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DXの浸透した世界では何が価値を持つ?

DX(デジタルトランスフォーメーション)が
進むと、私たちの生活はどう変わるのでしょうか?
どう便利になるかを想像すれば、
逆に意外なものが「特別な価値」を持つように
なるかもしれないといろいろ妄想が膨らみます。

DXの進んだ世界で何が価値を持つのか、
考えてみました。



紙がすべて電子化した世界で「直筆」が特別になる?

DXが進み、書類や契約書、
メモなどがすべて電子化される未来では、
紙そのものが珍しくなるかもしれません。
電子機器での情報のやり取りが普通になり、
紙自体が珍しくなることも。

そうなると、逆に紙のものが価値を持ち始めるのではないでしょうか。
特に、直筆の手紙や直筆のサインは、
「唯一無二の存在」として価値を持つようになるでしょう。

例えば、友人から届いた手書きの手紙や、
著名人の直筆サインが「本物の温かみ」を感じさせ、
デジタルでは得られない感動を与えるのです。
直筆の手間と大切にしないと劣化する不便さが
さらに価値を持たせるのだと思います。


画像データが溢れる中、「飾るための写真」は価値を持つか

写真もほとんどがデジタルデータで保存されます。
スマホやクラウドに無限に保存できる一方で、
特別な思い出を飾る写真は、
実際に印刷されたものになるかもしれません。

例えば、家族旅行で撮ったお気に入りの写真が
フレームに入れて飾られていると、
それが更に劣化して色が少し褪せたとしても
時代を感じさせて味が出るのかもしれません。
デジタルフォトフレームみたいに
いくつもの写真をスライドショーとして見せてくれるものもありますが、
変わらないこの一枚だけを印刷して飾る、
という行為が更なる思い出を生むのかもしれません。

DXが進むほど、「形として存在するもの」に
特別な意味が生まれるのかもしれませんね。


何でも頼める時代でも「思い出の味」は代わりがきかない?

DXが進めば、食事も好きなものを好きな時間に
頼めるのが当たり前の世界になるでしょう。
レストランの味も、AIやロボットが再現することが可能になるかもしれません。
それでも、家族や大切な人が作った
「思い出の味」には勝てないのではないでしょうか?

たとえば、小さい頃にお母さんが作ってくれたお味噌汁の味。
その味は、元のレシピがあれば、
データ化や機械学習では再現できるかもしれません。
それでも何か違う、となるかもしれませんね。
使い込まれた調理器具の味や失敗した味が
思い出に残っているのかもしれないので。

便利さが手に入るほど、
人は「心を動かすもの」を求めるように
なるのかもしれません。


DXは選択肢を増やし、「価値ある不便」を選べる未来へ

DXが進むと、選択肢が増えることが一番の利点です。
生活が便利になる一方で、
私たちは「あえて不便」を選ぶことが
できるようになるのです。

例えば、手書きの手紙を書く手間や、
写真を印刷して飾る手間、自分で味を再現する手間。
これらは一見不便に見えて、
実は「自分らしさ」や「愛情」を表現する手段になります。

便利な技術に頼りながらも、
意識的に「アナログ」を取り入れることで、
より豊かな生活が実現するのです。


おわりに

DXが進むと、私たちの生活はさらに便利になります。
そして、選択肢が増えるからこそ、
便利さの中に埋もれない「心を動かすもの」や
「手間をかける価値」を選ぶことができるのです。

あなたにとって、DXが進む世界で守りたい
「価値あるもの」とは何でしょうか?

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