ASMRがAC乗りに与える副次効果についての検証
チャプター1,始めに ~5:00
事の発端はとある放送だった
強いAC乗りがやっている事の一例として
「ASMRを聞きながらACをプレイする」といった事情が挙げられた
本人は否定していたが、現X(旧Twitter)では共感の声が複数挙がった
思っていた以上に共感が多く、その中には上位プレイヤーも数名存在した
ここに筆者は興味を抱いた
「ASMR」
Autonomous Sensory Meridian Response
自律的感覚絶頂反応
簡単に言うと、視覚や聴覚の情報で感じられる心地よさの事である。
近年では、シチュエーションに合わせた音声や、環境音を使った動画の総称に使われる傾向がある
調べてみたところ、ここで挙げられている「ASMR」の内容の大半は、シチュエーションに合わせて行われるボイスドラマに近いもののようだった
ボイスドラマを聞きながらACを?
筆者は困惑した
あの忙しいゲームをしながら内容を楽しむ事ができるのか?
第一、ACというゲームのプレイにおいて、「音」は多くの役割を担う
威力の高い武器のアラート、ミサイルの追従判断、敵機の追跡の有無等、簡単に挙げただけでもかなり戦況に影響があるものばかりだ
自らそのアドバンテージを捨てる必要性を感じない
しかし、ここで逆に考える
その捨てたアドバンテージをどこで補っている?
視覚情報?それとも俗に言う「感」というやつなのか?
それを理解することができれば、自分はよりACに乗ることを楽しめるのではなかろうか?
以上がこの検証に至った経緯である
ここまで見た方は飛躍した話だと思うだろう
そんなの一時の冗談に決まってるじゃないか
そんな事しても何も役に立たないと
私も正直そう思う
しかし、一度考えてみてほしい
古きを生きた人々は、鉄の塊が空に浮かぶ未来を想像しただろうか
遥か遠方と対面できる奇跡が現実になると確信しただろうか
答えは否である
現実がそうであったとしてもだ
だからこそ、検証にこそ真実が宿るのだ
と、それっぽい事を言ってみたが
要は面白そうだしやってみようという話である
長い前置きはここまでにして本題に入っていこう
チャプター2,検証環境 ~3:42
使用機体は以下とした
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機体名は1.(ワンポイント)
構成は完璧。1つ足りないのは搭乗者の技量のみ
開始前の筆者のレートは1881
サーバーはラグといった不確定要素を減らすために日本を選択
ここから1週間ASMRを聴き続けた状態でのみランクマを回し、最終成績を結果とする
下記していく備忘録はなるべく修正しない
文言を考えず、修正しないほうが真実を書けるはず
記憶には鮮度があるのだ
それでは開始する
完全なライブ感で書いていくため、メモとも呼べない粗雑な文章が目立つとは思うが、どうかご容赦いただきたい
チャプター3,検証開始初日 ~10:32
体調は良好
夕食、入浴、歯磨き、全てを終えたベストコンディション
このまま布団に入りたくなるくらい
服装はいつものシャツに下着
部屋にはヒーターをガンガン効かせる
自然に矛盾した環境のなんと快適なことか
ここで一度募集したASMRを確認
かなりの数が集まった。思った以上に多くの人がASMRを聞きながらACに乗っているようだ
イチオシを紹介してくれた戦友達、ありがとね
先述した通りシチュエーションボイス系が多かった
というかそれしか無い
1本で53分!
あまりに長い
タイトル的に耳掻きらしいが、そんな長時間耳の穴をほじくられたら大きさが広がってしまう
とりあえず長さ的には十分
1戦4分と長く見積もってもギリギリ11戦行ける
筆者、実は今回が初のASMR視聴
こんな形でこの文化に触れるとは、人生わからないものである
1戦目
プラズマ軽四(片手LUDLOWなので恐らく試験機か)勝利(+15)
有利対面とあってか中々ASMRの内容に集中できた
方言の目立つ幼馴染に耳掻きをされるといった内容らしい
だがしかしアラートが全く聞こえない
見て避けられる武装でよかった
2戦目
パルガンダケット重二 勝利(+9)
流石にこの構成には負けない
内容を聞く余裕はまだある
幼馴染に耳かきしてもらっておいて女性の友人に構っているらしい
私は純愛過激派 一途であれ青年
相手なんか見ろ、ひたすら一直線に私を殺そうとしてきたぞ
一途だ
3戦目
重ショブレーダー重2 勝利(+9)
マップが広いのもあって快勝
しかし内容にはあまり集中できなかった
重ショ対面はやはりくるしい
若干黒い台詞があったのは耳に残っている
修羅場?若干独占欲じみてて私好合
でも内容はあまり聞いていない
最悪
4戦目
PBT 敗北(−20)
さっきの人が乗り換えてきてた
ガンメタはやめてほしい
ASMRどころじゃなくなってしまった
勢いでお気持ち表明してしまったが、負ける自分が悪いのだ
寝落ちした相手の為に喋らなくなるのか、細かいなとか思ってたらボイスなしのボーナストラックになっていた
ここで音声を変更
リストを組んでくれていたので移行がしやすい
次のやつは双子の耳かき屋さんに耳かきされるものらしい
耳掻きジャンル、なかなかに層が厚い
5戦目
PBT 敗北(-15)
PBT戦が忙しすぎてあまり頭に入らない
ミサイルの音が聞こえないよ~
先程のTweetに返信が返ってきてた
そういうときのためのASMRらしい
なるほど、精神安定剤の路線か
6~9戦
PBT 敗北(計-30)
全く音声に集中できない
実証結果そのままを大切にするために対戦ごとにメモを書いていたがこの連戦は一切集中できなかったのでまとめることにする
耳かき屋さんで寝落ちしていたと思ったが、ここは土俵の上だったらしい
姉妹ではなくて重ショと10連ミサイルに挟まれて無理矢理墜とされていた
しかも4連戦。AQBよりしつこい
双子の重ショに囲まれていると思えば状況は同じか?
