「まずはあいさつを?」支部との付き合い方
開業1年目。
登録しないと行政書士の仕事ができない
「行政書士試験に合格」=「行政書士」ではない。
試験に受かっただけではまだ行政書士とは名乗れず(名刺にも肩書を書けない)、行政書士会に登録(入会)して初めて、「行政書士のキキです」と名乗れることになる。
行政書士会は、日本行政書士会と、その下に、各県にある○○県行政書士会がある。
事務所がある県の行政書士会に登録をする。(と勝手に日本行政書士会にも登録される仕組みだったと思う。忘れた。)
ちなみに、県の行政書士会のことを「本会」と呼んでいる。
支部活動
県の行政書士会の下にはさらに、支部と呼ばれるものがある。
こちらも自分の事務所がある市区町村の支部に所属することになる。(選べない)
たいてい、いくつかの市区町村が集まって一つの支部という感じ。
一つの市に一つの支部ではない。
支部には、支部長や各役員などがいる。
支部は何をしているかというと、行政書士の啓蒙活動(行政書士の仕事を一般の方に知ってもらう)をしたり、地域の無料相談会を開催したり、地域での行政書士同士の交流をしたり、セミナーをしたり、支部旅行に行ったりする。(支部によって活動内容は違う)
そもそも自分の事務所業務で忙しいはずなのに、本会や支部の活動を支えている役員や事務員さんがいるおかげで、私たち個人行政書士はスムーズに仕事が行えている。(ありがとうございます!!!)
本会や支部との関わり方は行政書士によって大きく2つに分かれる。
①活動に参加する人
②活動に参加しない人
どちらか!(当たり前)
①の参加する人は、研修会に出たり、役員になったり、地域の行政書士と交流していく。
②の参加しない人は、「我関せず」。オンライン研修はたまに見るけど、あとはまったく関与しない。(幽霊部員的な)
どちらを選ぶかは各事務所次第だけど、「支部活動に参加して先輩たちから仕事を振ってもらえたら事務所経営できる」と思っているなら、ずいぶん甘いかも。
不思議な組織「行政書士会」
行政書士は自営業だが、自由業ではない。
思ったより、本会や支部による制約がある。(個人の意見です)
行政書士個人が何かやらかしたりすると、会から処分されたり、ひどいと廃業勧告されたりする(よっぽどだけど)。
行政書士が一般的な職業と何がちがうかというと・・・
たとえばマックの店員さんが、コーヒー豆が切れたからといってスタバに借りに行くことはないと思う。(ないよね?知らんけど)
ところが、行政書士ではこれがよくある。
同じ仕事なんだから、ライバルなんだけど、同じ組織内でもあるみたいな。
私の事務所にコーヒー豆を借りに来た行政書士は今のところいないけど、自分がわからない仕事は行政書士同士で依頼し合ったり、手続き方法を教え合ったりする。(人による)
個々の行政書士が自営業なんだけど、横の連携が意外と強い。
それをイイと思うか、合わないと思うかは意見が分かれるところだと思う。
支部長あいさつ
最初の本会登録が終わると、「支部長にあいさつに行くこと」と支部長の名前や連絡先を渡される。(あくまで一例です。県によってちがいます)
これは、新しくカフェを開く人が、「じゃ、ちょっと近所のスタバに開業のあいさつ行くか」という感じです。(変でしょ?)
この「まずは支部長にあいさつを」というのが、行政書士会という組織を表しているように思う。
注)本会は、個々の行政書士が仕事などで困らないように支部長へのあいさつを勧めているだけ。別に変な他意はない。(と思う)
私ですか?
もちろん行きましたよ。ちゃんと手土産持って。