出世街道という見えない道
10テーマ分+番外編2テーマ「ホワイト企業の呪縛」ということで、
ホワイト企業で起きる表裏一体の課題について、
若手社員目線で書いていこうと思います。
ベテラン社員さん方のご意見は世の中にあると思うので、
若手社員からのアンサー記事、みたいな感じですね。(笑)
本日は番外編。
ホワイト企業特有のテーマとは少し異なりますので、
番外編とさせていただきました。
本編の1テーマ目は以下のとおりです。
若手社員の方は共感やご意見いただけると励みになります、
ベテラン・中堅社員の方はどう感じるかコメントいただけると嬉しいです!
現代の職場には「出世街道」と呼ばれる、
暗黙のキャリアコースがあると言われています。
昇進はまだまだの若手が見てて思うのは
昇進や管理職のポジションが実力だけではなく、
特定の人物や権力者に名前を覚えられることで
進むことができる、という
見えない道なんだなということです。
普通なら昇進して管理職になって、
出世街道をトップで駆け抜けたい!
となりそうですが、
そういう意欲を全面に押し出している人は
話に聞く昔の意欲的な方々に比べると
薄くなっている気がします。
そして、若手は特にその傾向が顕著です。
出世街道に乗るには「気に入られる」ことが必要?
出世街道に乗るために必要なものは、
「実力」だけではありません。
上司や役員に気に入られる、
つまり顔と名前を覚えられることが
重要な要素とされています。
具体的な功績を積むことでその功績をきっかけに覚えられ、
社内の「権力者」との人間関係を築くことが重要だと考えられています。
例えば、
雑談を交えたコミュニケーションや、
大きな成果を出し続けて、
自分の成果をアピールする機会を作ることが、
自分の存在を上層部にアピールする手段になるのです。
しかし、それができるかどうか
特に成果をうまく出せるかは単に本人の努力だけでなく、
社内、社外での時の運や周囲の状況にも左右されることがあるため、
見えない道である所以かもしれません。
若手が「出世街道」に魅力を感じなくなった理由
一方で、出世を目指す若手が減っていることも事実です。
その理由にはいくつかの要因が考えられると思います。
まず、「出世」そのものの魅力が変わってきているという点です。
かつては、昇進=収入や権限が増えることを意味し、
「頑張って管理職になりたい!
会社を率いていきたい!
同期の誰より早く昇進したい!」
という明確な目標がありました。
しかし今では、リモートワークやフレックスタイムの普及など、
働き方が多様化し、
出世に伴う責任や負担が収入に見合わないと感じる人も増えています。
管理者=マネージャーの苦労を見て、
担当者=プレーヤーでいい、と思う人も増えてきているのかもしれません。
若手社員にとって、必ずしも出世が最優先ではなくなっているのです。
また、プライベートの充実を重視する若手が増えたことも、
出世街道への興味を薄れさせています。
「自分の時間を大切にしたい」という価値観が浸透しつつある中で、
管理職への道に進むことが必ずしも
魅力的とは言えないのかもしれません。
ただし、出世街道には乗せられている人もいるようで、
知らず知らずのうちに優秀な先輩が名前を知られ
出世街道を直走っていることも。
本人が自覚しようと無自覚だろうと、優秀で名の知られた人は
見えない出世街道を走らされているようです。
結局、出世の決め手は「コミュニケーション力」か「運」か、それとも…
では、出世のカギを握るものは一体何なのでしょうか。
これは一概に言い切ることは難しいですが、
次の要素が関わっていると言えるでしょう。
コミュニケーション力:業務をこなす上でも周囲をうまく巻き込みつつ、上司や同僚と円滑にやり取りをし、信頼関係を築くことが重要です。
タイミング(時の運):組織の人員配置や会社の状況、世間の動向など、本人にはコントロールできない要素も大きく影響します。
周囲のサポート:出世するためには、他の人の協力や支援も欠かせません。コミュニケーション力を駆使して協力関係を築き、プロジェクトの成功を引き寄せるのです。
つまり、出世街道に進むためには、
業務のスキルと共に人とのつながりが欠かせないのです。
どれだけ周囲と協力し、タイミングを見極めながら行動できるかが重要なのかもしれません。
自分なりのキャリアを見つけることが大切
このように、出世街道は「実力+コミュニケーション+運」で成り立っているように感じられますが、
出世街道を進むかどうかに関わらず、自分にとって納得できるキャリアを築いていくことが大切です。
そして、今の時代は社内での出世街道だけでなく、社外でのキャリアによる成功、
新しい役職を作り出し、今までになかった出世街道を作るという道もあるようです。
出世だけが成功ではなく、また出世の種類も多様化してきた時代の今、
たとえ「出世街道」という見えない道から外れて他人に笑われようとも、
自分が目指す方向を大切にして進むことで、
やりがいと充実を得られるキャリアを築くことができるのではないでしょうか。