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母と大泉さんとディアファミリーと「震える舌」

母とディアファミリー、観てきました。こんにちはお母さん(山田洋次監督、吉永小百合主演)以来、すっかり大泉さんがお気に入りになってしまった母。またしても何も知らず84歳女性を虜にした大泉さん🤣


物語は、日本のカテーテルがいかに世界一と言われるほどになったか、娘の為に人工心臓を作ろうとした大泉さん演じる社長が、いかに家族や協力者に支えられ成し遂げたかが、昭和テイスト満載で描かれます。カテーテルって、知りませんでしたが、アーヤって使うもんなんだ😳勉強になりました。


昭和生まれにはたまらん、70年代名古屋駅の姿や、新幹線内の喫煙、東京駅の通勤ラッシュ階段を逆走する大泉さん(このシーンは2回あり監督の拘り感じる)など、懐かしさや早い展開、感動的シーンで、派手さはなくとも充分の良作でした。☺️


一つ思い出したことがありまして。


昔「震える舌」という映画がありました。野村芳太郎監督、渡瀬恒彦、十朱幸代主演で、その恐ろしさからホラーに分類されますが、れっきとした医療ドラマです。(鬼才野村芳太郎は山崎努が怪演した八つ墓村、砂の器など、恐いテイスト満載の監督なんでそれもあるかしら)


埋め立て地の土砂で、母、十朱幸代に黙って土遊びする幼い少女。しかしその土砂には毒があり、少女はやがて破傷風を引き起こす。

少しの光でも身体に当たろうものなら「痛い!!痛い!!」と泣き叫び、悪魔のような言葉にならぬ悲鳴をあげる。「あああ!ぎぎぎぎ!」引きつけで舌を噛み切らぬよう、猿轡を噛まされ、ベッド上で暴れる幼女を押さえつけるため、真っ暗な部屋の中、四肢は縛られた。

それでも、ほんの少しの事で(小児病棟の弊害)悪夢の引きつけがやってくる。

「ウギギギギーツ!!!」やがて母は看病に疲れ、自分の髪を切るなど狂い出すが父、渡瀬恒彦に支えられなんとか持ちこたえる。

悪夢の時間は去り、医師らの懸命な治療もあり回復した幼女は父に言う。「ジュース飲みたい」

走る父。自販機で何本もジュースを買い、とって返すが椅子に躓き転んでしまう。しかし、立てず大泣き。男泣きで物語は終わる。


当時僕は、コレを日曜昼間観たと思う、テレビで。強烈な印象で、いまだに少女の悲鳴が頭にこびりついている。


震える舌が目に見える悲鳴なら、ディアファミリーは「少女たちの目に見えぬ悲鳴」だ。人工心臓認可まで十年、娘の命も残りわずか、実用化までの多額の費用。技術的問題や医療界の上下関係に邪魔され、焦る父。心臓以外にも無理がかかり、多臓器も弱って、娘は悟り、言う。

「私の命は大丈夫。他の苦しんでる人達の為に、その知識、使って」

亡くなった同じ病の少女の為に、その子の靴を履き坂を上る娘。一番泣いたシーンだ。

心臓の病の為に、できることも出来ない人々がいる。それを気付かせてくれたことに感謝したい。そして色々な人々がそばにいてくれるからこそ、自分も生きて行けているのだと、信じたい。


震える舌も、ディアファミリーも悲鳴の物語だ。ただ、そこには、両作とも救いがあった。

、、と、上手くまとめる俺は長文お構いなし🤣


姉んとこの娘は2回観に行って、2回とも泣いたそうです😭僕もダダ泣きでした😭

母に感想求めたら「ケツが痛い」😂😂84歳映画好きの大敵は、どんなにいい椅子でも薄くなった自分のケツ肉には勝てん!、であったマル🤣🤣🤣🤣


#ディアファミリー

#大泉さん

#大泉洋

#菅野美穂も上手かった

#光石研の憎まれ役は目立たないが素晴らしい

#またしてもここにケツが痛いとのたまう84歳映画好きがいることに気づかない大泉さん 🤣

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