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情報リテラシー論 #3 授業レポート10/7

授業課題でブログ始めた大学生2回目の投稿です。
前回に続き2回目のレポートです。読んでってください。


はじめに

検索エンジンはインターネットの登場以来、情報にアクセスするための不可欠なツールとなっています。検索エンジンの進化は技術的な進歩だけではなく、企業の戦略や市場の変化にも深く影響されています。本レポートでは、検索エンジンの技術的な進化と企業戦略、さらにAIの導入による未来の可能性について考察します。


1. 検索エンジンの初期の歴史と技術的進化


検索エンジンは1990年代に登場し、その後のインターネットの利用に大きく関与しました。ブラウザの進化とともにより多くの情報にアクセスできるようになり、検索の重要性が増しました。

1990年代:ブラウザの登場とインターネットの普及



1993年:モザイク (Mosaic) 初期のグラフィカルウェブブラウザであり、インターネットの一般利用を加速させました。検索エンジンの登場に先立つ技術革新の一つです。

1994年:Netscape Navigator ネットスケープは1990年代中頃のブラウザ市場を席巻し、インターネット普及の中心的な役割を果たしました。シェア9割を誇り、検索エンジンが台頭する以前のウェブナビゲーションの主要手段でした。

1995年:OperaとWindows 95 Operaは軽量でスピーディなブラウザとして登場し、Windows 95の普及により、家庭でのインターネット利用が急速に広がりました。Windows 95は、インターネットエクスプローラーを標準装備し、ユーザーのインターネットアクセスを簡素化しました。

2000年代:Googleとブラウザ市場の変化



2003年:Safariの登場 Appleは独自のブラウザSafariをリリースし、ユーザー体験の向上を図りました。特にMacユーザーを中心に広く採用され、Appleのエコシステム内でのブラウザシェアを確立しました。

2008年:Google Chromeの台頭 Googleはブラウザ市場にChromeを投入し、特にその高速性とシンプルさが評価されました。Firefoxのオープンソースモデルを参考にしつつ、独自の高速レンダリングエンジンを搭載し、瞬く間にシェアを拡大しました。現在ではChromeがブラウザ市場の主導権を握っています。



2. 「会員制」がネットを急速に進歩させた


Facebookの台頭
2000年代後半、Facebookの登場により検索エンジンの役割が一部変わり始めました。会員制であるFacebookは、Googleなどの検索エンジンが直接追跡できない情報を抱えるため、インターネット上での行動の一部は検索結果に反映されなくなりました。

「ネットサーフィン」という概念の変化
1990年代には「ネットサーフィン」という言葉が広く使われ、ユーザーは興味のあるサイトを無目的に探索することが一般的でした。
しかし、Google型の効率的な検索エンジンが普及するにつれ、ユーザーは目的を持った検索行動をするようになり、「ネットサーフィン」という概念は次第に廃れていきました。

3. YahooとGoogleの異なる戦略


検索エンジンの市場では、YahooとGoogleは対照的な戦略を展開しました。

Yahooの「おせっかい」戦略
Yahooは日本市場で大きな成功を収めました。
ユーザーが容易に情報を見つけられるよう、ホーム画面にコンテンツを並べ、ユーザーが選びやすいように配慮していました。コンテンツの分類作業は人の手で行われていたそうです。こういうところが「おせっかい」だなぁと感じると共に、日本的だと思いました。
しかし、ユーザーの情報リテラシーが向上するにつれて、このアプローチが逆に「煩わしい」と感じられるようになりました。

Googleのアルゴリズム重視戦略
一方、Googleは検索結果を上位順にランク付けし、より「公平な」検索結果を提供することを目指しました。ページランクは、特定のページにリンクする他のページの数と質に基づき、検索結果の順位を決定するものでした。これにより、ユーザーが求める情報をより効率的に提供できるようになりました。
次第にGoogleは市場を席巻していくことになり、2008年にはYahooを追い抜いてトップに立ちます。その順位は現在でも続いています。

広告戦略の違い
Yahooは協賛企業からの支援を得て、広告主が優先的に検索上位に表示される仕組みを採用していました。これに対し、Googleは広告の単価と品質スコアに基づき、広告の順位を決定することで、理論上は公平性を保とうとしていました。

4. AIの登場と検索エンジンの未来

AI技術の進化が検索エンジンのあり方を大きく変えつつあります。
BingのAI機能「Copilot」
MicrosoftのBingは、AI機能「Copilot」を搭載し、検索とAI技術を融合させた新しい検索体験を提供しています。特に、AIがユーザーの質問に直接答えたり、複雑なタスクを自動的にサポートすることで、従来の検索体験を超える利便性を実現しています。
Googleの対応と生成AIの影響
GoogleもAI技術を積極的に導入しつつありますが、AI検索エンジンの開発競争ではMicrosoftや新興企業に後れを取っているとの指摘もあります。特に、生成AI(Gensparkなど)の登場により、検索結果の作成がより自動化され、ユーザーが求める情報をより迅速に提供する技術が普及しつつあります。

5. 今後の検索エンジン市場の展望


Googleの一強時代は終わるかもしれない
現在、GoogleはAppleやSamsungと提携し、自社の検索エンジンをデフォルトとして使用するために巨額の資金を投じていますが、Bingやその他の検索エンジンの躍進により、Googleの一強時代が終わる可能性も示唆されています。
特に、2025年に予定されているYahooの検索エンジン変更が市場に与える影響は注目されています。

結論
検索エンジンは、技術的進化だけではなく、企業の戦略や市場の動向、そしてユーザーのニーズに応じて進化してきたことが分かりました。今後はAIの進化や新たな技術の導入により、検索エンジン市場はさらなる変革期を迎えそうです。Googleの一強時代が続くのか、あるいは新たな競争が生まれるのかは、今後の技術革新と企業の戦略次第です。個人的には、AIによる急速な進化が怖くもあり、逆に楽しみでもあります。不思議な気持ちです。

これで以上です。また来週もよろしくお願いします👋


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