可愛がりの料金は高かった
頼むからもうちょいまけてくれ
美人局にあった気分だ
PBT対面の下手さが如実に出てしまった
これでは検証にならない為世界へ移動
国技よさらば
10戦目
PBT 勝利(+2)
もうええて
11戦目
エツジンコラミサ中二 敗北(-24)
コラミサが聞こえなかったため交差で事故を2回もしてしまった
いつもは絶対に負けないは言い訳にならないだろうか
悔しい
トラックも終了し、いい感じの時間なので1日目終了とする
最終レートは
1827
マイナスからのスタートになってしまった
ASMR、ボイスよりも音のターンが多い
重低音は確かに心地良い。疲れていたら寝られるかもしれない
あと体育館から響く音にそっくり
なんだかノスタルジックな気分
1日目の総括としては
音が聞こえない!だった
以上
面白味がねぇ~
チャプター4,day2 ~3:45
体調は省略
今回は1個のASMRで回す
単純に集中力が切れたら検証にならないと思った
今回はクーデレ年下メイドに耳かきされるやつを選択
熱く推してくれていたので期待している
喋りメインという感じらしいので前回とは違う結果が見込めるはず
1戦目
ミサバズLCSタンク 勝利(+11)
快勝
汚染Aの地形はやはりいい
重ショLRBの時だけ来ないで
あと内容が中々にいい
これを選んだ人は私と握手しよう
2戦目
レガリア (+2)
クーデレはいいぞ
過去から未来まで変わらない事実
三戦目
グレグレLCDタンク(+2)
分かったぞ
この作品を勧めた人はマゾだ
お互い好意が存在するからこそマゾヒズムは成立するのだ
この作品はよくわかっている
4戦目
スタンガンスタンガンオビオビ中二 勝利(+3)
ここまで作品の感想しか書いてなかった
実際戦闘で考えていることは少ない
モチベ維持に使われているのか
高位ランカーは負けない試合が続くからASMRに集中できるというのも頷ける
5戦目
重ショ重ショパルシパルブレ中二 敗北(-12)
重ショが避けきれず敗北、おしい
オチが素晴らしかった
この人の作品いいかもしれん
今回は1834、微量のプラスで撤収
普通にASMRの感想しか書いてないじゃないか
ACである必要がない
しかし、一つ分かったことがある
戦闘外に意識を割いてる=負けない試合、負ける試合どちらも同負荷で進んでいる
長時間の操作負荷を緩和しているとも考えられるかもしれない
あと、単純に流れ作業になるためポイント収支を気にしなくなる
ASMRはストレス緩和の効果も見込めるらしいので、すごい適当な式を作る
ストレス緩和効果+本人の技能−聴覚>対戦相手 =勝利
我ながら適当
EN余剰出力の関係みたい
ACっぽい事を今のうちに言っておく
まずい
モチベーション維持に使う使用が大半かもしれないという結果が2日目にして遠方に見えてきた
まだなにかあるはず
明日は時間を延ばす
チャプター5,day3? ~4:50
正直に言います
あれから2週間全くASMRを聞いていなかった
三日坊主にもなれなかったの、流石にマズイ
しかし、これも全部YOJINってやつが悪い
あんなん見たらランクマカスマ回りたくなっちゃうだろ
かく言う私もYOJINに出場が決まっていたのだ、そりゃあやる気もでる
YOJIN本戦数時間前に気が付く
音が聞こえない
当たり前だ
全体音声1で聞こえるわけがない
ASMRの副次効果
ただ単に極小音声でACをやる馬鹿が誕生していた
だが、音声を7に戻した本戦は今までで一番調子が良かった
1回も勝ててない相手や猛者たちに勝てたのはすごく嬉しい
ASMRの効果か?まさか
チャプター6,day4 ~2:37
さて、そろそろ検証に戻らねば
チャージ当たるのが気持ちよかった pic.twitter.com/IOOF5XAS0h
— sanma (@sanma2002) January 25, 2025
何やってんの
小学生並の感想を挙げている場合じゃない
せっかくのリセット後Aという検証にピッタリの時期を通り過ぎた
タンクが楽しすぎて完全に忘れていた
それもあるが
