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HSPという私の諸刃の剣

HSC/HSPをご存知ですか?数年前から日本でも教育業界・福祉業界で話題にあがるようになったワードです。

今回は私も当てはまるHSPについて書いていきます。
お子さんに当てはまることもありますので、ママさんもぜひ読んでいただけると幸いです。


HSC/HSPって簡単にいうとどんなもの?

敏感すぎる人(子ども/大人)のことです。最近だと、「かくれ繊細さん」「繊細すぎてつらい」などというワードの書籍が出ています。そういった人たちがおよそ当てはまりやすいです。

障害なの?と思われる方もいるかと思いますが、障害ではありません。それも踏まえて詳しく書いていきます。

HSPについて詳しく!

そもそもHSP/HSCは Highly Sensitive Person / Children 「非常に感受性が高い人/子ども」とアメリカの心理学者アーロン博士が生まれつき持つ気質として提唱したものです。

日本の臨床医:長沼睦雄氏はHSP/HSCについて今まで「感受性が高い人たち」「共感性が高い人たち」「敏感な人たち」と表現し書籍を出版しています。

それらの気質を持つ人は全人口で見ても15〜20%とアーロン博士は提唱しています。誰しもに当てはまるわけではないがために自分でも他者からも気づきにくいと言われています。

HSPとHSCは大人か子どもかの違いですね。子どものうちに気づければHSC、大人になってから気づくまたはHSCが大人になるとHSPと呼ばれます。

HSPの気質柄困ることは多くあります。
例)
匂い、光などの感覚刺激に敏感
物事を深く丁寧すぎるほどに考える
感情への刺激、共感性が高い、など

一見長所に見えることも行きすぎれば自己否定の要因になります。そのため生きづらいと感じることが多いのです。


(ちなみに案件じゃないので買っても私への利益はゼロです笑)

筆者なおこの場合

私は持病(うつ病)の関係で精神科でのカウンセリングなど足掛かりがあったため、学生のうちにHSS型(外向的・社交的)HSPの気質があると言われて気づくことができ、自覚しながら生活してきました。

ただ、この気質が持病との相性最悪な時期もありました。HSPの気質がどうでもいい他人の不機嫌を吸収して、排出せずに自分の中で溜めて、自己嫌悪につながるのです。
自己嫌悪の高まりは自己有用感の減少に繋がります。すると今度はうつ病が顔を出し、激しい自己否定へ。でも、HSS型なので刺激を求めてまた外へ行き、同じことの繰り返し。

しかし、この気質は悪いだけではないのです。他人のしてほしいことが明確に分かる。余裕がなくなっている人を見逃さない。心身の変化を丁寧に見る必要がある教員を志望していた私にとってはまたとない長所です。

HSCへのケア

子どものうちに感受性が高い、敏感な子と気づかれることは稀です。私が過去に出会ったHSCは既に敏感がゆえに体調不良(過敏性腸症候群など)が全面に出ているケースもあり、周囲がHSCへの知識を持つことの重要性が分かりました。

もしHSCと出会ったら静かに寄り添って、求められたときに力を貸してあげてください。

場の空気を敏感に察知する子どもは賢く見えますが、それだけではなく子ども自身に大きな負荷がかかっていることを知って接してください。

HSCにとって必要なのは、機嫌を取らなくていい大人や空気を読まなくていい環境です。


「生きづらさ」を抱えてどう生きるか

周りの目を気にしすぎてしまう、空気を読んで生きている、相手にしてほしいことを先読みして行動している、これらは他人を思いやる長所であり、自分に負荷をかける短所です。

しかし、そもそも生まれついての気質です。「治す」という概念は当てはまりません。そのため、トレーニングをしていく必要があります。

例えば光や音に敏感な人は、苦手な環境を周りに伝えておく、自分で調節できるところは調節する、など。

難しいですが「つらい」と思う環境を変える努力が必要です。

私の場合、疲れているときは人との会話を避ける、緊急アラートがどんな音・音量で鳴るのか把握しておく、集団行動をした次の日は自分の好きなことを中心にする、などです。

これは人の気持ちを察知して溜め込まないようにしたり、あらかじめこころの準備をしていたり、溜まってしまったつらさを解放する手段です。

必要なトレーニングや解決方法は個人によって異なるので、本やWebサイトで調べてみてください。

そしてHSPさんは、この気質が使い方次第で自分の強い味方になることを忘れないでください。


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椎名なおこ
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