【中間報告書】「ギブ」を続けると「ギフト」ができるようになるのか？
「テイク」を期待せずにひたすら「ギブ」するように意識して行動したら、自然と「ギフト」ができるようになるのか。
また、自分の幸福度は上がるのか。
これを検証するために、私は現在、なるべく対価を求めない「ギブ」、またはまったく対価を求めない「ギフト」を意識して行い、都度そのときの幸福度、疲労度と所感を記録するという実験を行っている。
2024年7月1日から2024年9月1日までの実験の経過をここにまとめる。
6月当初の研究計画書はこちら。
本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」に参加する過程で、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。
「研究員制度」にご興味のある方はこちらへどうぞ。
https://hosting.lancers.jp/lp/lab_researcher/
私が参画しているのは指定企画「タダの箱庭」。
タダの箱庭プロジェクトについてはこちら。
◆実験期間
2024年7月1日～2024年9月1日（9週間）
◆実験の状況
「ギブ」＆「ギフト」の記録
幸福度、疲労度の推移
「ギブ」＆「ギフト」実施回数
なるべく対価を求めない「ギブ」を行った回数：54回
まったく対価を求めない「ギフト」を行った回数：15回
「ギブ」も「ギフト」も行わなかった日数：16日
「ギブ」＆「ギフト」実施回数（週単位）
◆当初からの変更点
幸福度だけでなく疲労度も記録して「ギブ」＆「ギフト」の行為との相関関係を見てみることにした（「ギブ」＆「ギフト」を行ってとても疲れる場合があることに気づいたため）
「ギブ」も「ギフト」も行わなかった日についても幸福度、疲労度を記録することにした（なにか発見があるかもしれないと考えたため）
◆発見と所感
「ギブ」＆「ギフト」を行ってとても疲れることがある
→疲労度も記録することにした「ギブ」も「ギフト」も私生活におけるものが多く、仕事におけるものは少なかった
実験開始から4日間くらい、張り切って何度も「ギブ」＆「ギフト」を行っていたところ、幸福度に対して疲労度が高くなった
徐々に無理をしない範囲で「ギブ」＆「ギフト」をするようになり、幸福度は高く疲労度は低い状態で安定するようになってきた
最も多かった「ギブ」は私生活における「夕食の買い出し」だった
最も多かった「ギフト」は私生活における「食器洗い」だった
「ギブ」も「ギフト」も行っていない日を記録するとなにか発見があるかもしれないと記録を続けてみたが、現在までのところ特に目新しい発見はない
月の満ち欠けと「ギブ」、「ギフト」、幸福度、疲労度の相関関係は、現在までのところ特に見られない
「ギブ」を続けると「ギフト」ができるようになり幸福度が上がるという仮説については、「ギフト」の回数は増えていないが、幸福度は比較的高い値で推移するようになっている
◆検証したいこと
「テイク」を期待せずにひたすら「ギブ」するように意識して行動したら、自然と「ギフト」ができるようになるのか。
また、自分の幸福度は上がるのか。
「ギブ」＆「ギフト」をするたびに幸福度、疲労度を記録することが習慣になった結果、より自分自身の状況をより俯瞰して見られるようになってきた
箱庭実験シェア会を初めとする関連イベントに参加すると、実験に対するモチベーションが上がる
→情報感度を上げるため、LINEオープンチャット「箱庭のドア」に参加した（2024年8月25日、1,008人目の参加者となった）
◆特筆すべきできごと
本当は他人にお願いしたかったことを本音を言い出しにくく自分が買って出た結果、幸福度は大きく下がり、疲労度がとても高くなった（2024年7月5日、私生活）
求められた情報に自分なりに考えた情報を加えて提出したが、あまり必要とされていなかったようで軽く受け流されて幸福度が低くなった（2024年7月10日、仕事）
「ギブ」の出し惜しみをした結果、幸福度が大きく下がった（2024年8月7日、私生活）
体調が優れない中「ギブ」をした結果、大きな達成感を得ると共に幸福度もとても高くなり、対する疲労度はそれほど高くならなかった（2024年8月14日、私生活）
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\begin{array}{|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|} \hline
