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ガボール・ナギーの死後のお話 その2

前回の続き

今度はパスカル氏がイタリアの実家へ帰っている間にマリア氏がパスカル氏との株主合意書に違反してパスカル氏に断りなくガボラトリーの機材を全て自宅へ運び込み、ピーター氏とマリア氏でピーマINCという会社を設立しました。

合わせてガーラック氏を呼び戻しピーター氏に作業を教え、ピーマINCでガボール作品を作成しパスカル氏やガボラトリーINCを通さずにガボラトリーINCの保証書をだけを印刷して日本へ売り始めました。

この時点からガボラトリーINCは、機材等もなくなり事実上休眠会社になってしまいパスカル氏はガボラトリーINCから利益をもらうことができなくなりました。

その後、ガーラック氏が交通事故を起こし入院したことを理由にガーラック氏はピーマINCをクビになってしまいました。

株主合意書に定められた15年間の商標使用契約期間が切れる4年前、インターナショナル時代にガーラック氏がパスカル氏に返却した原型以外にも沢山の原型を隠し持っていたことが発覚しました。

ガーラック氏はパスカル氏の交渉人に脅されて嫌々原型を引き渡したので出来の悪い原型や型を選んでパスカルに引き渡し、自分は出来の良い綺麗な原型を隠し持っていました。
ガーラック氏は自分の名前を世間に伏せることを条件に人を通して原型をパスカル氏へ引き渡し作品製造にも協力することしました。

そして、パスカル氏は出資者を募りガボラトリーを再設立することになりました。

その名をガボラトリーホールディングINCとしネバダ州ラスベガスに登記されました。

ガボラトリーの日本とアメリカの登録商標はガボラトリーINCの名義になっていますが、マリア氏のピーマINCもパスカル氏のガボラトリーホールディングINCもどちらものガボラトリーINCの株主ですからどちらもガボラトリーINCから訴えられませんので日本とアメリカでは事実上2つのガボラトリーが存在するのです。
恵比寿(マリア)と横浜市(ホールディング)という感じです。

ガボラトリーホールディングもピーマのようにガボラトリーINCの保証書を発行することも可能ですが、区別するためにあえてガボラトリーホールディングの保証書を発行しております。

という感じでナギーの死後色々な事を経てブランドが成り立ってると思うと面白いですね♪

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