試みに賛同してくれて、同じように自社開催で決算発表当日にQA機会を設ける発行体が増えて欲しいなって強く思っています。みんなでやろうよ決算発表当日QA!

明日の担当は、てらさんです。仲の良い友人なのですが、最後の一枠で滑り込みです!たぶんマニアックな記事を書くと思うので、期待しています。

お知らせ

本日12月5日午後5時より、イベントを実施します!
場所は東急プラザ表参道「オモカド」5階当社運営物件である「LOCUL」内での開催となります。参加費用は無料で開放しておりますので、ぜひお立ち寄りください。私も行きます!ご連絡いただければご挨拶したいですし、会場でみかけましたら、是非ともお声かけください。

イベントでは、“生きた空間”づくりに挑むクリエイターによるトークセッションをはじめ、フラワーアーティストによるライブパフォーマンス、様々なジャンルの第⼀線で活躍するクリエイターやアーティストが出店するマーケットなど、これまでの常識にとらわれない多彩なクリエイティビティに触れていただけます。

また、LOCUL CAFE がイベントのために特別に制作した FOOD&DRINK も提供します。 音楽やフードに⾝を委ねながら、ラフな気持ちでリアルゲイトが創る“⽣きた空間”をお楽しみください。

■開催概要
⽇時:2024 年 12 ⽉ 5 ⽇(⽊)17:00〜21:00
※フラワーアートと CREATORʼS MARKET の⼀部は、12 ⽉ 6 ⽇〜8 ⽇の期間も展⽰・販売いたします
場所:東急プラザ表参道“オモカド” 5F「LOCUL」(東京都渋⾕区神宮前 4-30-3)
参加費⽤:無料

お問合せ先

IRに関するお問合せは、以下のメールフォームよりお問合せください。

株式会社リアルゲイト - IRサイト(https://realgate.jp/ir/



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リアルゲイトは、企業の枠を超えた共創IRで投資家にIR記事を届ける新しい試みである「IR note マガジン」に参加しています。