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無数の何もしていない人inベトナム

ベトナムで生活していると日常のあらゆる場面で、1日中何もしないでただその場に居る人の多さに驚かされる。

彼らがどう生計を立てているのか不思議でならない。

私のアパートから道路に出る30メートル程の路地にも、若者とおっさんの2人の何もしていない人が居る。

最低でも出勤時と帰宅時に1日2回は彼らを見るのだが、日陰のイスやバイクに座って、スマホをいじってるか寝ているかのどちらかだ。

本当に1日中何もしていないのだ。


彼らは、スマホのヘビーユーザーで近隣のアパートやカフェのWi-Fiを使い1日中SNS等を見ていたり、どこさに居る同様の何もしていない人にテレビ電話でニャー二ャー話している。そして、眠くなると昼寝して、夜8時か9時頃になると消えてゆく。

東南アジアのSNSのアクティブ率やアカウント保有率が高いのは、こうした1日中なにもしていない人が無限にいて彼らのおかげでSNSの数値を格段に押し上げているのは間違いない。

【※オフィスワーカーも仕事中に自分のSNSしてますが】

当然ながらFacebookのlikeの獲得単価も安くなるし、YouTubeの視聴回数もかなり高いのである。

とはいえ、この様な底辺層の人々に購買力があるかと言われれば、当然NOである。

数値ばかりがデカくて、効果の無いSNSページが多いが、リーチしても無駄な層にばかりリーチしている為だろう。

このおっさんも、毎日見かけるが一日中この状態でボケーっとタバコ吹かしてるか、寝ている姿しか、この8か月間見たことが無い。


よくベトナムで働いている日本人との会話で、ベトナム人の何も考えてない感の話題が良く出る。

本当に何も考えてないのだ。

ボケーっと自分の事だけ考えて、前だけ見てバイク飛ばして、急に車線飛び出したり、逆走して車とぶつかって、すっ飛ばされたりしても、一瞬怒ってニャーニャー喚いて、弾いた方も弾かれた方も何事も無かったように消えてゆき、それを目の前で見ている交通警察も何事も無かったようにボケーっとしている。

そして、中国のように急激な経済発展で外資投資により土地が値上がり、いきなり富を得たベトナム人がベントレーや現行ベンツSクラス等でその横を通り過ぎて行く。

こんな国でも、何も知らないどこさの国のベトナム進出役員会議では「〇〇君、ベトナム市場はどんなんだい?はいッ!ベトナム1人当たりの名目GDPは現在、1人当たり2,500ドルでずっと右肩上がりです‼したがって、弊社のサービス/製品も親日で急激な経済発展をしているベトナム市場で受け入れられます‼」とか適当な数値で進出してくる2、3次産業企業はいくらでもある。

ベトナムで商売をしていて、日々思う事は、外資であるが為、もしくは言語等の問題からも現地にローカライズするのは非常に難しいが為、ものすごく割高なコストを払い続けているなと思うのである。

人件費だって仕事ができるわけでもない総務に簡単な英語ができるから、日本語ができるからというだけで、ローカルの倍の給与を支払い、外資だから毎年監査を受けなければならず、節税も出来ず、1ミリも恩恵を受けないのにふざけた額の個人所得税を納め、コミュニケーションや納期の問題から日系のサプライヤーをローカルの1,5倍~2倍の額で委託する。

だから、特に日系は海外で儲かっている企業はほとんど無いのかもしれない。

儲かっていても、結局日本からの現地委託で日本の財布で現地商売をしている企業以外で儲かっている日系企業は、片手で数える位しか無いのだ。


私は今までASEAN3か国で事業を担当してきて、強く思う事は【現地の財布だけで拡大は基本不可能。海外ビジネスにラッキーは無い。】という事だ。


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GEN氏 (広告代理店CEO/海外ビジネスエキスパート)
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