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「いじめられっ子」が「いじめっ子」になるとき。
こわーい独裁的な組織って、こうなる。
よくある話かもしれないのですが。
トップが支配的・横暴的・独裁的で、怖すぎて意見ができない会社は、どうなるのか・・・その過程を記してゆきます。
第一段階・勇気ある人が意見する
「社長、それダメじゃないですか」
「社長、こっちの方がいいですよ」
優秀な人ほど勇気を出して意見します。
自分の利でなく、組織全体の利のために、意見をしていることが多いし、現場の生の声であるため、意見はたいがい正しいです。
ここで意見を聞くか聞かないかが分かれ道となります。
「トップが聞かなかった場合」はこうなります↓
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第二段階・優秀な人から辞めてゆく
風とおしが悪い会社なので、優秀な人から退職してゆきます。世は、人手不足&売り手市場。他社の方が待遇がよければ、退職するのは当然です。
ここで、わが身を振り返れるかどうかが分かれ道。
「トップが振り返らなかった場合」はこうなります↓
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第三段階・怒りで部下をコントロールし始める
かつて、同じ業務でも「できた」ことが、「できなくなる」部下たち。
腹が立つからか、より威圧的に、圧政的になります。怒りで相手をコントロールし始めます。
一方、部下たちは、まず、社長の機嫌・雰囲気を伺うことがファーストになります。お客様ファーストであるべき不動産会社が、いつしか社長ファーストに。目的が変わってゆきます。
ここまでくれば、かなりの末期症状です。
「社長ファースト」の次はこうなります↓
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第四段階・社員が自警団になる
社長ファーストから、次の段階へ。
ここまでくれば、後戻りはできなくなります。
社員の中に、自警団が現れ始めるのです。
自警団社員:「〇〇さん、おしゃべりばかり。怠けている!注意!」
(実際は、仕事のアイデアを膨らませる雑談)
自警団社員:「〇〇さん、外出しているとき、遊びに行っています!注意!」
(本当かもだけど、ガス抜きもいいんじゃないの?)
自警団さんは、誠実に仕事をしている者でも「怠けているんじゃないか」と、人を悪い方向に、否定的にとらえ始めます。思考が完全に社長化しています。
「自警団ができる」の次はこうなります↓
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第五段階・社員同士、いじめあう
悲しいかな・・・もうどうしようもないです。
当事者には自覚はあるものの、はっきりと意識できなくなってしまいますし、他人も言えない雰囲気になっています。
このいじめ、いけないところは、「弱いポジション」に集中することです。
当然、その弱いポジションの人は、必ず退職します。
退職したらしたで、また「別の弱いポジション」の人を探すということです。
さかなくんの、「水槽のお話」のまんまです。
せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
次から次へとターゲットが変わってゆく。
そして、いつしか自分にもそのターゲットが向くのでないかという恐怖。
果たして、それは「幸せ」なのでしょうか。
まるで小さな「ナチス・ドイツ」
第五段階までいった組織、昔からよくあると思います。
人間の性ではないでしょうか。
この組織に所属していて、よく思うことがありました。
「まるでナチス・ドイツだな」と。
非常に支配的なヒトラー(社長)の元、誰も意見できない、ナンバー2のいない組織。ゲッベルスやヒムラーなど、忠実な部下のいる組織。
どうしたら止められたのか、誰もが幸せになるには、どうすればよかったのか、ずっと考えていました。
また、したためようと思います。