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営業部が歩合制なら、総務部はどうなのよ?
前回、営業部内での歩合制の問題点について書きましたが、今回は、総務部視点からの問題点を書きます。
1 歩合制は集客から契約まで一人で完結している場合に成り立つ
昭和の不動産営業は、「自分単独でチラシをまき(ネット無し)、自信の営業力だけで契約までもちこむ」スタイルだったと聞いています。業界のネットの利用状況を見ても、平成中期あたりまで続いていたことでしょう。
(1)複雑、かつ専門性が求められるネット集客
ですが、今の集客方法は、「ネット」がメインです。
このネット集客方法は、SEO、MEO、リスティング、SNSなど多岐にわたります。SNSは、動画も主流になってきました。
かつては、「ちょっとパソコンの好きな担当者」が片手間作業でもできたのですが、今は専門性がある程度ないとと回らなくなってきています。外注でもいいのですが、やはり、責任をもって指示出しや方向性の見極めができる担当が自社に必要です。
(2)一生懸命、広告担当が集客しても見返りがない
この場合、懸命に集客をした「広告」担当者にも歩合が回るんでしょうか。
いいえ、いきません。
そもそも、営業マンだけにある歩合制は、総務や人事の頑張りを無視した、かなり不公平なシステム、時代に合わない給与体系だと思うのです。
2 総務系にも、正当な評価をしているのか
では、「広告や総務などにも、人事評価で正当な評価をすればいい」となりますが、そこは、「どんな査定にするのか」、非常に難しいところです。
そもそも、営業会社がメインなので、経営者自身に総務系の給与見直しには興味がありません。
3 評価に必要なのは、従業員からの信頼
さらに、もし社長が新しく評価制度をみなおすのであれば、前提として、「従業員の、雇用主への信頼」が必要だと思ったのです。労働組合自体、そもそもないですし。
日常的に信頼のない雇用主が、いくら制度を見直しても、うがった見方をしてしまうし、いい制度なんてとてもできないのではないでしょうか。
・・・まぁ、これらは、きれいごとでもあります。
4 人手不足で「規模縮小」という未来
時代は変わっています。
今後、少子高齢化でますます人手不足になりますし、今の段階から一人でも人材を確保しないと、人手不足倒産になりかねません。
特に、20代若者の人材確保は急務です。旧態依然とした給与体系で、売り手市場の若者は納得するのでしょうか。
不動産会社の場合、大規模な設備投資が必要ではないので、最悪、一人でもやっていけます。
が、時代に応じたシステムに柔軟に対応できない会社は、規模縮小せざるを得ないと予想しています。
長い目で見たら・・・競争原理としてあっているので、今のままでいいのだと思っています。