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行政書士プラスアルファの資格

行政書士の仕事は、資格を取って、開業して、それで終わりではない。
資格の更新は無いし、他士業みたいに、研修会の単位をいくつ取らないといけないみたいな規則もないので、維持するのは非常にラクだし、一生の資格だが、行政書士の中には、さらにプラスアルファの資格がある。
今日は、それをご紹介したい。

取次業務

国際(外国人)関係の仕事をしたい行政書士は、この「取次」という資格を取らないといけない。
通称:ピンクカードというやつだ。

取次資格を取らなくても、依頼をもらって在留資格などの書類作成はできるのだが、代理申請(入管に代理で行くこと)ができない。
そのため、国際業務を行う行政書士は、必然的に取次資格を取る。

取り方は、行政書士登録をしてから、日行連や所属する県の本会のホームページやお知らせを見てもらえば分かるのだが、いろいろ研修を受けたり、考査(試験)を受けないとピンクカードがもらえない。
あと、研修を受けるのに費用がかかる。

基礎研修(入会)は年に数回しかないので、時期を逃さないように受けないと、しばらく取次業務ができない。

丁種会員

車の仕事を業務にしようと考えている行政書士は、丁種会員になると仕事の幅が広がる。
丁種会員とは、普通車の封印を付ける権利を持った行政書士のことだ。
車の仕事は、車庫証明や、ナンバー変更の無い名義変更などは、どの行政書士でもできるのだが、ナンバー変更があると封印権が必要になる。

ようは、丁種会員にならないと、車業務の中でもできない仕事があるということ。
ただ、もちろん丁種会員じゃないけど、車業務をやっている行政書士もたくさんいる。(車庫証明だけとか)

丁種会員になるには、行政書士会に登録してから3年ぐらいたたないとなれない。
「車業務に精通している」というのが丁種会員の条件だから。
また、丁種会員の登録は、年1回しか募集しないので、これを逃すと痛い。(県によって登録方法がちがうので、本会HPを確認してください)

丁種会員も、研修を受けて考査がある。
取次もそうだけど、こういう考査というのは、基本的に研修をちゃんと聞いていれば落ちる人はいないようなレベル。

あと、丁種会員は、損賠保険の加入義務もある。

こういう研修会というのは、オンラインでは受けられないものもあって、わざわざ本会まで行かないといけない。
本会に近い事務所の方はいいが、本会というのは、各県に1か所しかなくて、遠方の人は通うのが大変だ。
そのため、丁種を取りたいのはやまやまだが、本会まで行くのが・・・と二の足を踏んでいる車関連の行政書士も実は多い。

コスモス会員

後見業務ができるあれですね。
入らなくても、後見はできるけど。
研修がとにかく大変!
3か月ぐらい?受けたけど忘れました。
毎週毎週、本会通い。
時間がないと、会員になれません。

相続、遺言などを主力業務にする場合は、コスモスへの入会も検討してみては。
地域によっては、会員になっても後見業務はまわってこないことも多いですよ。

特定行政書士

行政書士試験でも習った、行政不服申し立てを代理で行うための資格。
ただ、前にもどこかで書いたけど、行政不服申し立てなんかやってる行政書士は聞いたことがない。

この特定行政書士は、単に肩書として名刺に書くためだけの資格。
なんか、一般の方から見れば「特定」ってあった方が印象いいのかな?
まったく必要ない。(個人的な意見です)

これは、ひとり事務所なのに、「代表行政書士」と名刺に書いてあるのと同じ。
自己満足?

こういうのが好きな方は、ぜひ特定行政書士、受けてみてください。
ちなみに、内容は非常に行政書士試験に似ているらしい。
(私は受けてないから知らない)

私の知り合いで、役所勤めから行政書士になった人(非受験者)は、この特定行政書士試験に複数回落ちている。
たぶん受かるの一生ムリな気がする。
研修会費用けっこう高いのに、もったいない。


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