【制作サイド解説:ネタバレ注意】ラジオから愛され続けるアイドル
エビ中さんって、もう7年以上続いている「エビ中放送部」(文化放送)や「エビ中なんやねん」(MBS)、そして「リアル頑張ってる途中」シリーズ
など、ラジオのお仕事多いですよね。
第3回目の放送を収録させていただき、なおかつ改めて聴いて観て、エビ中さんがラジオから愛され続ける理由がほんの少しだけわかった気がしました。
それは百戦のライブで培ってきたことに関係があるのでは、と思うのですが、皆さん「EVERYTHING POINT 」シリーズ※を観ている方ならご存知かと思いますが、エビ中さんはSSAクラスの超大箱からライブハウスまで、様々なライブを経験される中で、ステージ上でリアルタイムに楽曲を披露している時にも、メンバー同士の仕草や表情、そして目を見て、時には先読みして、自分の歌やダンスにその場で刻一刻と変化を加えていく。
だから同じ楽曲を披露しても、同じライブは一度たりともないわけですよね。
ラジオ番組でもそう。
エビ中さんは台本を忠実に読んで決められたレールを最初から最後まで進むのではなくて、対面するメンバーさんをお互い理解した上で、自由なドライブで突っ走り、毎回花火のような化学反応を起こして、自らもそれを楽しみながらエンディングに向かう。
だから同じメンバーさんで組み合わさってもライブ同様、二度と同じ反応はないと思って間違いないんです。
第3回目の放送だと、特に波乱のオープニングがわかりやすいです。
今回星名さんが進行役のMCを務めるのですが、真山さんが星名さんの仕草や目をさりげなく見ながら、(ここのところはTHE MOVIEでよくわかります)
『無言で肘をかく』ところを指摘、即効で突っ込むと、天真爛漫な星名さんは刺されやすい蚊の話題から、第2回目収録時の「夏を感じる話」に想いを馳せ、蚊に対して『もう刺さないでください』と心から訴えるというフリードライブぶりを披露。
その上で、MCの役目に戻った星名さんが真山さんに『(お互いこの番組、2回目ですが)もう慣れましたか?』などと投げかけるやいなや、真山さんは
“星名さんって人の話を聴いていない問題”をバズーカ砲のように打ち込みます。
これは余談ですが、星名さんは何か別の作業をしていながら、本当に人の話を聴いています。脳の処理スピードとマルチタスクぶりは目を見開くぐらいです。しかし、真山さんは容赦をしません。『確かに中身は入ってるんだよね』と助け船を出しつつ、返事が薄っぺらくなることを認める星名さんに『世の中では、それを聴いてないって言われるんだよ』とズバッて切り捨てます。
そうすると星名さんは目をつぶりながら『ふにゅーっ』と声にならない無念さを出した後、最後に小声で『(それでも)聴いてます』と締めるという凝縮した瞬間がTHE RADIOとTHE MOVIEそれぞれに収められています。
今後も番組では、二度同じものがないエビ中さんのキラキラした瞬間をしっかりと切り取っていければと思っています。
引き続き応援よろしくお願いいたします。
※エブリシング・ポイントシリーズ:近藤キネオ監督による私立恵比寿中学のドキュメンタリー映像作品シリーズ。ライブの舞台裏に完全密着し、メンバーの皆さんの成長をあぶり出した。劇場版も3作品公開された。
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