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やばい上司あるある5選。「激怒」で部下は動くのか?

かつて、不動産会社にいました。
そこで学んだ「やばい組織の、あるあるな上司」5選をまとめてみました。


1 怒りで部下をコントロールする

これ、定番。
人を手っ取り早くコントロールさせたいとき、一番の方法は「怒り」です。

ただ、これが続くと、社員は「最低限」のことしかしなくなるし、みな、創造的なことをしなくなります。あるべき標準の上をいかなくなります。

私もありました。
「社長が怒るから、〇〇を早く片付けよう」
「社長が気づいたら、激怒するから、ここをきれいにしよう」

モチベーションが、「社長が怒るから」となっていたのです。

こんな組織に成長はありません。
短期的には懸命に働く人は増えるでしょうが、長期的には退職者がいたり、創造性に欠けてゆき、生産性はマイナスになります。

カーネギーの名著「人を動かす」の真逆をゆく、人の動かし方。
身をもってわかったことは、「怒りで人はコントロールできない」ということでした。

2 常に圧をかけている

1と同じような内容なのですが、常に不機嫌さをふりまくのも、この手の常套手段かと思います。

例)パソコン作業で「舌打ち」「悪態」「ぼやき毒つく」

イライラする仕事をしているときなど、悪態をつきながら、仕事をするパターン。仕事のイライラはもちろん、私生活でのイライラを持ち込んでいるケースもあると思われます(知らんがな)。

例)ちょびっとミスを指摘する

印刷の用紙ミス、漢字の誤記、入力のミス、人にはミスがつきもの。
寛容になれず、ミスを互いにカバーするという意識もなく、ただ叱責するだけ・・・。

とにかく、これらが常に続くと、部下は委縮して仕事ができません。

3 いつも他責思考

「責任」を一切とらない上司・・・このパターンもやばいです。
ここから、さらに「実務はすべて部下に任せている」というのが加わるともっと危険。すべての業務のミスは、その人の責任になります。

人間だれしも、ミスはあるものです。そのミスをすべて「〇〇のせい」とすべて、押し付けるのは、いかがなものか。

代表取締役というのは、組織を作った「責任」、最終的な「責任」があるもの。だけれども、こういう上司は、(なぜか)徹底した「他責思考」で、それが正しいと思っている。

これは、次の「犯人探し」にもつながります。

4 ミスの犯人さがし・つるし上げ

ミスの犯人捜しをして、つるし上げる上司です。
これ、一番、悪いパターンだと思います。

個人的な話なのですが。
私は、過去に2社、成長企業に所属したのですが、ミスを個人の能力のせいにすることは、絶対にありませんでした。そこには、徹底して「組織としての責任をとる」という意識が浸透していましたし、「決して個人の叱責はしない」としていました。今でも、当然のことと思っています。

個人的には、自分は、ここが、一番、意味がわからなかったです。
これこそが、組織として仕事をする意味ですし、会社としてのテイの根幹ではないでしょうか。

5 ときには「アメ」をあげる、巧妙な策士

こうした社長のいる組織は、社員同士も懐疑的になってきますし、離反者・退職者が増えてきます。

社長も、そんな社員を懐柔できる方法を見出してきます。
そう、「ムチ」ばかり打っていてはだめなのです。「アメ」です。

このアメの方法、2種類があります。

1)99の「ツン」と、1の「デレ」

「ご褒美とお仕置き」といった方がいいかも。
もし、99個あるお仕置きの中に、1つだけご褒美があれば、すごくうれしくなるし、うひょうひょしませんか?
「一つだけちょうだい💛」(「一つの花」の、ゆみ子)みたいなモードになってしまったり。
上司は、その人間の心理をわかっている。絶対もちたくない、稀有な才能です。

2)スケープゴーティング(生け贄戦略)で共通の「敵」にする

例えば、特定の社員Aを叱責した後、周囲に「Aは、ダメだからなぁ・・・どうしたらいいかなぁ・・・君ならできるよね?」と共通の「敵」にすることです。

この生贄は、社員Aだけにとどまらず、さまざまな人に移り行くところもポイントです。そして、いつか自分も生贄になるんじゃないかという恐怖でて、社員を支配するのです。



以上、5選をつづりましたが、いかがでしょうか?

書き綴ってゆくと、「こんな学びができるブラック企業も悪くないなぁ」と思うのですが、その度に「どこで役立てるねん!」という自分もいます。
なので、読んでくださる方に役立てていただきたいと願っています。


<余談>

でもって、一つ、気づきました。

そっくりそのまま逆をやれば、「いい上司」になるんじゃね?

これ、そっくりそのまま逆をやれば、「素晴らしい上司」になるんじゃないかと思います。

1 人は褒めて動かす。
2 常にいいことを言う。
3 いざというときは、必ず責任をとる。
4 ミスは組織の責任。体制を見直す
5 自発的に考える人を育てる

いろいろ経験するのも、悪くないですね!!


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