【後藤達也氏】『「利上げ」とは? そもそも経済解説#2 (2022/5/29)』を見てみた(その4)
FRBの政策金利って?
FRBが「利上げ」「利下げ」時に、何の金利をいじってるのか?
フェデラルファンドレートの誘導目標
フェデラルファンドレートとは
銀行間での短期資金を貸し借りする巨大なマーケットの金利です
銀行間の市場では
アメリカにはJPモルガンチェース、シティバンクといった大きな銀行や地銀が数多くある
銀行では、日々経営している中でお金が「今日はちょっと余ったな」っていう日もあれば、「少し足りないから誰かから貸してほしい」っていう日がある
そのお金を銀行間で、融通し合うということが日々行われている
例えば、
JPモルガン:「今日は結構金が余ってるから、1億ドル誰かに貸してもいいですよ」
一方でどこかの銀行:「1億ドル借りたい」
となった場合に、
JPモルガン:「1億ドル貸しましょう。ただ利子は支払ってくださいね」
JPモルガン:「年利1%で日割りで換算して利子を払ってくださいね」
というやり取りしている
今の銀行間の市場
FEBが年利換算で0.75〜1%に収るように日々運営している
例えば
1%を超えて「2%や3%で貸してくれ」と需給が逼迫する状態になった場合に、FRBがたくさんお金を供給することによって金利を抑えてあげる逆にお金が余って、金利が0.5%や0.2%と、どんどん下がっていった場合には、その銀行間市場に溢れてるお金をFRBが吸収することによって、0.75%以上に上げていくというようなことをする
というのが日々の金融調節を行っている
そのターゲットとなる金利がフェデラルファンドレート
銀行間の貸し借りの金利で経済全体に影響を及ぼせるのか
及ぼせる
金利はいろんなところにつながっている
銀行間の1日の貸し借りの金利だけであっても、ここを操作すればいろんな形で波及していく
・銀行がより長い期間借りる金利とかも変わっくる
・企業が借りる金利
・個人が住宅ローンで借りる金利
まとめ
FRBの庭先ともいえる銀行間の短期市場を操作することによって、幅広く経済に影響を与えられる
その結果、住宅ローン金利とかいろんなところにも及ぶので、利上げすれば需要を抑えられて結果的にインフレも抑えられる