LUNA SEA RYUICHIの声にまつわる議論について思う事
最近、SLAVEの間で頻繁に議論が行われている。
「RYUICHIがライブで同期音源を用いて一部口パクでパフォーマンスをしていることについて」
私が今思うことを書いておきたい。
※前提として、口パクであるかどうかはあくまで噂であり、本人たちの口からは正式に言及されていない。
しかし、私はそれをしているものとして考えている。
LUNA SEA、RYUICHIが抱える今の現状について
現在、大規模な35周年全国ツアーが行われている真っ最中だが、昨年のアリーナツアーからすこしずつ話題に上がっているのが「RYUICHIの口パク問題について」だ。
RYUCHIは2022年2月に声帯の静脈瘤を取り除く手術を受け、半年ほどでスピード復帰した。
復帰後、「復活祭」として日本武道館でライブを行い、声は確かに枯れて出にくくなってはいるものの今までとそう変わらない力強い声をみせていた。
(手術前から声は出にくくはなっていた)
しかし2023年5月に武蔵野の森で行われたライブ以降(噂の範疇であり正確な情報ではない)は過去のライブ音源やCD音源を加工した同期を用いて出にくい音域をカバーするという手法をとっているとのこと。当時私は気づかなかった。
それ以降も私は何度か参戦しており同期だとは気づかなかったが、ところどころ明らかに声がよく出ていた箇所があったことや急に声が滑らかになったりしていたこと、顔を隠す歌い方、昔のような甘い歌声になっているなどの変化には気が付いていた。
唯一いえることは、ある一定の音域がほぼ出なくなってるのは事実だ。
また、以前のようなロングトーンもかすれて息が続かなくなっているため、歌い方を工夫するなどの変化もみられる。(ROSIERのロングトーンでそれは顕著だ)
これについて本人は公表はしていないが「ジストニアの疑いがある」「発声障害の疑いがある」とインタビューで言っている。
https://www.barks.jp/news/?id=1000242478
そうであれば以前のような歌い方には戻らない。だが工夫次第で歌い続けることはできるだろうし、新たな歌い方を模索している状況なのだろう。
出ない音域は今のところ同期を用いているようで、その間は口パクで歌う事になる。
それが今大きな議論を生んでいるのだ。
口パクをやめろという意見について
SLAVEの間ではこれについて大きく分けて2つのとらえ方がある。
・口パクは意識が足りない、生声で歌って欲しい
・ライブのクオリティを維持するため/RYUICHIの身体面を考慮すると必要だ
私は、正直ライブのクオリティを保つよりも、RYUICHIが無理のないやり方でライブをこなしてくれたらそれでいいと思っている。素晴らしい演奏技術を持つ楽器隊もいるし、RYUICHIが魂を込めて歌う以上ライブのクオリティは常に最高だと思う。
一方で私は彼の生声が好きだ。枯れていても音が外れていてもうまく声が出なくても、RYUICHIが全身全霊で歌っている声と姿が好きだ。だから生歌が聴きたいいう意見について理解はできる。
しかし今のツアーの本数(ほぼ週2)を考えるとすべて生歌というのも難しいだろう。出ない状態で無理に出せばますます悪化するかもしれない。それは本人が一番よくわかっていることだろうし、専門家ではない私にはわからないが、いろいろと考慮したうえで「同期」「口パクパフォーマンス」といわれるやり方をしているのだろうと思う。
ツアーを中止するべきか?
では、ツアーを中止し療養に励むべきだろうか?一部ではそんな声もある。
ツアーを中止するという考えは彼らの中には絶対になさそうだ。
コロナ禍でほかのアーティストが次々にライブを中止するという選択を取る中でも、彼らは「延期」という選択を取り、当時は随分叩かれたが早い時期に有言実行していた。延期している間にも新曲を発表したりファンに希望を与えてくれた。そんな誠意のあるひとたちがツアーを中止するなど考えられないし考えたくない。
ツアーを最後まで決行できるようにするためにRYUICHIの喉を気遣った結果が今のやり方なのだろうと思う。
また、2025年2月に控えた東京ドームまで少しでも今の状態を保つためでもあるかもしれない。
今後どうしてほしいか
私個人の意見としては、2025年2月の東京ドームまでは今のままで無理せず続けて欲しい。一部で批判されているからと言って無理して全て生声パフォーマンスをする必要は全くない。
MCでは元気そうなので体調面では心配ないように見受けられるのが何よりだが、苦しそうに歌うRYUICHIを見るのはこちらとしても非常に辛い。
特に圧倒的な歌唱力を持つRYUICHIだからこそ、本人が一番悔しい/苦しい思いをしているんじゃないかと思うと胸が痛い。
RYUICHIの歌は本当にすごい。声量は相変わらずあるし、出ない音域があってもメロディラインをアレンジするなどの技術でカバーしているのだ。
常に今の自分にできることを最大限やっているように感じる。
やはり彼は私にとっても宇宙一のボーカリストだ。
一方で東京ドームでのファイナルのあとは休養して喉の治療に励んで欲しいと強く思う。休んでどうにかなる問題かどうかはわからないし、治療やリハビリをしたところで元に戻るかどうかもわからない。(おそらく完全には戻らないだろうと思う)
しかし確実にこの鬼のようなツアーで喉を酷使しているはずなので、少しでも休んで欲しいと思う。未来の為に。
…これはただの私の願いだが。
東京ドームでのツアーファイナルが発表されたとき、RYUICHIは「覚悟の夜になる」というコメントをしていた。
彼らにはさまざまな覚悟があると思うが、これはRYUICHIの声について「今の状態をありのまま伝えたい」という「覚悟」のように感じた。
また、本人はインタビューで喉の不調や障害を乗り越えて進化したいとまで言っている。その「覚悟」でもあるだろう。
他のメンバーたちも同様だと思う。
今回の件とは関係ないが、今回のツアーファイナルにあたって終幕を思い起こさせるような演出(LOVE SONGをライブで歌ったり黒スーツ一列横並びでの東京ドームなど)をいくつか取り入れてきたことについてはこう思う。
一部で「LUNA SEAはRYUICHIの声が出なくなってもうだめだ」という声もちらほら見受けられるが、私はこの意見についてのアンサーではないかと思った。あえて終幕を意識した写真を使うことで、「自分たちはあの時とは違う」「新しく生まれ変わる」という前向きなメッセージではないだろうか。
2025年2月23日は、そんなトラウマを克服するための夜になるだろう。
私にできることは、「本人たちがやれると思っている」からこそ超ハードなスケジュールでライブをしてくれていること、不調だからと諦めたりせず常に前向きな発言をしてくれている彼らを信じるのみだ。
彼らなりの誠意をしっかりと受け止めてこれからも応援していきたい。
LUNA SEA、そしてRYUICHI、大好きです。
SLAVE/RKF
追記
2024/9/5のイベントでRYUICHIが「色々あって」欠席したようなので心配です。体調でなければいいな。お大事になさってください。