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空港検疫を華麗に突破したかった話

ご存知の方もいるかもしれませんがオーストラリアは検疫が厳しいことで有名です。今回はそんな空港での検疫を覇気で突破した話について書こうかと思います。

日本での準備

留学前に荷造りを始めるとどのくらい日本食を持っていくかという悩みに必ず直面します。私ははじめ預け荷物は大きめのキャリーケース一つだけに収めたかったので全くもっていかないつもりでしたが、両親の勧めもあり預け荷物を一つ増やしそこに日本食を詰めていくことにしました。
しかしここで発生するのが「検疫めんどくさい問題」です。初めにも書きましたがオーストラリアの検疫はとても厳しく食べ物を持ち込む場合はほとんどの場合申告をしなければいけません。さあ困った。海外に一人で行くことすら初めてなのに初っ端から英語で検疫を受けるなんて正直全然自信ないぞ。ということで私、調べました。YouTube、Google、X、あらゆる媒体で調べた結果、どうやら持ち込むものをすべて英訳してリストアップしておくことで特に荷物を開けられたりすることなく検疫を突破できるらしいのです。そうとわかったらもうリストを作るのみです。心の中で先人たちにお礼を言いながら急いで持ち込むものリストを完成させ無事渡航日を迎えました。

小話 ~となりの席のスティーブン~

渡航日当日、家族や友人との別れを済ませいざ飛行機に乗り込むと隣の席には大柄の男性がすでに座っており、窓側の席を予約していた私は膀胱炎になる覚悟を決めつつ自分の席に着きました。すると突然隣の彼が「俺の名前はスティーブン。君は?」と話しかけてきました。突然のことにびっくりしながらも自己紹介をすると、「トイレに行きたくなったら俺が寝てても肩叩いて起こしていいからね!」と一言。留学への緊張が少し解けた瞬間でした。ありがとうスティーブン。その後少し談笑をして眠りにつき朝6時ごろに無事目的地へと到着しました。「オーストラリアにようこそ!五年間楽しんで行けよ!」窓から滑走路を眺めていた私にスティーブンがまた声をかけてくれました。子供ができたら名前をスティーブンにしようかなとほんのちょっとだけ思いました。

いざ検疫

飛行機を降り、預け荷物を回収し終わるとついに検疫です。預け荷物がなかなか出てこなかったので私が検疫の場所についた時にはすでに少し列ができていました。そこから観察するに、どうやら検疫は二段階あるということがわかりました。まず一段階目で飛行機で記入した入国カード(下に写真があります)を係員に見せ、その後内容物によって二段階目の検査を受ける場所が変わるようです。しかし何も心配はいりません。なぜなら私にはリストがあるから。そんな調子で待っているとすぐに一段階目の順番が回ってきました。入国カードを係員に渡し次の指示を待っているとなんとびっくり、止められました。係員の方が尋ねます。「1の中の何を持ち込んでるの?」何のことかもわからないまま私は必死に平静を装い、「胃腸薬とか目薬とかです」と答えました。すると係員の方が1の横の丸印をつけ、じゃあ2段階目に進んでいいよということになりました。どうやら1にチェックを付けたのがよくなかったようです。でも、ちょっと言い訳を聞いてください。これ全部の元凶は7番だと思うんです私。なんですか伝統的な医薬品って。きっと漢方薬とかのことだろうと思った私は正露丸や市販の目薬などを持ち込んでいたので念のため両方にチェックをつけていたのです。ね、これ私は悪くないでしょ。

そんなこんなで何とか1段階目を通過して2段階目に辿り着いたはいいものの、予想外の敵から攻撃を受けすでに当初の余裕はなくなっていました。でも私にはまだリストがあります。2段階目で待ち受けていた係員の方にリストを手渡しこのままスッと通してくれることを祈りました。そんな祈りもむなしく、係員さんから「バッグを開けて頂戴」と伝えられました。恐る恐る私がバッグを開けると係員さんは豚汁を手に取り「この豚肉は加熱されてるの?」と聞いてきました。ここで私は豚汁の英訳をPork miso soupにしたのがよくなかったのだと気づきました。オーストラリアは生ものを持ち込むことが禁止されているのです。何が引っ掛かったのか分かった私は少し落ち着きを取り戻し、豚肉が加熱済みかつフリーズドライであることを伝え私の留学の第一章 検疫編は無事幕を閉じました。

これからオーストラリアに来る人へ

なんだかんだあって当初思い描いていた通りにスマートに検疫を突破するということはかないませんでしたが、それでもリストは作っておいてよかったなと感じました。さすが先人の知恵。今回の経験から常備薬は伝統的は薬に該当するであろう(100%ではないので心配な方は1にもチェックしてください)ということと、持ち込みリストを作るときはすべての食材が生じゃないとわかるように英訳するなどすることが大事だなと思いました。これからオーストラリアに旅行や仕事、留学などで来る機会がある方はぜひリストを準備してこっちでも快適な日本食生活を楽しんでほしいです。需要があることを願って今回作成したリストも載せておくのでよかったら参考にして作ってみてください。あわよくば皆さんが作った改良版を私にシェアしてほしいな、なんて。

持ち込みリスト(ちなみに商品のパッケージにも同じ数字を書いておきました。これ以外と便利。)

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます。今後もこんな調子で留学生活で体験したあれこれをシェアしていきたいと思っています。次回はホームステイ先で起こった話について書こうかなと思っています。ではまた次回のnoteで。

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