\text{回} & \text{年月日} & \text{ギブの内容} & \text{ギフトの内容} & \text{相手} & \text{テイク（対価）} & \text{所感} & \text{幸福度（0〜10）} & \text{疲労度（0〜10）} & \text{備考} \\ \hline
\text{10} & \text{2024/07/05} & \text{夕食買い出し} & \text{} & \text{夫、自分} & \text{家族の満腹} & \text{重い。買ってほしかった。買ってほしいと言えば良かった。} & \text{2} & \text{8} & \text{買って帰る？と聞いたのは自分。} \\ \hline
\text{17} & \text{2024/07/10} & \text{追加情報抽出} & \text{} & \text{仕事関係者（目上）} & \text{無し（ややマイナス反応）} & \text{少し虚しい。} & \text{4} & \text{4} & \text{求められた情報に自分なりに考えた情報を加えて提出したが、あまり必要ではなかったように見えた。} \\ \hline
\text{55} & \text{2024/08/07} & \text{夕食買い出し} & \text{} & \text{息子、自分} & \text{息子の満腹} & \text{夫にも必要だったのかもしれず悪いことをした気がした。} & \text{3} & \text{2} & \text{ギブがトゥーマッチになって自分が疲れすぎないように抑え気味にしたが、罪悪感のようなものが残ってしまった。} \\ \hline
\text{62} & \text{2024/08/14} & \text{夕食買い出し} & \text{} & \text{夫、息子、自分} & \text{家族の満腹} & \text{体調が悪かったがやり切れて良かった。} & \text{9} & \text{4} & \text{} \\ \hline
\end{array}
$$
◆今後の計画
「ギブ」&「ギフト」の量と質の向上
「ギフト」の回数を増やしていきたい
仕事における「ギブ」&「ギフト」にもっとチャレンジしてみたい
私生活においてもっといろいろな「ギブ」&「ギフト」を行ってみたい（現在までのところ、「ギブ」が夕食買い出しばかりで、「ギフト」が食器洗いばかりである）
「特筆すべきできごと」の深堀り
上記「特筆すべきできごと」があったときの状況を深掘りしたい
「ギブ」も「ギフト」もしないときの状況を深掘りしたい
各種相関関係の観察
幸福度、疲労度が「ギブ」＆「ギフト」を行った相手との「人間関係」と相関関係がある可能性を探りたい
月の満ち欠けと「ギブ」＆「ギフト」の行為に相関関係があるか、長期的に観察したい
月の満ち欠けと幸福度、疲労度に相関関係があるか、長期的に観察したい
その他
関連するイベントには積極的に参加したい（モチベーションが上がるため）
あまり予定を詰め込みすぎないように気をつけたい（心身がキャパオーバーになると「ギブ」＆「ギフト」をする余裕がなくなったり生活に支障が出たりするため）
◆イベント参加記録
※2024年8月30日時点
この実験に関連して、2024年7月から2024年8月までの間にいくつかのイベントに参加した。
詳細はこちら。
「タダの箱庭」キックオフミーティング
2024年6月15日
箱庭本の感想シェア会＆企画会議
2024年6月26日
ダブルワールドオンライン対話会（第1回）
2024年7月19日
箱庭実験シェア会（7月）
2024年7月22日
人生を豊かにする [働く場所 ] [働き方]ーこれからのワークスタイルを語ろう
これからの“働き方”を、ウェルビーイング(Well-being)視点から問い直す《co-en リニューアル記念 トークイベント》
2024年7月24日
「タダの箱庭」研究員シェア会
2024年08月10日
箱庭実験シェア会（8月）
2024年8月21日
◆書く瞑想 ジャーナリング Zoomセミナー
2024年8月30日
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