日本語の隣に英語 ニセコエリアの当たり前
ニセコ入りした初日の夜は朝から諸々疲れていたので近所のスープカレー屋に。このお店、外からは一見どこにあるかもわからず、雪の壁の中にスープカレーという旗が立っている事で気が付きました。一見雪に埋もれた空き家に見えたくらい古い建物で、恐る恐るドアを開けるとお店の中も木のくたびれ具合もドアの建付け具合も、古さは全くと言っていいほど隠せていませんでした。それでも、その古さを生かしたインテリア。こじんまりとしているけれどお店自体すごくおしゃれな感じがしました。ニセコエリアの飲食店のクオリティの高さが伺えました。机に置かれたメニューは写真付きで日本語と英語が同じ大きさで表示されていて、子供でも外国人でも分かりやすいようになっています。日本語と英語の並列表記はニセコスタンダードで、どこの飲食店でも、日本語と同じように英語を見かけました。
価格は表参道や丸の内と同じレベルという印象です。表参道のお店より隣の席との幅もあり、ゆったりと食事することが出来ました。
英語表記もそうですが、このカレー屋さんもレジの隣にチップを入れる瓶が置いてありました。英語で「チップはこちら」という事が書いてあったのだと思います。お金の入った瓶を不思議そうに見ていた息子。これは何?と聞かれてチップを入れる瓶だよと教えてあげても不思議そうにしていました。さすがに東京でもレジの傍にチップ入れがあるお店はそうはありません。息子にとって見慣れないチップの瓶はこの先ハンバーガーショップでもカフェでも多く目にすることになります。
防災無線も日本語と英語
私が東京で住んでいる区でも「こちらは防災OOOです」と定期防災無線と臨時防災無線が流れます。ここ倶知安(くっちゃん)でも防災無線が流れるのですが、日本語で放送した後に英語で同じ内容が放送されていました。私が東京で過ごしている所も年中外国人が多い土地なのですが、防災無線は日本語だけ。この日本語と英語の防災無線からも倶知安町の外国人へ対する姿勢が伺えました。静かな町に外国人が増え、この町の人は初めは感動し、そしてその増え方に戸惑い、でも受け入れて、スムーズに共存できる方法を探っている。2日本に住むなら日本のルールを覚えよと一方的な目線でなく、どのようにしたらここが住みやすくなるか、元居た住民とスムーズに暮らせるか、町も一緒になって探っている姿勢が防災無線一つからも伝わってきました。
初めてこの無線を聞いた際には、おお!そんな方法があったか!?と感動でした。大雪のお知らせや、雪が解けて屋根から落ちて来る融雪注意など、防災無線自体も倶知安町独特で楽しめましたが、よし、それを英語で何と放送するかな?と予想するのも楽しみになりました。
看板は英語に日本語が基本
お店の看板は主に英語、ローマ字表記です。もちろん日本語も併記してあるのですが、目立つのは英語でした。日本の他の観光地でも日本語と英語と中国語などが併記している事がありますが、ニセコは日本人高齢者を想定したサービスは少なく、日本人でも英語読めるよね?と思っているのかそもそも日本人観光客を相手にしていないのか、、、、。
ニセコに住むだけで自然と国際感覚が身に付くとは思いませんが、ニセコでは普通の田舎とはちょっと違った感覚が味わえることは間違いないと思いすし、子供が英語に興味を持つきっかけは沢山あると思いました。
外国人を受け入れるという点では東京より少し先を行っている、そんな臭いがしました。
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