ドミナント初取得のプレイヤーの獲得報告が嬉しすぎてモチベーションがハイになっていたというのも言い訳に使わせてほしい
いつの時代も拘りや努力が実を結ぶ瞬間を見るのは楽しい
直接関わっていなかったとしても
近くでそれを見ていたものからすると、感動ひとしおあるというものだ
色々あるシーズンだったけれど彼らの栄光を称えたい
本当におめでとうございます
本当に感情的なモチベーションはかなり高かった
大会が頻繫にあったというのも大きい
あれはいいものだ
ここで思うのは、ASMRはday2で挙げたように、モチベーション維持の要因の一つでしかないというものだ
実際のところ、メモにまとめはしていなかったものの、音声を聞きながらのランクマッチは日常的に行いはしていた
ここで感じた違いは大きく挙げて三つ
・負けに対しての言い訳ができること
・ASMR内容に集中、あるいは楽しみを覚えて苦しい戦況での精神的な負荷が減ること(手癖で動きやすくなる)
・なんだか今の自分の状況が無性におかしくて楽しくなってくること
全体的にモチベーション維持でしか役に立っていない
というかよく考えなくてもそんなもんだろう
不利を背負って戦うより、有利な状況で有利な点に着目していった方が成長として身につくのは当たり前である
以上が、ここまでの私の主観だ
すみません
これじゃあ検証なんかあったもんじゃない
ASMRがAC乗りに与える副次効果=自分がもの続きしない馬鹿であることが判明
上記になってしまった
チャプター7,総括 ~3:00
さて、先程までしょうもない文を書いてきたがここでまとめに入る
そこ、続かなかったから書けなかったんだろとか言わない
事実だ
私がここまでアホみたいな検証をした理由としては
疲れたなら肩の力を抜いてACやろうぜ
って事が言いたかったのである
強くなりたい!勝てない!苦しい!
大いに分かる
上を見上げれば自分と同じ機体で自由に戦う人が居る
別の場所を見れば自分が使えない機体でオリジナルと称えられる人が居る
悔しい
もっと強くなりたい
何が違うんだ、どうすればいいんだ
私もそうだったし、何なら今もそうだ
数ヶ月前はこのゲームそのものが嫌いになりそうな時期があった
自分の機体が最適解じゃないことも知っていたし、それでも戦えない自分が悔しかった。システムすら嫌になった事もある
どうしてもっと早く知れなかったんだ
対戦を始めた先人との差がどうしようもなく感じた事もある
でも、それで嫌いになってしまうのは悲しい
純粋に強くなりたいと思っていた頃を
この作品を楽しんでいた頃を忘れないでほしい
いろいろあった数ヶ月で私はそう思った
思った以上にこの作品のことが好きだった
苦しんでる人、周りを見てみてほしい
私みたいな馬鹿がいるのだ
貴方が本気で向き合うこの作品には、いろんな楽しみ方があるのだ
一度触れてみませんか
ボーナストラック,マゾ向けASMRで私が感じる主観は、私がトップランカーへ向ける感情によく似ている ~4:21
堅苦しい話はこれ以上にして
私が今回の検証で印象に残った事を一つ紹介しよう
マゾ向けASMR、というかマゾ向け作品の主観は、負けること前提の場合が多い(というか勝つとマゾ向けにはならない)
しかし、私の主観としては
勝とうとして全力を尽くした上で負けるのが良い
負ける、という一つの結末に収束する事が分かっていたとしても
抵抗した上で敗北するのが良いのだ
負けることが分かっていながらも最初から服従しないのがいい
day2の作品はそのことをよくわかっている
ところどころ抵抗や反論している描写が素晴らしかった
話を戻すが、トップランカーと対面する時も同じである
勝ちたい!負けたくない!
でも、私程度の実力の者に負けてほしくない!
私に全力を出させたうえで完膚なきまでに叩きのめしてほしい
まだ届かない、まだ目指さなければならない存在でいてほしい
1フェーズ勝ち切った後に完全対応されて負けるのは筆舌しがたい何かがある
そうか、私はマゾヒストだったのか
納得いった
以上、こんな駄文を見てくれてありがとう
それでは、皆様よい傭兵ライフを!