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種まき③経営ができる人を探す#11:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだら、どうなるか誰にも分からない。

最近やっている種まきを紹介していく。
3個目:求人をする


経営ができる人を募集したい。

求人については種まきとしては基本中の基本。
人がいないと、企業は何もできない。

求人にも2つあると思っている。
1つは、現場の労働者
1つは、経営をする人

労働者の募集には前に書いた記事のやり方で、簡単に集まる。


問題は、経営ができる人を探すこと。

僕は、やる気もないし、経営者には向いていない。
利益よりも、面白さを優先するし、人の気持ちも分からないし、ものすごく飽きっぽい。エネルギーに波が有って、表に立つのも好きではない。

孫くんにやる気が有れば良いが、今は微妙。

理想は、社員の中から育てたいが、あまりにも時間が無い。

常務は数年前に病気になり、専務も先日体調を崩し、どちらも、会社に来ることも難しい。

社長は「業界で長く働いて、定年になったような人を連れてくる」と言っているが、その気配はないし、明日死んだらどうするんだという話。


社長には社長の考えがある。孫くんには孫くんの考えがある。


種まきと言いながら、種が見つからない。


分かる人にはわかる感覚だと思うけど、こういう事は、その時が来たら、落ち着く所に落ち着く。
根拠はないけど、大丈夫な気がする。

しかし、自分一人ならいいが、これから社員も増えていったら、「根拠はないけど、大丈夫」で突き進むのは怖い。

どうしたものかな。


84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ↓


登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。

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